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勇者たちの鎮魂歌  作者: 砂場遊美
第3章魔王討伐編(過去)
90/209

前哨戦3

首都フィンガルト 勇者機関本部 大講堂ー


魔物の侵攻予定時刻までおよそ12時間を残すところとなり、機関は慌ただしさを増した。

大講堂では戦力の布陣、配置や作戦の確認が大詰めを迎えていた。


講堂には大司教を始め、総勢300名ほどの神官たちが集まり、来たる戦いに備え万全の対策を講じている最中。


「あと1時間ほどで全ての区域に亜人種達の配置が完了するようです。」


「うむ、首尾は上々のようだな。だがこの戦いが終わったらキングピサロには制裁を加えなければな。」


大司教は眉間に皺を寄せる。今回の奴隷の派遣で2億ゴールドというあまりにも大きい痛手を負ったのだ。


「奴隷で成り立つ国はさておき、今回の各戦線の配置を教えてもらおうか。」


大司教は持っている杖で魔法陣を描いた。すると魔法陣から各戦線の配置などが簡潔な図で現れた。立体的に表示されるその図は講堂にいる全ての者に見えた。

大司教はテレパシーを使い、講堂内の者全てに声が通るようにした。


ーでは西、北西、北東、東、首都の順で説明してもらおうか。ー


「はっ‼︎西部戦線はマグナブール王国にて展開。アルミエーレ、カルタジャーラとの連合軍に加え、今回亜人種の奴隷約50名を配置。

今回、北西の拠点との連携が取りやすいため、またマグナブールを始めとする連合軍が強大であるため亜人種の配置は少なくなっております‼︎」


「北西部戦線はコンデシャロルにて展開。拠点はその地形の性質上、他と連携が取りやすく首都、そしてマグナブールの援軍が見込めるため戦力は他と比べてやや手薄となっております。亜人種については40名ほどを配置。

…今回教会の協力は得られませんでした。その関係上トレミアとの連携は不可能。」


「北東部、拠点はアリゼイユ。北東部は周囲を山々に囲まれており、他拠点との連携が困難。さらに魔王出現区域であるコキュートスにも一番近いため、アリゼイユの勇者達は首都への遠征はさせず、本国の防衛に回っていただいた。亜人種の派遣だが人数は約100名。」


「続いて東部戦線、拠点はログレス。周辺4カ国との大連合に加え、亜人種約100名を配置。これについては我が機関の預言者が、魔物達は東西挟撃の際、東にやや戦力を集中させるとの予言をしたため。今回アーサー王には首都へ遠征していただくが、ログレスの指揮はダンテ将軍に一任してあります。」


「最後に首都戦線‼︎こちらは今回の戦いの大本営となっており、機関の戦士500名、各国勇者の援軍が総勢50名ほど、亜人種に関しては1名のみとなっております。ただしその1名は竜人です。彼については1人で100名分の戦力と見積もっていただいて構いません。以上。」

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