石鹸を作ろう
市場の牛専門のお肉屋さんに来て、昨日の牛の事を話に来ました。
無料で材料を貰ったので、お礼に下処理の方法を教え、それと牛のイラストを書いて肉の部位が何処になるのか、判る様にしました。勿論内臓も書いて置きましたよ。
後日、鶏と豚でもやってくれと懇願されました。どうやら牛専門の肉屋が、3女様に書いて貰ったと自慢したそうです。
勿論作りましたよ。領民の皆さんが喜んでくれるなら。
◆
屋敷に戻ってからは、自室で石鹸やシャンプーの作り方をスマホで調べ始めました。
必要なのが、
○ 灰汁 米糠? とぎ汁? 海藻? 木の灰?
○ 植物油 オリーブオイル しっとり 保湿
ココナッツオイル 泡立ち
○ 牛脂 固形化
○ 塩、水
○ アロエ ベラの方にしようかな?
以上かな? これで、錬金釜に入れてみよう。
シャンプーと併用出来そう。
リンスは、どうかな?
○ 果実酢
○ ハーブ 香辛料で探してみよう。
○ アロエ 修復効果に期待?
○ オリーブオイル
これも錬金釜でやってみよう。
昼食後、また市場に来ました。
先ずは、貝屋に行って海藻を分けてもらいましょう。
「おばちゃん、こんにちは。また海藻を下さい」
「3女様だね。良いよ入っておいで」
中に入れてもらい、海藻をバッグから出した袋に入れる。
「今回も甘味を作るのかい?」
「今回は別のものを作る予定なの。食べ物じゃない物を作る」
「そうなのかい。今日は、ホタテが入って来たけどどうだい」
「買った!! 15個頂戴」
「結構大きいから最高だよ」
「食べるのが楽しみになってきた」
お金を払い、商品を受け取って店を後にした。
◆
朝にも来たお肉屋に入った。
「3女様、また来たのか?」
「そう、牛脂が欲しくて来ました」
「どれぐらい欲しいんだ」
「300gでお願いします」
「あいよ、チョット待ってな」
店主が奥に入って行った。
「使いみちが無いから無料でいいぞ。それに朝貰った絵が評判が良いんだ。そのお礼だ」
「ありがたく貰っていくね」
店を出て、屋敷に戻った。
屋敷に戻ってからは、キッチンに行き、ホタテを預けて夕食にバター醤油で焼いてもらう様にお願いして、オリーブオイルと果実酢を分けて貰った。
ハーブは、食材倉庫で見てみると良さそうなのが有ったので、小箱に分けて持ち出して牛脂、オイル、酢と一緒にアイテムボックスに入れておく。
食材倉庫を出て、倉庫の前で、海藻を魔法で乾燥させてから灰にする。
「あっ、米糠を忘れた」
食材倉庫に入り、米糠を持ち、アイテムボックスに入れる。
家の倉庫の裏に、竈等で使った灰等が入っている箱が有るので、燃えカスを退けて灰のみを取り出していく。取り出した後は、袋に入れてアイテムボックスへ入れる。
「これで全部だよね」
メモ書きを見て見る。
「塩を忘れた!」
キッチンに行き、塩を分けて貰う。
「よし揃った。研究室に行こう」
研究室に入って、
「こんにちは、パレットさん。石鹸とシャンプー、リンスを作りに来ました」
「私もシャンプーをやってました」
「私も考えてみたのですが、石鹸とシャンプーを兼用して、リンスで髪を仕上げ様と思うのですが?」
「そんな事が出来るのですか?」
「多分、だから実験しましょう」
「面白そうです、やりましょう」
「それで、ベラアロエを用意して欲しいのですが」
「わかりました」
パレットさんと、メグさんがアロエを取りに行った。
「今のうちに、アイテムボックスから出して行こう」
材料を机の上に置き、錬金釜を用意する。
「戻りました」
パレットさんが戻って来ました。
「ありがとうございます。石鹸なんですけど、材料違いで3種類作って、良さそうのを採用しようと思っています。先ずはこのメモ書きを見て下さい」
メモ書きを渡す。
「材料違いは、灰汁だけですね?」
「そうです。では米糠からやってみましょう」
材料を錬金釜に入れて、イメージをして、魔法を発動すると、錬金釜が動き出して約5分程で光ってから止まった。
蓋を開けると、白い固形のものが入っていた。
直ぐに鑑定をして見ると。
「米糠の作用によって汚れが良く落ち、アロエ成分により肌や髪の修復が期待出来ます。植物油により泡立ちが良く、肌の保湿に最適です」
「セリカさん、出来ましたね」
「そうですね、2つもやってみましょう」
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「海藻と木の灰は同じ位でした。性能では米糠で、材料の入手のしやすさで木の灰ですね」
「私の鑑定でも同じです」
「量産だと木の灰ですね。米糠は特別品になりそうです。リンスの方もやってみましょう」
錬金釜にリンス用の材料を入れて同じ様に魔法を発動すると約5分程で出来た。
鑑定をすると。
「お湯に溶かして使用する。髪に満面なく塗り、揉み込む様にする。10分程したらお湯で流す。お酢による中和により艶やサラサラ感が出ます
アロエとハーブによりダメージの修復、植物油による艶が出ます」
「上手くいったみたいですね」
「そうだね、良かったよ。後は試験だね」
「屋敷の女性の方を呼んだ方が、良いですね。メグ、呼んで来てもらえるかな」
「かしこまりました」呼びに行きました。
「セリカさん、イメージの内容を書いてもらっても良いですか? 鑑定をした後でレポートに纏めて、ギルドの提出用にします。試験は量産を考えてる方のが良いですね」
「そうだね。イメージは、今書くよ」
イメージの内容を書き始めた。
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イメージを書いたメモ書きを渡して、話をする。
「貴族用だと、香りがついた方が良いのかな?」
「その方が喜ばれると思います。それは、私の方でやっておきます」
「では、お願いします」
メグさんが戻って来ました。屋敷の女性陣が全員来ました。
石鹸とリンスの使い方を教えていき、使い心地を後日聞くと言う事になりました。
お母さんは、ずっとニコニコしていましたので、化粧品関係が出来たのが嬉しいのでしょう。
パレットさんには、カゼットさんへのサンプル用とカリーナお姉ちゃんとルバス家に贈るのを作ってもらいます。
後日、お母さんに送ってもらいましょう。
カゼットさんには、渡しに行こう。
ご覧いただきありがとうございます。




