1日目
草原スライムは ジャンプする!
角ウサギは フェイントで、 横っ跳び!
ビー玉(小1円玉位)を 集めるの、 大変!
ハァッと切り下ろして シュツ!!
冒険1日目、 帝都を出立して3時間 ずーっと平原を、 ロボ馬車は パカパカ走る。
飽きたよ、 馬車旅。 で、 午後から 草原で、 小魔物実戦をやることになった。
早目に、 昼食を摂る。 カツカレーのハンバーグのせ! 唐揚げ1個トッピングだ。 最初野菜サラダをバリバリ食べて、 ゆっくりメインを食べる。 会食とかじゃなし テーブルマナーなど、 漢は気にしないで食べる!
ついでに、 同じパーティーなので 年齢関係なく、 名前は敬称なし。
スコットは、 食事全般を受け持ち(一流料理人)、 メニューは 朝夕はおまかせで、 お昼は希望となった。
ギュンターは、 事務全般! 書類手続きから 会系まで 面倒くさいコトが、 得意で良かった!
ボクは、 武器防具ソフト系の管理全般。 スピカと 協力して、 スケジュールを組んだり 敵の索敵やマーカーを行う。
「ハヤトはよぉ? ほぼほぼ毎日 カツカレーのハンバーグのせやら、 ステーキに焼肉のローテだな? 飽きんのか?」
「サラダを最初に 食べているし、 朝夕は 好き嫌いなく食べているから、 まあ いいのでしょう? 成長期だから 肉系を、 身体が欲するんです。」ギュンターは、 魚のソテーだ。
「オレは、 やっぱ中華だな! ガハハっ!」スコットは、 いつもガハガハ笑う。
デザートは、 熱々アップルパイ! ワンホールを 3等分だから、 結構な大きさだけど ボクも 紅茶でペロリだ。 至福ぅー!
食休み中に スライム狩りのコツを聞いた。
小魔物は、 ちょこまかすばしっこいので 見失わないよう、 注意だ!
13時、 索敵開始。 左眼に、 スピカスコープ始動。 5時方向 30メートル、 平原スライムが 潜んでいる。 ボクは、 素早く 接敵する! 小さな茂みから 黄色いスライムが、 シビュツと飛びかかる! 袈裟切りで スライムは、 魔石をドロップして消えた。
ポポポンっ! と 同じ茂みから、 赤青黄色のスライムが 3体飛びかかる! 信号機かっ!
「セイっ!」ボクは、 魔剣で刺突、 刀身は蒼いエフェクトを纏い 3体のスライムを倒す。
「ハヤトの魔剣って、 反則ですね? 伸びたり縮んだり。 やりたい放題!」ギュンターが 感心する。
ギュンターの魔剣は、 竜殺しの称号持ち! エンシェントドラゴンが 逃げ出すらしい。
ギュンターは、 ボクが スライムや、 角ウサギと戦闘しているのを 身護り指導してくれる。
スコットは、 小魔物を相手にするより 型稽古をするといい、 ロボ馬車の側で 風切り音を飛ばし捲る。
3時間程、 平原を走りまわった。
この世界で、 魔物は 倒すと、 魔石や肉 宝石等を、 ドロップして消える。
グロは 不得意なので、 本当に助かる。 血抜きとか 内蔵処理は、 ボクには無理ゲーだ。
で、 小魔物の魔石は、 とても小さい! 1円玉位なのだ。
ボクは、 風魔法の程で ビーコンに牽引ビームを出させ、 キャッチ 即アイテムBOXに入れる。 ビーコンは超精確! 取りこぼしもなしだ。 いいウサギ肉が 結構ドロップしたので、 後で スコットに渡すことにする。
ロボ馬車に戻り、 シャワーを浴びて 湯船につかる。 手足を伸ばして 脱力! ほわ~ん…
お風呂は 気持ちいー!
夕飯を食べながら、 次の目的地を 5大都市の1つ、 エテルナに決定。 情報では、 大聖堂があり 聖女の勤める大病院もあるらしい。
スコットは、 駆け出し冒険者の頃 一度、 左腕を ワイバーンに、 食いちぎられ 再生して貰ったそうだ。 ギュンターは、 ソンな不手際な 蛮勇は振るわないと、 断言した。
「へいへい、 どうせオレは ドジで単細胞だよ。」口を尖らせても スコットは、 かわいくないぞ! ヤメロ!
あっ! 異世界美型あるあるで、 ナンと スコットでさえ、 筋肉中盛りの ハンサムなのだ! モテまくりである。
ギュンターなど、 サラサラ銀髪に 灰色味の碧眼! 眉目秀麗って ギュンターのコトだよ!
細身で シュツとして、 モデル系…ハイハイ…
また、 話しが脱線したけど 大聖堂には、 いってみたい。 ステンドグラスとか きっと、 素晴らしい美術品とか 飾ってあるだろう。 大病院は 行かないに限る!
