とある字書きがレビューして貰って震える話
この投稿の、つい数週間前の実話。
後輩Mの許可が出たので、投稿させて貰うことにしました。
ぐふぅっ!?
漆沢刀也は吐血した。それはもう壮絶に吐血した。脳内で。
会社の集まりの飲み会。
「あ、まだほんの少ししか読んでいないです。すみません」
可愛い顔して、この後輩M。そんなこと言ってきやがった。
この後輩M、月にラノベを何冊も購入するという剛の者である。到底本棚には収まらないので、買った小説はほぼ電子版だ。
で、自分が小説書いていることもバラしているので、折角だからとレビューをお願いした。
それが、レビューをお願いして何日も経ってからの返事がこれである。
「何て言うか、まったりと書いているんだなって思いました」
つまりは、こやつは暗にこう言っているわけだ。「序盤の掴みが弱いんだよ」「少し読んで飽きたんだよ察しろよ」「一気読みさせるだけの力が無いんだよ」と。
書き手殺しである。恐ろしい子。
被害妄想? そんなことは無いはず。書き手にとっては、ごく普通の分析のはずである。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
そんなことがあったのが、事件の数日前。
まあ、マイペースでいいよね? とチマチマと投稿しているわけだし。
元々が、がっちりとしたプロットを書こうとしてしまったり、あるいはラフに書く捨て原稿みたいな真似が出来ないから、ある作家さんの執筆スタイルを参考に、実験的にやっているわけで。
どうしても、一発で緻密な物を書こうとしてしまうのは、悪癖だと思う。おかげで、短編しか書けない。もしくは小説大賞に投稿するつもりだった長いネタも、規定から大幅オーバーになる。
もうすぐ、2000PVの大台を突破する。3ヶ月ほど前に初投稿してこのペースというのは、早いのか遅いのかも分からない。けれど、それでいいのだ。少しでも、継続的に読んでくれる人がいるというのなら、こんなに嬉しいことはない。
底辺? いやいや、いいのだ。それもまた気楽なもので。ダメになったら逃げてもいい。
PVを増やす方法とか? ランキングとか? そんなのどうせ無縁だしねえ。
さて、投稿終わり。と、ノルマにしているエピソードを投稿した。
まあ、そんな一日で終わるはずだった。だが、その日事件は起きた。
"レビューさせてもらいますね!!"
ん? レビュー? 何それ? 凄いの?
何せこの漆沢刀也。初投稿から3週間して、初めて活動報告なる機能に気付くような馬鹿者である。
初投稿ではストック使って継続投稿してブーストしましょう? 知らん!
タイトル? 「ああ、そういやこれだけじゃ分かんないよなあ」と、中身が分かるようにサブタイトルを追加したのも、初投稿から何話か投稿してからの話である。
丁度その頃から、少しPVも増えた気がする。
まあ、何にしても自作をレビューして貰えるとは、ありがたいことです。心優しいその人に心から感謝しました。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その数時間後。
外出して、帰ってきて。
( ゜д゜) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゜д゜) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゜ Д゜) …!?
まさにこれである。
日間ランキングに載った? え? 都市伝説じゃなかったのこういうの? そんなもの、本気で存在を忘れていたよ?
え? あれ? この人、作者さん? そういえば、この方を見ている人も多いとか書いていたような? 「逆お気に入りユーザー?」そういうのもあるのか?(大馬鹿)。
え? ひょっとして、レビューってかなり凄いことなの?
あ、いやまあ凄いのだろうけど、どこまで凄いのかはさっぱり??
それからの休日、爆上がりする総合評価とPVに、色々とぽか~んとしている自分であった。Twitterには、狂喜乱舞しながら慌てふためいた呟きを連発して。あと、週一ノルマのエピソードは書いたけど。
そして、増えるブクマとかを見ながら覚悟する。「あ、これもう失踪出来ないや」と。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
月曜が来て、件の後輩に自慢する。
「ランキングに載ったけどどうよ?」
「おめでとうございます」
だが、それだけである。
泣くぞこの野郎?
所詮、興味ない人間にとっては、これもこういうものなのかも知れない。世間の冷たさに震える。
流石にもう日間ランキングには載らなくなりましたが、それでも見て頂ける人は確実に増えたのでモチベは大分上がりましたね。
完結までの大雑把な道筋とかも(状況によってはエピソード増えますが)、意識出来るようになりましたし。
一方で、ブクマ欲しい病とか、評価欲しい病なんかも発症したので、それはそれで辛いですが。
自分も、掘り起こせるようになりたいものです。そして、1話目の話に繋がって恐怖するわけでした。
次はひょっとしたら、掘り起こしとかでやらかしたあれこれとか、ネタにするかも?