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第15章

「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」

「ポテトフライとイカフライ。それと

トマトサラダ。ソーダを人数分頼む」

「珍しいわね。酒は飲まないの?」

「失礼だな、俺はアル中じゃねーよ」

「時々飲むからこそアルコールはい

いものですね」

「そういうことだ」


「うーん、ソーダが喉にくるーっ」

「サラダも美味しい……」

「フライも美味しいです。衣がカリ

カリしてます」

「でだ。これからどうする?」

フォークでイカフライをつつきなが

らセヴェルが話した。

「私は弓の練習がしたいわ。あと、

弓矢も欲しいし」

「僕はこのロッドの訓練と……こ

の紙が欲しいところですが……厳

しいですね」

エリュニスは上級魔法の刻印が書か

れた羊皮紙を懐から出した。

「私は魔法の練習か、空を飛ぶ練習

かな」

「何だ、皆練習じゃねーか。……俺

はこの2本のダガーの手入れだな」

「あれ? セヴェルは練習しなくて

いいの?」

「俺は本番に強いんだよ」

そういうとセヴェルはソーダを飲ん

だ。

「というか、僕達食べてばかりじゃ

ありませんか?」

「それは確かに……そうだけど」

「んー。楽しみが食べ物ぐらいだか

らな」

「あとは洋服とか?」

「下手に奇麗な服を着ても冒険で汚

すのもなぁ……」

「小さな魔法がかけられたアクセと

か」

「お、それいいな」

「今着てる洋服や武器にプラス修正

をかけるとかどうでしょう?」

「それは装備を重くしなくても済む

な。このメンツじゃ重い装備は大変

だろうしな」

「そういえば……アクセやリボンな

どちょっとしたものなら色を変えら

れると聞きました」

「それって染色ってやつ?」

「そうです。色の付いた染色液に染

めたいものを半日から1日ほどつけ

ておくと出来上がるそうですよ」

「へぇ……」

そう言うとルシェットはローブの裾

を見た。少し灰色に染まっているよ

うだ。それにところどころほつれて

いる。

「そのローブは染色するよりも買っ

たほうがいいですね」

「うん……。そうだね」

「デザインとか色とか変えてみます

?」

「ううん、このままで」

「それでは、前の依頼の服屋さんに

相談してみましょうか」

「じゃあ、食べ終わってから別行動

だな」


「いらっしゃい。本日はどんな用か

しら……ってあなた達ね。先日はど

うもありがとう」

「あの……私のローブを新しくした

いんだけど」

「そうなの? こっちへいらっしゃ

い。サイズの変更とかある?」

「ううん。サイズもデザインも色も

そのままで」

「わかったわ……えっと……120

0ルクスかかるわね。仕上がりは2

週間後よ」

「うん、分かった」

「では2週間後にまた伺いますね」

「ええ、待っているわ」

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