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とある字書きが「読もう」として恐怖した話

感想とレビューを貰えて嬉しかったから、自分もそういうのを与える側に回ってみたいと思ったのですが?

なろうの厳しい環境を知り、色々と恐怖したり感謝しました。

 自分、漆沢刀也はちまちまと小説を書いてはいる。

 だが、同時に小説を読むことも好きである。まあ、その割には購読している書籍はあまり無いのだけれど。ただ、気に入ったらがっつりと読みふける。


 先日、もの凄~く運がいいことにレビューして貰えた。感想も貰えた。PVも増えた。一瞬ではあるけれどランキングにも載った。

 いや、別に自慢したいとかそういうことではなく。

 改めて思う、こういうのは本当に励みになるのだなあと。

 執筆エピソードには熟成期間が必要。そんなことを考えているので、クオリティの都合上、執筆ペースを上げることはなかなか出来そうにないけれど。でも、この先に必要なエピソードがどんなもので、そのためにどんな伏線を用意しなければならないかとか、色々と考える原動力になった。

 自分でも驚くことに、それまで壁だった部分が大分「見えて」きた。この違い。


 そんなわけで、自分もちょっと何か作品を探してみたくなった。

 自分の小説をブックマークしているユーザーが、どんな小説を読んでいるのか? そんな中から読んで見ると、実に自分好みのものもあった。「読もう」の検索でも、そういうのが他にも見つかると嬉しい。


 変な話、あまり自分は「なろう」に向いている書き手ではないのだろうと思う。また、そういう読み手でもないと思う。

 異世界転生? ハーレム? 商業作品化されているようなものは、そういう形式になったものであれば、見ればまあ面白い思うし楽しむ性格である。だけど、進んで食い付くほどには食欲(読欲?)が湧かない。

 むしろこう、日常っぽかったり、シリアスだったり、人と人の間の絆とか、そういうのがきっちりと書かれているようなものが好きな人間である。

 人間にとって、最大の興味関心の対象は人間である。なんか、昔読んだ創作解説の本でそんな話を見かけたことがある。つまりは、そういうことなのだろう。

 物語に出てくる「人間」が魅力的でなければ、そこにドラマが無ければ、面白いとは自分は感じられないのだ。


 世で評価されている。というか、自分が評価している「なろうっぽい」作品と、そうでない作品について考えるに、こんなジョークを思い出す。


 皮肉屋で知られるバーナード=ショーに記者が訊いた。

「ショーさん。好きな劇作家は?」

「シェイクスピア」

「嫌いな劇作家は?」

「シェイクスピアっぽい奴すべて」


 なんか、彼の言っていることが分かった気がした。


 で、話を戻すが。

 取りあえず「読もう」で検索だ。「シリアス」で、何か職業要素っぽいものとかSF要素っぽいものとか、でもって、出来れば描写が細かい奴。そういうのがあるのをよろしく頼むぜ?

 検索ボタンをポチッとな。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 マジですか。

 数十分後には、漆沢刀也は恐怖を覚えていた。

 そこには、数々の作品が並んでいた。

 連載数が数十とか当たり前。週別ユニークユーザが100未満も当たり前。総合ポイント0も評価も0も当たり前。


 そして自分も、タイトルとあらすじ、そして参考程度に見ている評価点を眺めつつ、そのほとんどがまったくそそられていないということに気付く。

 タイトル? 何の話なの? そこから教えて欲しいものが多い。

 あらすじ? 細々と設定語られても? いや、だから死因と能力ばかり書いてどうすんのよ?

 冒頭書き出し? 冷めたシーンというか、そこから持って来るの? 感情移入出来ないって。


 自分の作品のことを棚に上げて、ツッコミを入れまくる。ああ、自分は何て嫌な奴なんだ。

 これらの作品が、色々とこの人達の結晶であることは痛いほどに分かりつつ。ごめんなさいと謝りながらも。


 そして、結局は何ページも検索結果を飛ばした挙げ句、割と好みの作品をようやく一つ見つけて、感想と評価を送る。

 また、たまたま見つけた、いかにも「なろうっぽい」作品が、タイトルとあらすじが好み。でもって冒頭書き出しも面白かったのでブクマを付ける。

 こんな結果になった。


 要するに。

 自分の書く小説というのは、こんだけ厳しい読み手の目に晒されているということなのか。

 改めて、自分の読み手としての厳しさに、そしてこのサイトの厳しさに戦いた。現実を知った気分だ。

 あと、タイトルとあらすじ、冒頭の書き出しはもの凄く重要なんだなあと。


 自分の作品の評価を改めて見る。

 ああうん、これ相当に健闘している部類なんだな。上を見るとか夢を見るとかしたらキリが無いけれど、見てくれる人がいるってだけで凄いことなんだね。

 改めて、読んでくれる人達に心底感謝した。

うん、失踪は出来ないなあと再確認しました。

読み手になってみると分かる。読んでくれる人、感想くれる人、ブクマくれる人って本当に貴重なんだなあと。感謝しか湧かないです。

あと、散々他の人も言っているのでしょうが、「タイトル」「あらすじ」「冒頭書きだし」は本気で最重要項目なのだと再確認しました。

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