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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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さとう作りの相談

 ついに、寒天を使ったゼリーのお店が出来ました。

 カゼットさんの友人の店を商会に入れたと言ってました。

 町に甘味処のオープンです。

 オープンするにあたってメニューを考えてくれと言われて数品作りました。

 そのおかげで、泣く泣く米と小豆、大豆を売る羽目になりました。私のバカ。

(米が籾着きで30kg、小豆が25kg、大豆10kg)

 米は上新粉にしてお団子用に、小豆は餡子、大豆はきな粉用です。

 普通に売るとすぐに無くなるので、限定品にするそうです。

 お祭りで屋台でやった売り物はこの店で出す事になったので、お祭りではもうやらないよ。多分。

 クオンさんがフソウ国で注文したのは、次の便になるので、1月半後の到着予定です。

 オープン当日は、とんでもない行列になっていた。

 噂を聞きつけた近隣の料理人も来ていたそうです。

 後は頑張ってね。カゼットさん。

 手荒れ防止のクリームも販売になりました。錬金術師の人数が少ないので、ホーデン領とスバル領での販売になりました。その時も行列が出来ていたとか。


 2日前に、お父さんから先触れがあり、今日帰って来ます。ルバス家も一緒で、4人だそうです。


 お父さんとお母さんが乗ってくる馬車が、玄関の前で止まり、降りて来ました。

「お帰りなさい」

 と言って2人に抱きついた。コロナお姉ちゃんも私の真似をして、抱きついた。

「2人共、いい子にしてたか?」

「はい」と、コロナお姉ちゃんが言った。

「私は、いつでもいい子ですよ」と、言った時。

 スバル家の馬車がすぐ後ろに着いた。

 最初にステラお姉ちゃんが降りて来て、次に男の人が降りて来たのが、伯父様の様だ。

 叔母様、お祖母様が降りて来て、屋敷に入った。

 リビングで、伯父様に挨拶をした。

 その後執務室に移動して、伯父様とお父さん、私で話をする事になった。

「セリカ、砂糖は出来たのかい?」

 お父さんが質問してきた。

「出来てますよ。クオンさんにも見てもらいました」

「それで、材料は何処で手に入れたのかな?」

「市場です。以前、土手の工事をしたところから、少し上に行ったところで、さとう大根の名前で栽培しているそうです。種は売っていませんでした」

「家の領内にあったのか。都合が良いかもしれない」

「それで、出来た物を見せて欲しい」

「わかりました。取って来ます」

 キッチンへと、取りに行く。

 砂糖を持って執務室に戻り、2人に見せる。

「摘んで舐めて良いですよ。それと砂糖を作るレシピです」

 お父さんに渡す。

 お父さんは、ざっと見てから、叔父様に渡す。

 叔父様は、真剣に見ている。

 叔父様から質問があった。

「これだと、薪代がかかりそうだが?」

「魔導具のコンロを使うか、専用の魔導具を作れば問題無いので、それで減価償却すればいいのでは?」

「減価償却 、そう言う事か!」

「義兄上、どう言う事ですか?」

「説明が難しいな。セリカ、後で説明してやってくれ」

「いきなり丸投げですか? まぁ良いですけど。

 お父さん、後で説明します」

「コンロと言うのはあるのか?」

「ありますよ。キッチンで耐久試験中ですけど」

「見せてもらえないか?」

 3人でキッチンに行き、コンロを見せ、簡単に説明した。叔父様は、細部迄良く見て、ユーナさんに使い心地等を聞いていた。

「邪魔して悪かった」

 執務室に戻った。

◆ 

「あれは、1台幾らだ?」

 お父さんが見積もりを探して見せた。

 叔父様は、見積もりを見て、計算をしていた。

「6、7年でペイ出来るかな。その後5、6年動いてくれれば良いな。でも製品寿命がわからないな」

 叔父様は1人で納得してる。

「セリカ、どう言う事だ?」お父さんが言った。

「後で説明します」

「セリカ、やるとすれば魔導具でやろう。原価が抑えられる」

「はぁ、味のほうも確認して欲しいのですが?」

「そうだった。悪い悪い」

 叔父様は、摘んで口に入れた。

「砂糖だな。色が付いてるから差別化出来るかもしれない」 

「砂糖ですね。此処から白く出来るのかい?」

 お父さんが言って来た。

「出来ない事もないですけど、非常に面倒くさいです。出来ればやりたくないです」

「魔法でも面倒くさいのか?」

「自分でやってみればわかりますよ。

 お父さん、お願いします」

「えっ!」

「ダイナの負けだな。簡単に魔法でとか言わない方がいいぞ」

「すまない」

「良いですよ。本気で言った訳でもないので」

「明日から、さとう大根の畑を見に行かないか」

「義兄上、突然ですね」

 畑を見に行く事が、急に決まりました。

 夕食の支度をしていたコックさんズは、話をしていた。

「調味料を作ったのですか? お嬢様がその様な事を言ってましたが」

「この瓶に入っている、ケチャップとウスターソースの2品。美味しかったぞ」

「作るところをみたかったです」

「ケチャップは割と簡単だけど、ウスターソースは材料が多くてな。レシピ見ればわかるけど醤油や香辛料迄使うんだよ」

「そうなんですね。それで今日の夕食は何ですか?」

「オムライスとエビチリ、オニオンスープ、サラダ」

「新作2品ですね」

 ユーナが作り方を教えて行く。

「えっ! 炒めたご飯を玉子で巻いていくのですか?」

「そう、お嬢が器用に巻いて行くんだ。

 最後はオムレツみたいになってる。

 私もやっと出来る様になったよ。1回見せるから」

「はい」

 夕食を作り始めた



ご覧いただきありがとうございます。

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