翌日午前中、 エテルナの白い外壁が 見えて来た。 東京都近い広さの都市を ぐるりとかこむ白い外壁は、 いにしえ(古代)の 大魔法使いが、 たったの4日で創ったそうだ。 信じられない壮大さたげど。
ボク達は、 貴族門から スルリと街に入った。 一般の人々は 長い列を並んでいる。
警備が厳しいのは、 衛兵がキチンと仕事しているからで 行列は、 整然と 問題ないみたい。 門前の対応で 大体、 治安状況も 察することが出来るよ。 ここは、 いい街だろ。
半日も観光すればいいので、 宿はとらない。
冒険者ギルドで、 タグカードに 記録だけして、 商店街か 市場の屋台で、 お昼ごはんにしようと考えた。
ギュンターと スコットは、 それぞれ 知り合いに挨拶に行ってしまった。 夕食も 今日は別々。 とにかく 大聖堂に行こう。
スピカのナビで、 迷うことなく 大聖堂前にやって来た。
「何か 光ってる?」思わず独りごとをもらす。
「いにしえの 大魔法使いが、 4日で建造した 黄龍大帝国でも、 帝城の次に多きい 建物だからのう! フォッフォッフォ!」とっても高齢の おじさんが、 胸を張って笑った。
「坊は(子ども)、 1人かの? 大聖堂に一緒に見物に行くか?」おじいさん やさしい!
「大丈夫です! お誘いありがとうございました! ボクは、 ハヤトといいます。 失礼します。」ハキハキ元気に挨拶して、 ベコりとお辞儀をする。
「わしは、 おじいちゃんでよいぞ? ハヤト またの!」おじいちゃんは、 手を振って、 階段を トントントンと、 身軽に登って行った。
すっごい元気だ!!
ボクは、 大聖堂の正面やら 壁像を何となく眺め、 正面の門から 中に入った。
「ほぇ~っ! 中もスゴいんです! ステンドグラス綺麗だ! 壁画も 天井絵も、 スケールがハンパない!」語彙の少ないボクは、 月並みな感想しか言えない。 小声で 感嘆する。
…! …ヤト! ハヤト! 小声で呼んでる?
中央正面の 月の女神像の、 足元で おじいちゃんが手招きしてる?
ボクは、 ススーいっと おじいちゃんの側に行った。
「ハヤト、 ワシがいい所を 教えてやるぞい!」おじいちゃんは、 女神像の、 後ろの扉に入って行くけど…、 いいのかなぁ?
扉を、 素早く閉めて 螺旋階段を昇って行く。 おじいちゃんの足取り軽く ボクは、 一生懸命ついて行った‥。 結構昇ったぞ?
5階位は 昇った感覚だよ。 尖塔みたいナ場所で おじいちゃんは、 唐突に 壁の前で止まった。
「ここじゃよ!」ニコニコ笑っている。
おじいちゃんは、 壁を横にスライドした?
「オモシロイじゃろ? 大帝国で 引き戸は、 滅多にお目にかからんしの?」と、 中に入る。
「わあっ! 中は 結構広いんですね?」部屋は、 6畳位あり 秘密の部屋とは思えなかった。 ふかふかのグレーのソファと ローテーブル、 ローチェストの中には ワイン等飲み物や、 クッキー?の箱など お菓子も並んでいる。
「何か飲むかの? 冷たい果実水も 紅茶もあるぞ? 菓子もあるが とっておきの、 焼き芋があるぞい?」
「焼き芋と お茶で!!」思い 右手をあげてしまった。 多分顔は 真っ赤だろう…クスン…。
「フォッフォッフォ! 何 遠慮はいらんよ!
ココは 時々、 羽を伸ばしに来るんじゃよ。 ホレ 焼き芋は 熱々じゃ! 気をつけて食べるのじゃ!」おじいちゃんから 焼き芋を貰う。
「ほわっ! はわっ! むぐもぐ! おいしー!」甘くて、 ねっとりホッコリを堪能後 お茶を啜る! あー 甘露甘露!
「フォッフォッフォ! 良い顔じゃ! その笑顔に 褒美をやろう! ほれ!」おじいちゃんが ポヨンと 煌めく玉?を、 ボクの額に投げた。
ボクは、 焼き芋に夢中で 全く反応できず、 煌めく玉は額から 身体に入ってしまう。 脳内に 閃光が迸った!
次に、 ハッと顔を上げると ボクは、 大聖堂前の 広場にあるベンチに、 食べかけの焼き芋を持って 座っていた。 夢じゃない…
焼き芋は、 まだ熱々。 幻惑魔法か? ボクは、 体内の異常を 感覚を、 検証する。
✧超常現象確認 何らかの、 エネルギー体と接触 一部融合しました。 脳内に 新しいエネルギーを観測しました。 原因は、 超常現象です。✧
謎のエネルギー体? 超常現象? 融合?
全部ハテナマークじゃん…、 ヤバくない?
… …ジャ …感じるのじゃ…
「感じる?」ボクは、 あの部屋を感じる……
✧淡い発光現象確認! 真エネルギー発現!✧
???むーっ…、今イチ ぴんと来ない!
何かデキソウ! チカラアフレル!
まてまてまて! 力溢れたらダメだ! 街中!
ボクは、 深呼吸を 何回か繰り返して、 落ち着く。焼き芋まだ 暖かい! 美味しく食べようっと。 アンナことはアンナこと。 焼き芋は焼き芋だよ!
アンナこと… 何だったのか…。
ロボ馬車に帰還。 まだ 誰もいない。 ボクは、 久しぶりに ネットで買い物を探す。
おやつは焼き芋だったから、 デザートは アイスクリームにしよう! 白メシに お刺身。 赤だしの味噌汁! カルパッチョも美味しいよね? 和洋折衷最高! ボクは、 一人で 夕飯を、 パクパク食べた。 デザートのアイスクリームも とても美味しかったです。
ボクは、 おやすみなさいカードを テーブルの上に置いて自室にかえる。
シャワーを浴びて、 湯船にぷかぷか!
早めに、 眠った。
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