蒼い彗星(トビウオ親衛隊)
煌めく流線型大隊
総隊長シェーンは エサを求めて、 編隊飛行をする。
副長キクは 索敵範囲を、 3キロ円に広げる。
釣りフェス2日目 未明
朝マズメとは、 魚類的には 朝食の時間。
夜から朝へ、 明るくなっていく ソンな時間に、 雑魚のジョージとクロスは 水槽から、 大きな湖へ 転移していた。
大型魚を 狩る為だ!
ハヤトとという、 転生者にあい 人化したいという、 アツい願望が芽生えた。
シラチ湖での、 安全なレベルアップでは 人化に 何年かかるのかわからない。
ダラダラと レベルアップしていては、 ハヤト達に 置いて行かれる。
理屈はよく 理解出来なかったが、 ハヤトは レベルアップの手伝いとして、 シールドの魔法が使える [ナニカ] を、 護衛として 付けてくれたらしい?
ハヤトを信じて、 雑魚カップルは 大型魚討伐をしようと、 張り切っていた。
✧7時方向に 雑魚の魚群を弄ぶ(もてあそぶ)ゴブリンシャークの群れ(6匹)発見✧
「何か アッチに、 ゴブリンシャークがいるって 聞こえたか?」
「聞こえたわ! 相談はアト! 直ぐに 行きましょう!」
ジョージとクロスは、 一秒も迷わず スピカの指示に反応、 指定座標に転移した。
トビウオのリーダー ショーンは、 スクリュー泳法の指示を出し 若いトビウオから、 飛んで離脱するよう作戦をたてた。
外側に行く程に、 戦闘なれしたトビウオは 出来るだけ 隙を作らないよう、 美しいスクリュー泳法を披露している。
若いトビウオ達だけでも 逃がすには、 時間稼ぎが 必要なのだ。
ゴブリンシャークは 本能だけで生きる魔物なので、 言葉は 通じない。
ゴブリンシャークは、 残忍で狡猾 獲物になるエサを、 弄ぶ最悪の大敵だ。
ある程度の犠牲は 避けられないだろう…。
最外側の トビウオは、 それでも 隊列を乱さず、 決死の泳ぎをしていた。
キラキラ? 何かが光った?
トビウオのスクリュー泳法と ゴブリンシャークの間が 虹色に煌めくと、 総隊長の目の前で 蒼い波紋が、 水流を無視してひろがった。
副長の目の前では、 虹色の煌めきとほぼ同時に、 真っ赤な光が ゴブリンシャークを一掃した。
ソレは、 一瞬のコトで 風前の灯火だった、
トビウオの群れは 真っ二つになったゴブリンシャークと、 全く動かなくなったゴブリンシャークに 囲まれたまま、 スクリュー泳法作戦が ソロソロと止まっていった。
「ついて来い!」雑魚のジョージは、 先頭にたって 泳ぎ出した。
「リングフォーメーション!」本能が 蒼いニジマス?と 黄金のニジマスを中心に、 リングフォーメーション移動させていた。
暫く泳ぎ、 ゴブリンシャークとの戦場から 離れると ニジマスが、 ゆっくり停止した。
「先程は、 ワレワレを救って頂き ありがとうございました! 私は、 トビウオの群れのリーダー シェーンです。」
「オレは 雑魚のジョージ。 コッチは ツレのクロスだ。 まぁ、 一応 役に立てたようで良かったよ。」
「そうね、 ゴブリンシャークって イヤらしい魔物だから、 間に合って良かったわ。」
「「 ソレじゃ!」」何とも せっかちなカップルは、 転移魔法の光を 放ち始めた。
「おまちをっ!」つい 大声で叫び、 ニジマスカップルを 引き止めた、 総隊長シェーン。
「ワレワレは、 貴方がたと 行動を共に、 出来ないでしょうか?」リーダーのシェーンだけでなく、 リングフォーメーションのトビウオ達全員が、 リーダーと同じ 考えだっただろう!
「失礼だけど、 同じ雑魚仲間なんだけど 種類も、 数も違うし 一緒に行動する、 論理的な意味がなさそうだ。」雑魚のジョージは、 正直に答えた。
「私達、 大きな魚や魔物を 狩らなくてはいけないの。 一緒だと あなた達を、 危険にしてしまうわ!」雑魚のクロスも、 正直に話した。
✧一緒に行動するコトで 戦力が、 お互いに 何倍にもなります。✧
ニジマスカップルと、 トビウオの群れに 本能?の声が、 ハッキリ聞こえた!
「「「「「「「「「「「「「「 !!! 」」」」」」」」」」」」」」…
その場の全員が 驚愕した。 本能の声は、 新しい 戦闘形態、 闘い方を コレでもかと、 閃かせてくれた!
「雑魚の王ジョージ様とクロス様! ワレワレを どうか率いてください!」カタヒレを シュバッと、 掲げるトビウオ達。
「む〜ん? トビウオ戦隊? 」ジョージ。
「スゴい ムリクリな設定?」クロス。
「「 テンプレなのか(しら)!」」
「ワレワレの群れに 名前を付けてくださいませ!」もう リーダーシェーンは止まらない。
「アッ、 蒼い閃光って どう?」
「蒼い閃光! カッコいいケド…。」
「蒼い閃光!!」トビウオ達が カタヒレを、 一度下げて 再び、 シュバっ!!っと 掲げた!
… … ピカピカっ!… …
「いやいやいや! 気が早いよっ! アメリカ人でも 知ってるよっ! 蒼い閃光は、 ちょっと ヤバい! 有名に過ぎる あの人とかから…」
「いいじゃない! オマージュよっ! オマージュっ!! 今 流行りだったでしょ? オマージュ!」クスクス笑う クロス!
「あ〜ぁ、 知らんよ? オレ…。」何故かショゲたジョージ。
「蒼い閃光! 親衛隊隊長!ショーンは 全力で、 ジョージ様とクロス様に お仕えいたしますっ!」
… … シュバっ! … …
名付け(ネーミング)?により、 トビウオから 魔物の仲間入りして、 念話も 全員?出来るようになったみたいだよ…、 トホホ。
雑魚のジョージは、 ど天然だったクロスと トビウオ親衛隊 蒼い閃光の前で、 数秒 肩を落とす。
「蒼い閃光諸君! 朝食を 腹いっぱい食べて、 英気を養い キッカリ、 一時間後 この場所に集合するのだ! 解散!」雑魚のジョージは、 決断を下す。
「ハヤトと バサラに、 ホウレンソウしたいとっ! シラチ湖に ダッシュで戻ろう!」
大急ぎで転移した 水槽は、 日本の沖縄にある 美ら海水ぞの、 大水槽並の大きさがあった!
「「 コッ! ココココっ!」」多分 コレは、 イッタイ? とか、 言ってるカップル(笑)
キッカリ一時間後、 蒼い閃光を引連れ 雑魚カップルは 大水槽を泳いでいた。
ハヤトとバサラは 夕方まで、 留守だったが(煎りトウモロコシ事件のタメ)、 本能の語りかけ(スピカの指示)のおかげで、 色々なエビデンスを 力にしていった。
✧••••••雑魚カップルと、 蒼い閃光の報告は 以上です。 引き続き 経過観察します!✧
✦ご苦労さま! ジョージ達を
よろしくね!✦
✤ハヤトっ! 明日 引き合わせてよっ! 何か オモシロ過ぎるよっ!✤シエラも たまらず、 突然 念話に突撃してきた。
明日、 釣りフェス最終日 いつにもまして、 大変そうだよ。
読んで下さりありがとうございますm(_ _)m
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