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麦茶

作者: 尚文産商堂

急に飲みたいと思う瞬間がある。

母さんがいつもヤカンに火をかけて、煮出していた麦茶だ。


独り立ちしてふと寂しさを感じる瞬間。

それを心に抱きかかえながら、ふと見たスーパーの棚にあったお茶のパック。

懐かしいと思って、自然に手が伸びて買っていた。


「…さて、煮出し用だったな」

家に戻ってから、ニクロム線が巻かれている昔ながらのコンロに、水がなみなみと注がれているヤカンを置いて、お茶のパックを中にいれる。

それから、電源を付け、沸騰するまでおく。

沸騰したら電気を止めて、後は好きな濃度になるまで置いておく。

いつもの母さんの作り方だ。


懐かしい、母さんの味をかみしめながら、明日も頑張ろうという気力がうまれる。

やっぱりお茶がないと、どうしようもないようだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 心の様相をとても素直に書かれているので大変読みやすかったです。 [一言] お茶を懐かしむのではなく、心に一番染みているのは「母」なのでしょう。最後の閉める時に読み手に「あ~」と言わせる一文…
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