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DEVILFIRE  作者: 虹色蝶々
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第5章 綾が、脱退!?

第5章 綾が、脱退!?

DEVIL FIRE メンバー達は作詞に話し合う。

歌のタイトルは「地獄からの使者」で曲調はヘビィメタル。

会議室みたいに座るメンバーが並び綾は立ち出て行く。

ドアから通路を通る後ろから佐江が綾を引き止める。

佐江「トイレに行くの!?」

綾は振り返りいつもより明るくない。

綾「やってられないわ。」

綾はため息を深くつく。

綾「ここのメンバーの演奏は私がしたい歌じゃない。私は、聴く人に和ませたり感動させたい歌を届けたいのに、DEVILFIREはバンド名も歌もカッコつけて、中身が無いの。」

佐江「皆頑張って歌詞を考えたりライブを夢見て練習するのにそんなことを言うの!?」

綾は佐江や扉の奥にいるメンバー達を呆れながら見る。

綾「何がDEVILFIREよ。私は聴く人に癒しを与えたい。脱退するわ。」

綾はプライドが高いから頑なに意志を揺らがせない。

佐江「今辞められたらドラムを演奏する人が…。勿体無いよ!綾のドラムは心に響くのに。十分感動を与えられるよ!」


そう決めた綾はピタリと止まる。

佐江はきっと綾が花園中学校の偉そうな男子にドラム歴4年の意地をへし折られ、自信を喪失して投げやりな気持ちが痛い程わかる。

佐江はその男子には褒められたが、綾のドラム歴は半端かも知れないが、訴える気持ちが伝わる。

清楚な綾の見た目に反する熱く燃え盛る情熱の音が。


綾は佐江にそう褒められると弱くなり、くすっと微笑む。

綾「そう褒めて貰える人は佐江だけ。私がやりたい音楽は違うの。ソロ活動に戻るわ。」

綾は佐江に手を振る。佐江はさっきの励ましは何だったの…な表情。


亘「どうだった?戻ってくれそうか?」

佐江は横に首を振った。

綾はプライドが高いから傷つけられたら防衛本能が働き自分の意見を曲げない性質。

剛「また振り出しだな。ドラマーが居なくてもバンドはやっていけるけど損失は大きい。4年に思えない程の実力なのに。勿体ねえ…。」

メンバー全員は頭を項垂れため息を。


剛は綾に気に入られる為歌唱力に磨きをかける事を決める。


今日皆で考えた作詞は……


歌名

[地獄からの使者]


(前奏)

シャウト(地獄の亡者の叫び)

生きる事にしがみついて現実を見ない若者達よ。

地獄はお前達を誘おう。


生き血を浴び地獄の焔に包まれる亡骸。人間に転生したい。


DEVILFIRE!!DEVILFIRE!!

悪魔の炎が生贄の体を焼き尽くす。


DEVILFIRE!!DEVILFIRE!!

魂を焦がす紅蓮の炎。


地獄からは逃げられない。

亡骸達の叫び声が木霊する。


シャウト


恐怖を恐れるな!

嫌なら必死に生きろ!!

例え、試練の壁が厚過ぎても…。



メンバー達はこの歌の演奏の練習を始め、去り際に聴く綾は「無理…。」と思いながら後にした。


続く。






衝撃の結末でしたね…。綾はソロ活動の方が性に合うのかも!

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