休日
学園の休日に第1王女は王宮に呼ばれた。
何故呼ばれたのかわからない。
王宮にある国王の執務室に入る。
中には、お母様、お兄様が2人、側妃様、弟妹がいた。何があったのだろうか。
「待たせた。今日来てもらったのは第2王子と第1王女の事だ。先ず第2王子前に出ろ」
「はい」覇気の無い返事をする。
「領地の事を報告せよ」
「我が領地は・・・・・・」
領地の事を報告する。
「現状では、問題は無いと言う事だな」
「はい。問題等は全てフィードバック出来る様にしています」
「そうか、頑張れよ。それと無理はするな、体が無事ならどうにかなる」
「はい」
「次、第1王女」
「は~い」
「なんだその返事は? 馬鹿にしているのか」
「いえ、その様な事はありません」
急に態度が変わったのでビックリしていた。
「今日、呼ばれた理由は、わかるか?」
「いえ、わかりません」
「そうか、わからないのか残念だ」
「残念とは、どう言う事でしょうか?」
「入寮から今日迄の騒ぎ、それと成績だ」
「王女として当たり前の事を言ったまでです。
成績は教師達の間違いです」
「馬鹿もーん!!」国王が怒鳴る。
「ヒィ」
「お前の成績は、貴族の中で最下位だ。筆記はほぼ全滅、魔法を打てばノーコン、まともなのは魔力量のみ。それで良くAクラスだと言えるな。恥ずかしいぞ」
「それは・・・・・」
「言い訳は要らん。お前はフソウ国の皇女と比べられている。
皇女は、筆記に於いて歴史以外は満点、魔法は正確で発動が早い、剣技も出来る。
魔力量はやや少ないが、魔法を使い始めて、3ヶ月だそうだ」
「えっ」
「学園に来る前は、船に乗って外交、貿易もしている。お前は今まで1つでも何かをしたのか」
「いえ、何もしていません」
「そうだろうな。それはお前だけの責任では無い、親である私達の責任である。これから教育を変える。お前も努力をしろ。皇女に話を聞いても良い。
国の上に立つ人間はどの様なものか考えて欲しい」
「はい」
「王妃と側妃は教育を考えてくれ、我も考える」
「「はい」」
「第2、第3王女、第4王子他人事ではないぞ。お前達もしっかりと考えろ」
学園の寮の裏にある広場では、カリーナとシフォン、皇女、侍女2名がキックボードの練習をしていた。最初にセリカに言われた教育をしてから、此処に来た。
「先ずは、此処の魔石に血を1滴付けて下さい。付けると皇女様専用に登録されます」
皇女様は登録を始める。
「これで登録完了です。他の人が魔力を流しても動きません。3回間違えるとロックしてしまうので気を付けて下さい。私が最初に魔力を流して動かなければ大丈夫です」
カリーナが魔力を流して動かないのを確認する。
「OKですね。皇女様、動かして見ましょう。最初はゆっくり流して下さい」
皇女様が片足をのせ、魔力を流し始めるとゆっくりと動き始める。
おっかなビックリで動かしていたが、暫くすると速度を上げ始めた。グルグル回ったり、8の字で走っていた。そして戻って来る。
「これ楽しくて移動が楽だわ。セリカさんに感謝ね。気持ち良かった〜」
「これは、私達は乗れないのですか?」
侍女さんが言って来た。
「これは、安全のために個人登録しているの。
盗難防止は付けてるけど、もし盗まれても動かない様にしてる。
今回は耐久試験と実際走って危険な事がないか調べて欲しいと言われているの。後は、王都は広いから移動が楽な様にと言ってた」
皇女様はこの後も走らせていた。
楽しんでもらって良かった。
その頃ホーデン領では、セリカがキッチンにいた。
「それで、今日は何を作るんだ」
「今日は、エビチリとエビマヨ」
「エビ、好きだなぁ〜」
「じゃぁユーナさんにはあげない」
「それは困る、私も食べたい」
「じゃぁ一緒に作りましょう」
「始めるか!」
エビチリ 豆板醤は無いタイプ
○ エビを下ごしらえ、ネギを微塵切り
○ エビに片栗粉を付けて一旦油通しをする
○ ケチャップ等の調味料を混ぜておく
(チリパウダーを少し入れる)
○ フライパンにエビと調味料、ネギを入れ炒める
○ とろみがついたら完成でお皿に
エビマヨ
○ マヨ等の調味料を用意して混ぜる
○ フライパンにエビチリと同じエビと調味料を入れ
て炒める
○ 馴染んで来たら完成でお皿に
「出来たー」
「ケチャップ料理か。面白い。マヨの方にも少し入れている、味が気になる」
「さて、味見だよ〜」
順番に食べる。
「エビチリは、コクが足りないかな。味噌入れてみようかな、今度。マヨの方はこんなもんかな」
「十分美味しいぞ。ちょっと辛いのが良いな。
マヨはちょっと甘いかな」
「今度は砂糖を減らそうか。今日はこれで」
「わかった、今度な。これはこのまま夕食だな」
今日の夕食も大成功でした。コロナお姉ちゃんは3回おかわりしてた。また、お腹ポッコリだね。
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