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カリーナの入学

 無事に王都に入った、ホーデン家とスバル家は、スバル家のタウンハウスに着いた。


 「ウ~ン、長かった。これで暫く馬車生活しなくて良いわ」

 馬車を降りたカリーナが、背伸びをしながら言った。

 「みっともないから止めなさい」

 お母さんに怒られた。

 

 明日には入寮になるので夏までは家族に会えなくなる。セリカの美味しいご飯も暫くお預けだよ。

 でも明日からの生活が楽しみだ!!


       ー・ー・ー・ー・ー 

 入寮日当日、馬車に乗って学園に向かった。シフォンちゃんも一緒だ。

 持ち物はバッグ1個、セリカの作ったマジックバッグだ。シフォンちゃんもお祖父様のマジックバッグを持って来ている。

 校門を通って、馬車の発着所で降りて、近くにあった受付を済ませた。その際に寮迄の地図と自分の使う部屋の案内、明日の予定の入った封筒と制服の入った袋を貰った。

 いつの間に測ったのだろうか?

 シフォンちゃんに聞いたら試験の時の検査をやっている時だったそうだ。全然気づかなかった。

 寮迄歩いているとなんだか騒がしい。入り口で何かあった様だ。

 近くに居た人に聞くと、王家の王女殿下と公爵家の令嬢が部屋にメイドの控室が無いと文句を言っている。関わるとろくな事が無いので無視をして寮の中に入った。

 受付で貰った封筒から部屋番号が書いてある紙を見ると2階の奥の方だ。シフォンちゃんに聞くと同じ部屋だった。良かった。


 部屋に入ると奥の窓からベッド、机、衣装を入れる棚がある。一旦バッグを置きどちらにするかを決める。

 シフォンちゃんが、入って右側で私が左側にした。

 「隣は誰かな?」

 「挨拶に行きましょうか」

 廊下に出て階段側から訪ねてみた。

 ドアをノックして開くのを待っていると、出て来たのが、南の伯爵家と子爵家の子だった。

 一通り挨拶をして、夕食を一緒に取る事を約束した。

 今度は奥側の隣にノックをして待っていると、皇女様が出て来た。

 一通り挨拶をして中に入れて貰った。中には2人居た。

 皇女様は、1人で1部屋を使う様だ。先に中に居た2人はフソウ国の貴族で侍女兼友人だそうだ。他に男性の護衛がいるが別棟の男子寮に入っている。

 「皇女様、セリカからドライヤーとヘアアイロンを預かっていますがどうしますか?」

 「持って来てくれたのですか。嬉しいです。領主邸から帰る時に忘れてたしまったのです」

 「では持ってきますね」

 取りに行きました。


 バッグから取り出し皇女様の部屋に戻る。

 「お渡しします」

 「ありがとう」

 「ミラージュ様、それは何ですか?」

 侍女の方が言ってきた。

 「これは、髪の毛を乾かす魔導具なんです。カリーナさん、ヘアアイロンはどうやって使うのですか?」

 「これは、髪の毛を挟んで使います。寝癖を直したり、髪の毛に癖を付ける事が出来ます」

 「良いですね。売っているのですか?」

 「まだ売って無いのです。一応夏頃と言ってました」

 「私が使っていない時なら良いわよ」

 「ありがとうございます。ミラージュ様」

 少し話をして部屋に戻った。


 部屋でゆったりとしていると、子爵家の子が夕食に行きましょうと誘いに来てくれた。

 廊下に出ると、皇女様も丁度出て来たので南の2人を紹介した。そして一緒に食堂に行った。


 食堂に入った。

 並んで自分で食事を取っていくタイプの様だ。

 並んでいるとなんだか騒がしいので、見て見ると先程の王女殿下と公爵令嬢が騒いで居た。食事を持って来いとか言っている。

 絡まれるのは嫌なので、遠回りをして空いている席に着いた。

 メニューは、パン、コロッケ、唐揚げ、サラダ、コンソメスープだった。家では定番品だ。

 コロッケを1口食べる。

 「ん?」

 何かが違う。なんだろう?

 シフォンちゃんも首をかしげている。

 「シフォンちゃん、何かが違う」

 「そうなのよ、なんでしょうか」

 「多分お芋の品種が違うと思いますよ」

 子爵家の子が言って来た。

 「そうなの?」

 「はい。領地にいる時に何種類か試した事があるので、食べた時はこんな感じでした」

 「そうなんだ、安心したよ。新年の事を思い出したよ」

 「私もです。あれは酷かったです」

 「良かった、良かった。ほっとしたよ」

 お喋りしながら、楽しく食事をしました。


       ー・ー・ー・ー・ー

 本日は入学式です。制服を着て髪型をセットして行きましょう。

 南の皆と皇女様達と一緒に行き、講堂の前にクラス分けの表を見ます。


 講堂に着きクラス分けの表を見ます。

 南の女子がAクラス、男子がBクラスでした。

 皇女様達は全員Aクラスでした。

 「皇女様は魔法を使い始めて3ヶ月位ですよね」

 「そうですよ。セリカさんと元室長のおかげですね」

 「セリカの方法は凄いですよね。魔力量の増え方が早いですよね。やっていて良かったよ」

 話をしていると、騒がしくなって来た。

 またかと思いつつ見るとまた王女殿下と公爵令嬢だった。

 それにプラスして他の子息、子女が騒いで居た。

 クラス分けが気に入らなかったらしい。

 巻き込まれないように皆で講堂に入った。


 入学式が始まり、学園長や来賓の方の話を聞き、新入生代表の話になった、王女殿下が話始めたが、何かとんでもない事を言い出したりして、教師の方に強制退場させられた。

 在校生の代表は、第2王子殿下でしたが、何か覇気が無い。大丈夫か王族。

 式が終わり、教室に行く。


 教室に入り、暫く待つと担当教師が入って来た。

 明日からの予定を話している。選択の授業があるみたい。

 話が終わり、自己紹介です。

 私は、無難な事を言って座ります。

 もう少しで終わる頃、廊下が騒がしいまた王女殿下が騒いでいる「私はAクラスだ」とか言っているらしい。そろそろ現実を見て欲しい。皇女様と正反対だ。

 今日の日程が終わり、寮に戻ります。両親は、入学式を見て帰った様です。

 今日は疲れたけど、学園生活を楽しむぞ!!

 

 


 


 

 

ご覧いただきありがとうございます。

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