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Amber World Striker アンバーワールドストライカー  作者: TTA
第壱章 その黒き龍は先導者となるか
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第八話 急加速、急旋回

「今回の任務を説明する。」

ある日、とある宙域に不明な輸送船が確認された、外装もぼろぼろな状態で。

それを回収するのが今回の任務だ。

このメンバーでは初陣となる、回収任務が初陣って、と思ってしまうがあえて抑えてブリーフィングを聞いていた。

「ウィルシェルが先行し、すぐ後に試験型フレイスヴェルグ、後方に横方向にグノーシスとイェーガーが展開、その隊形で進め、回収の際はウィルシェルと試験型フレイスヴェルグで回収せよ、以上だ。」

指揮官である悠木が言い終わった後全員が敬礼をした。

「総員搭乗準備、発進シークウェンス開始。」

格納庫に駆けていくと見たことも無い機体が四機あった。

最も左の位置に僅かにフレイスヴェルグの面影を残す機体がある。

コックピットが開いて乗り込む。

間接脊髄接続。

フレイスヴェルグとは何かが違う感覚が波のように襲ってくる。

「一、二、三、四番機発進準備完了、第一シークウェンス終了、第二シークウェンスに移行します。」

突然、目の前のモニターに通信が入った。

「どう?乗ってみた感覚は?」

「 何か違って何故か気持ち悪いです…。」

「加速したら直るよ!」

「え。」

急に機体が加速、どん、という音をたてて速度計が一気に左からに右に振りきれる。

「うわぁああぁぁぁぁああぁ!?」

いつの間にか宇宙空間へ投げ出され、三つの光が見えるのがわかった。

「じゃ、グッドラック!」

「えぇえぇぇえぇえ!?」

「あ、いまあんた音速超えたわよ?」

「ちょ!無理っすこれぇぇえぇえぇ!!」

めちゃくちゃな速度で宇宙空間を通り抜ける、何が起きているのかわからないぐらい速く、岩が凄まじい速度で横を通り抜ける。

すると、後ろから急速でウィルシェルが接近し、横を通り抜けて前方に移動した。

「見えましたよ!あれです!」

気絶寸前で聞こえるとでも思ったのか三上は何事も無かったかの様に目標をレーダーにマーキングした。

「二番機、四番機取り付きました!」

「了解、回収に移れ、!?レーダーに反応!二時左の方向に敵確認!早急に撃破せよ!」

レーザーが機体を掠めた、第一居住区戦で初めて確認された特殊攻撃型と判別。

「どおおりゃあぁぁあぁあぁあぁ!!」

急速にUターンして、敵にブレードを突き刺した。

そこで、もう一体の存在に気付く。

「着いてこれるかよ!」

一瞬を挟んだ後、レーザーが数メートル先で照射された。

「遅い!これなら!」

一体を真っ二つにして、そのもう一体を何度も旋回し、八つ裂きにした。

その瞬間、二つの爆発が起きた。

「凄いな…。」

「…何が起きたんだ…?」

後ろから来ていた雪弘と隊長が到着した。

ようやく急停止して目標近くに接近する。

「と…とりあえず回収しましょう。」

その後、再び化け物じみた加速で、コロニーへと帰還した。

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