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結:メリリース・ロビンソン

本日二話目!

エピローグですの!

――GA暦119年、3月



「それで、どうなったんですか?」



 揺り椅子に座るわたし(・・・)の前で、ペンとメモを片手に女の子が尋ねる。



「そうだねぇ、あたりを見渡すと、決闘の舞台が壊れ、結界が割れて、校舎が1つ倒壊して、観客全員が怪我を負ってたよ」



 え……、と女の子が固まったわ。



「決闘はわたしの勝ちということになった。だから53年の魔術戦闘訓練の優勝者はメリリース・スペンサーになったわけさ」



 もうあれから65年になるんだねぇ。



「エリオットさんとはどうなったんですか?」



「わたしは誰だい?」



 笑ってみせる。



「わたしたちの住むディーン寮の寮長で、世界最高の付与魔術師、大魔術師メリリース・ロビンソン……あ」



「そういうことよ、クリスティ」



 彼女はにやりと笑う。



「エリオットさんに跪かせたんですか?」



「ふふふ、それはエリオットの名誉のために秘密にしておいてやろうかね」



 クリスティと笑いあうと、彼女はぬるくなってたお茶を飲み干し、丁寧な挨拶をして、部屋を出た。



 ふむ、懐かしいものだね。



「おいで、ラーニョ」



 召喚円が輝き、わたしの前に体長3mはある、巨大な灰色の蜘蛛が現出する。

 蜘蛛は部屋の物にぶつからないよう、気を使って右手を上げて挨拶をしてくれた。あたしはゆっくりとラーニョの顔を撫でる。



「元気にしてたかしら?久しぶりにあなたを戦いに連れ出す機会があるみたいねぇ」



 ラーニョは頷くように身じろぎした。



「嬉しいのかい?ふふふ、わたしも久しぶりで楽しい気分よ」

 これにて、メリリースとエリオットの話は終幕となります。


 皆様、ご高覧ありがとうございました。


 メリリース・ロビンソン(スペンサー)は拙作『なまこ×どりる』の登場人物であり、寮長のおばあちゃん的なキャラクターなんですけどね、彼女の過去を描いた短編はいつか書こうとは昔から思っておりました。


 ……いや、当初の予定よりだいぶ話が伸びましたし、メリリースもエリオットもまあ勝手に動きますわ。


 ノープロットの上、遅筆なわたしが毎日更新で、しかも3話予定を5話+1まで伸ばすとか、かなり頑張っちゃったと思います(自画自賛)。


 でも、これは全て皆様読者の方々が読んでくださったおかげ……っていうか想定以上に読んでいただけましたね!


 この5日間、毎日日間異世界恋愛ランキングの10位~20位の間に居続けてくれました。


 本当に感謝いたします。


 ですが完結いたしましたので、ちょっとおねだりさせていただきますねw


 ブックマークとか評価とか感想とかその他諸々……いただけると本当に嬉しいです!


 さらに言うと、下のバナーから、『なまこ×どりる』を読んでいただけると、感激のあまりびくんびくんします。


 お読みいただき、本当にありがとうございました!

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ξ゜⊿゜)ξ <実はこの作品のスピンオフ短編ですの!
i521206
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