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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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石鹸を作ろう

 市場の牛専門のお肉屋さんに来て、昨日の牛の事を話に来ました。

 無料で材料を貰ったので、お礼に下処理の方法を教え、それと牛のイラストを書いて肉の部位が何処になるのか、判る様にしました。勿論内臓も書いて置きましたよ。

 後日、鶏と豚でもやってくれと懇願されました。どうやら牛専門の肉屋が、3女様に書いて貰ったと自慢したそうです。

 勿論作りましたよ。領民の皆さんが喜んでくれるなら。

 屋敷に戻ってからは、自室で石鹸やシャンプーの作り方をスマホで調べ始めました。

 必要なのが、

○ 灰汁   米糠? とぎ汁? 海藻? 木の灰?

○ 植物油  オリーブオイル しっとり 保湿

       ココナッツオイル 泡立ち

○ 牛脂   固形化

○ 塩、水

○ アロエ  ベラの方にしようかな?


 以上かな? これで、錬金釜に入れてみよう。

 シャンプーと併用出来そう。

 リンスは、どうかな?

○ 果実酢  

○ ハーブ  香辛料で探してみよう。

○ アロエ  修復効果に期待?

○ オリーブオイル

 

 これも錬金釜でやってみよう。



 昼食後、また市場に来ました。

 先ずは、貝屋に行って海藻を分けてもらいましょう。

「おばちゃん、こんにちは。また海藻を下さい」

「3女様だね。良いよ入っておいで」

 中に入れてもらい、海藻をバッグから出した袋に入れる。

「今回も甘味を作るのかい?」

「今回は別のものを作る予定なの。食べ物じゃない物を作る」

「そうなのかい。今日は、ホタテが入って来たけどどうだい」

「買った!! 15個頂戴」

「結構大きいから最高だよ」

「食べるのが楽しみになってきた」

 お金を払い、商品を受け取って店を後にした。

 朝にも来たお肉屋に入った。

「3女様、また来たのか?」

「そう、牛脂が欲しくて来ました」

「どれぐらい欲しいんだ」

「300gでお願いします」

「あいよ、チョット待ってな」

 店主が奥に入って行った。


「使いみちが無いから無料でいいぞ。それに朝貰った絵が評判が良いんだ。そのお礼だ」

「ありがたく貰っていくね」

 店を出て、屋敷に戻った。


 屋敷に戻ってからは、キッチンに行き、ホタテを預けて夕食にバター醤油で焼いてもらう様にお願いして、オリーブオイルと果実酢を分けて貰った。

 ハーブは、食材倉庫で見てみると良さそうなのが有ったので、小箱に分けて持ち出して牛脂、オイル、酢と一緒にアイテムボックスに入れておく。

 食材倉庫を出て、倉庫の前で、海藻を魔法で乾燥させてから灰にする。

「あっ、米糠を忘れた」

 食材倉庫に入り、米糠を持ち、アイテムボックスに入れる。

 家の倉庫の裏に、竈等で使った灰等が入っている箱が有るので、燃えカスを退けて灰のみを取り出していく。取り出した後は、袋に入れてアイテムボックスへ入れる。

「これで全部だよね」

 メモ書きを見て見る。

「塩を忘れた!」

 キッチンに行き、塩を分けて貰う。

「よし揃った。研究室に行こう」


 研究室に入って、

「こんにちは、パレットさん。石鹸とシャンプー、リンスを作りに来ました」

「私もシャンプーをやってました」

「私も考えてみたのですが、石鹸とシャンプーを兼用して、リンスで髪を仕上げ様と思うのですが?」

「そんな事が出来るのですか?」

「多分、だから実験しましょう」

「面白そうです、やりましょう」

「それで、ベラアロエを用意して欲しいのですが」

「わかりました」

 パレットさんと、メグさんがアロエを取りに行った。

「今のうちに、アイテムボックスから出して行こう」

 材料を机の上に置き、錬金釜を用意する。


「戻りました」

 パレットさんが戻って来ました。

「ありがとうございます。石鹸なんですけど、材料違いで3種類作って、良さそうのを採用しようと思っています。先ずはこのメモ書きを見て下さい」

 メモ書きを渡す。

「材料違いは、灰汁だけですね?」

「そうです。では米糠からやってみましょう」

 材料を錬金釜に入れて、イメージをして、魔法を発動すると、錬金釜が動き出して約5分程で光ってから止まった。

 蓋を開けると、白い固形のものが入っていた。

 直ぐに鑑定をして見ると。

「米糠の作用によって汚れが良く落ち、アロエ成分により肌や髪の修復が期待出来ます。植物油により泡立ちが良く、肌の保湿に最適です」

「セリカさん、出来ましたね」

「そうですね、2つもやってみましょう」

           ・

           ・

「海藻と木の灰は同じ位でした。性能では米糠で、材料の入手のしやすさで木の灰ですね」

「私の鑑定でも同じです」

「量産だと木の灰ですね。米糠は特別品になりそうです。リンスの方もやってみましょう」


 錬金釜にリンス用の材料を入れて同じ様に魔法を発動すると約5分程で出来た。

 鑑定をすると。

「お湯に溶かして使用する。髪に満面なく塗り、揉み込む様にする。10分程したらお湯で流す。お酢による中和により艶やサラサラ感が出ます

アロエとハーブによりダメージの修復、植物油による艶が出ます」

「上手くいったみたいですね」

「そうだね、良かったよ。後は試験だね」

「屋敷の女性の方を呼んだ方が、良いですね。メグ、呼んで来てもらえるかな」

「かしこまりました」呼びに行きました。

「セリカさん、イメージの内容を書いてもらっても良いですか? 鑑定をした後でレポートに纏めて、ギルドの提出用にします。試験は量産を考えてる方のが良いですね」

「そうだね。イメージは、今書くよ」

 イメージの内容を書き始めた。

            ・

 イメージを書いたメモ書きを渡して、話をする。

「貴族用だと、香りがついた方が良いのかな?」

「その方が喜ばれると思います。それは、私の方でやっておきます」

「では、お願いします」


 メグさんが戻って来ました。屋敷の女性陣が全員来ました。

 石鹸とリンスの使い方を教えていき、使い心地を後日聞くと言う事になりました。

 お母さんは、ずっとニコニコしていましたので、化粧品関係が出来たのが嬉しいのでしょう。

 パレットさんには、カゼットさんへのサンプル用とカリーナお姉ちゃんとルバス家に贈るのを作ってもらいます。

 後日、お母さんに送ってもらいましょう。

 カゼットさんには、渡しに行こう。

 


 


 

           

 


ご覧いただきありがとうございます。

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