お遊び
「ただいま」
「お帰り」
裕太がリビング でDVDを見ている
「遅かったね」
「あっそう?早く終わった方だけど」
「ふーん」
裕太がテレビから目を離さず答える
「何見てるの?」
「DVD」
「それは見てわかる、何の?」
美穂がコートを脱ぎながら聞く
「恋愛の」
裕太がテレビから目を離さず答える
「そう」
美穂がそれ以上聞くのをやめる
『遊びじゃない?私達、ほらお互い相手がいるし、遊びじゃない?
それとも本気になった?本気で好きになった?私の事』
(言ってみたいセリフだ)
「お風呂はいってくるね」
テレビから聞こえる声に美穂は感心しながら
お風呂場へ向かった
(遊び、そう、近藤君とは遊び。遊びたい年頃の子にキスされただけ、本気じゃない
本気な訳ない)
美穂は何度もそう唱えながら
シャワー浴びた
体を許してしまったら今頃
後悔していただろう
祐太への罪悪感も勿論
近藤君の思う壺
遊ばれて最後には捨てられるだけ
結局女が不利になる
それでも近藤君に抱かれても良いと
思う私もいた
一度だけなら…
ダメダメ
美穂は強く自分に問いかける
美穂はこの2年間一度も浮気をしたことがなかった
裕太の事しか考えなかったし
他の男性に振り向く事もしなかった
今までだってそうだ
かっこいいと思う男性は居ても
それ以上のことはない
浮気した事がない女が
いきなり既婚者を好きになるなんて
そんなハードルの高いことできっこ無い
それに向こうは遊びでも私が本気になるのではないか
遊びだとここまで考えない
体を求めるだけ求められて
最後は結局捨てられる
私だって馬鹿じゃない
男の人を全く知らない訳じゃ無い
美穂は何度も自分を説得させた
美穂がお風呂から出る
「先寝るね」
「あっうん」
裕太が寝室へと向かう
美穂はバラエティ番組を見ながら
髪を乾かす
『私も不倫なんてあり得ないって思ってたんですよ、でも今じゃもうすっかり虜で、やっぱり体の相性って大切ですよね』
テレビから目隠しの女が話している
近藤君と体の相性は合うのだろか
キスをした時私は確かに感じていた
気持ちいいと思った
裕太とはまた別の興奮するキス
美穂の頭はダメと言っていても
体は近藤を求めていた
美穂はソファーに横になる
裕太の待つベットには入りたくない気持ち
美穂は自分のデリケートな部分を触る
近藤とのキスを思い出しながら
そして
美穂がイク時頭に思い浮かべたのは
正しく近藤だった…




