フィッシャーマン純情
フィッシャーマン
嵐なら 大嵐
大渦の波間に ヴァルハラ
リーンカーネーションの果も 同じ結果
フィッシャーマン
フィッシャーマン
嫁がほしい(彼女ふっとばして…)
釣りフェス前日
モテない ウミ(湖)の漢 フィッシャーマン
さみしいウミ(湖)の漢 ソウタ
シラランフェスの本部テントから 新しいポスターを抱え、 ソウタは 冒険者ギルドに向かう。 キャシーが描いた カッコいいポスターとには、 モテモテフィッシャーマン ゲンイチが 颯爽と、 モーターボートを駆っている!
湖のフィッシャーマンなら、 手漕ぎボートなんだ。 モーターボートでなんて、 普通なら漁は出来ない! 魚が 逃げてしまうから。
しかし ゲンイチは、 魔法を使い モーターボートででも、 漁が出来た。
ゲンイチは、 5人のハーレムのヌシ!
ソウタは、 一人位 まわしやがれっ!と 日々 鬱々としていた。
嫁がほしい! 刹那いほどに・・・
両親を早く亡くし 二人暮らしだった妹は、 嫁に行った。 湖畔の家は、 キレイにリフォームして 新妻を、 迎える準備は 万端なのに…!
冒険者ギルドで ポスターを貼り終え、 帰ろうとしたソウタは 女冒険者とぶつかった。
「「 あっ!」」
チャンスは ことごとく、 外すソウタは 軽く頭をさげ、 立ち去ろうとした。
「ゴメンなさい! ちょっと 待って?」
「えっ! オレ? 釣りの穴場?」話しかけた女冒険者は、 軽装なソウタを 地元民と判断し、 釣りフェスについて 詳しい説明を頼んできた。
律儀なソウタは、 釣りフェス本部テントへ案内し、 釣り道具を見繕うため 魔導具屋や、 雑貨屋 女一人でも、 安心な居酒屋(飯屋)を 案内してあげた。
昼食を 二人で終えて、 釣りの穴場へ 案内する頃には、 朴念仁なソウタでも かなり打ち解けた話しが出来た。
「予約してないって?! 釣りフェス期間中は 宿は、 予約客でいっぱいだよ! 何て 無計画なんだ!」ソウタは 呆れてしまう。
「パーティーリーダーが、 釣り好きで ムリして来たのよ。 困ったけど 野宿するから大丈夫! 今日は 色々ありがとう! お礼に 一杯おごるわ!」
「野宿用テント広場も もう、 いっぱいなんだ! 何をノンキなコトを言ってくれる。」ソウタは、 狭くてもいいなら 部屋を貸せる、 嫁に行った妹の部屋なら 空いているから、 と 下心なしで、 そう 説明した。
「うふふっ、 親切なのね! 喜んで 貸してもらうわ! 」
「部屋の掃除は 時々、 妹が帰ってきてしてくれてるけど、 改めて したほうがいいから、 家呑みにしないか?」
「いいわ! じゃあ 買い物はさせてね!」
「ああ、 料理を オレがするから、 ソアラさんは 部屋の掃除は、 自分で頼む。」
「ソウタさん! アタシは 生活魔法も得意なのよ? うふふっ!」この時 初めて、 ソウタはドキドキした。
女の人を 家に泊める?!
「オレ、 絶対 何もしないから! 安心して!」言わなくていいコトを 口ばしる。
「大丈夫よ! もう 安心してるし! ソレに、 Bランク冒険者だから オソウなら、 命がけになるわよ? うふふっ!」ソアラは、 本当に 楽しそうに笑った。
… … ズッキューン! …ソウタは まっかになる。
借りた部屋は、 キレイにされていた。 嫁に行った 妹さんの荷物も、 殆どなく ベッドも、 フトンも 新しく、 清潔だった。
お風呂と トイレも、 それぞれ新しく リフォームされていて、 スッキリしたデザインは ソアラの好みだった。
ゆっくり お湯に浸かると、 パーティーでの ムリな旅の疲れもとれていった。
「お風呂 お先でした! 本当に 疲れがとれたわ!」
「それは 良かった。 オトコの手料理なんで 味はテキトーなんだ。 一応 乾杯して食べよう?」
ソウタは、 魚の塩焼きと 魚の煮物、 ソーセージと野菜のサラダ 肉のスープを並べていた。
「美味しそうだわ! ありがとう!」
「うん、 ソアラさんの 釣り大会参加を祝して 乾杯!」
「乾杯! ありがとう!」
二人は、 ホンワカした食事の時間を過ごした。 ソアラは 聞き上手で、 その夜 シラランについて ソウタから、 色々話しを聞いた。
「ソレじゃあ、 明日から 釣りフェスガンバって! オレは、 風呂に入って寝るし、 ソアラさんも 早目に寝た方がいいし、 おやすみなさい。」ソウタは 風呂に行った。
「今日は、 ありがとう! 明日からも よろしくね? おやすみなさい!」ソアラは、 本当に久しぶりに ゆっくり、 ぐっすり眠った。
その頃、 冒険者ギルドで見た ポスターの主役、 ゲンイチは ビチェの魅了に取り憑かれていた。
居酒屋で 夕方から呑んでいたビチェとゲンイチは、 もう ベロンベロンだった。
ふらふらで帰宅した ゲンイチは、 5人の妻達から 順番に殴られる!
「このっ! また 女かいっ! もう 愛想も尽きたさっ!」とっくに 用意されていたらしい? 三行半(離婚届)を テーブルに叩きつけ、 前からいた 妻達は、 家から 出ていってしまう。
「たいして 稼ぎもないのにさ! 外ズラばかりいいんだから!」
「まぁ…、 若気のいたりさね…、 もう ウンザリだよ!」
元妻達は、 荷造りも 準備済していたらしい。 ゲンイチの家の中は ガランとしていた。
ビチェは、 もう ベロンベロンの ふっらふらだったので、 着替えもしないで 眠ってしまう。
「あんた ダレだ?」腕の中のビチェに 朝一で言うゲンイチ。
「ううっ! 頭イタイ! 」
「三行半! なんじゃこりゃーっ!」サスガに 全員分の 三行半に、 驚愕するゲンイチ。
「お水! 冷たいお水!」ビチェは、 旅で汚れたままの服で ベッドに横たわって、 水を要求した。
「おぉぉ? 水か? ちょっと待ってろ?」今までの ハーレム生活とは、 正反対に セッセと、 コップに水を汲む ゲンイチ!
「ぬるい! 氷もないわけ?」ビチェは、 昨日まで クロラスにしていた、 魅了での命令を ゲンイチに使っていた。
「おはようソアラさん。」
「おはよう ソウタさん、 勝手にキッチン使ったわ? ハムエッグとサラダ スープだけだけど、 朝ご飯にする?」
「ありがとう! ソアラさん。」
何かもう しあわせなソウタ! 釣りフェスは、 たったの3日間なのだ!
ソウタは、 夜 色々考えて、 殆ど眠れなかった。 ソウタは 一目惚れしてしまった…。
どうすればいいのか、 全くわからない…。
釣りフェス一日目
非常識の極み 異世界の魚!
釣りフェスは 武闘大会よろしく、 熱く開幕した!
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