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振る舞われる 魚

 数釣りの プロ釣り師

 大ぶりでパンパンに太った ニジマス!

 釣りフェス本部テント前の 大広場には、 仮設の バーベキュー台が、 8列も並び、 次々に運ばれる 大ぶりのニジマスを、 ガンガン焼いている! 

 こおばしく焼ける 魚のニオイに、 観衆達は 待ちきれない様子で、 行列をつくっていた。

 2万人前後の 観光客! 50センチ前後のニジマスだから、 普通の大人なら 串焼き一尾で、 腹いっぱいになるだろう!

 それでも 2万匹!

 バーベキュー台を任された バイト達は、 朝一から ずーっと、 ニジマスと 格闘していた。


「マナブっ! アタシに 冷たいウォーターボールお願いっ!」


「疲れるから ダメだ! 気持ちいいのは いっときで、 ドッと 疲れるぞ!」アンは、 もう 何百っ匹も ニジマスを焼いていた。 


「ニジマスって、 レンガ何個の重さよっ! 身体強化バフなかったら もう、 両腕 ヤラレちゃってるよぉ!」なきベソな アン!


「もうスグ、 回復薬入り 冷たい果実水が飲める! あと 少し、 ガンバれ!」


「一時間に 一回とか、 脱水になるよ!」口がタコみたいに トンガるアン。


 二人は、 釣りフェスの、 優勝者に 明日、 今日のバイト代全部 賭けるつもりだ!

 

「金貨一枚が 10倍になるかもだしなっ! アンっ! 死ぬ気で ニジマスを焼くんだっ!」


「ガンバるよっ! マナブっ! 愛してるからねっ!」


「おおっ! オレも 愛してるぜっ! アンっ!」


 愛は? ズラっと並んだ バーベキュー台の前では、 叫んでも ナンカ…、 違うんじゃ?


 


 


  魚群を呼ぶアーティファクト


 数釣りのプロは、 アーティファクトの魚群探知機 魅了付き?を 駆使している。

 50センチ前後の ニジマスのみ、 反応して 寄ってくるのだ。

 カツオの一本釣り! 全く同じ要領!

 但し 釣りフェス運営スタッフが、 釣り針から離れ 飛んでくるニジマスをキャッチ! キャッチと同時に 重さをチェックして、 腹を裂き 串焼きの木を刺して、 塩をフリ 木箱にいれる!

 木箱は アイテムBOXに入れられ、 バーベキュー会場に運ばれ 焼かれる!

 焼きあがったニジマスは 観衆に、 次々に振る舞われる!


 流れ作業が 丸一日続く!

 戦争時の 賄い班(騎士団)が、 応援にきているのは、 一般には 伏せてある。

 アルバイトの 一般人には、 重労働だろう。



「おいしいね?! 母ちゃん!」


「食べきれるかい?! 父ちゃんに 手伝ってもらうといいよ。」


「食べきれるよ! はふっ! もぐもぐ。」


「「 ははははっ!」」


 観衆は、 とても 楽しそうだ。





「イカダでは、 大物は ムリだったですね。」

 ギュンターは、 スコットの 大ナマズを見て、 それでも 飄々とつぶやく。


「スコットおじさん! すっごぉ~い!」ユキちゃんは、 スコットに飛びつく。


「ユキちゃんの 魚も、 凄いぞ?!」


「うん! 初めて 魚釣りしたの!」天使の笑顔に スコットは、 めまいがする。



 ナマズは、 測定されると 冒険者ギルド等の職員?に スパパパパっ!と、 解体されて行った。




 

 



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