新しい調味料
屋敷に戻った私はキッチンに行き、ユーナさんにサバを捌き、骨を取ってもらい、自分で作ったみりん干し用の調味料液に漬けてから取り出して味を馴染ませています。
馴染ませている間に、勝手口の近くに土魔法で干場を作りました。
味を馴染ませたサバを干場に置いていきます。
(夕方迄干して様子を見ましょう)
自室に戻ってから、スマホで砂糖、ウスターソース、ケチャップの作り方を調べレシピを作っています。出来るだけ簡単に出来る方法を探していきます。
レシピが書き上がったら、お父さんに砂糖の事を報告です。
砂糖を試作する事と、売る事に関する情報を集めてもらう事を書状に書き、早馬をお願いしました。
レシピを書き終え、早馬を手配し終わったので、キッチンに行きました。
◆
「ユーナさん、いいですか?」
「どうした? 新作か?」
「そう、新調味料を2つと砂糖」
「面白そうだな。レシピは作ったのか?」
「書いてきた」
レシピを渡す。
レシピを見た後。
「今日作るのか?」
「今日はサバがあるから明日にするよ」
「材料を揃えて置くよ。レシピは借りとく」
「は~い」
そのまま勝手口から外に出て、サバの様子を見に行く。
春になり日差しが徐々に強くなって来ているので、乾くのが早くなって来ている。
「身の方の乾きが良いみたいだね。ツヤも出ているからいいか」
サバをキッチンに一度持って行き、干場の魔法を解除した。
「お嬢、焼き方は塩焼きと同じでいいのか?」
「いいよ~」
キッチンを出て自室に戻った。
「今回はこっちで正解だったな。本当に面白い。
新しい調味料か。楽しみだ」
ユーナがボソッと言った。
夕食に出たみりん干しは最高でした。焼き加減も良かった。ユーナさんもビックリしていた。
ー・ー・ー・ー・ー
日が変わり、朝食後から始めました。
甜菜の皮を剥き、1cm角に切って、鍋で煮ていきます。
ユーナさんには、ウスターソースとケチャップ用の野菜や果物の下ごしらえをお願いしてます。
ケチャップ用はフードプロセッサーでの攪拌迄お願いいてます。
甜菜を煮ている間に食材倉庫に行って、香辛料の準備します。
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煮えた様なので、濾してから煮詰めます。
灰汁を取りながら様子を見ます。
段々と白くなってきたので火を止めてバットに移します。後は、このまま自然冷却して置きます。
今度はウスターソースです。
ユーナさんに切ってもらった野菜と砂糖を入れて水から中火で沸騰しないようにして3、40分程煮込みます煮込みます。灰汁を取って香辛料を入れます。
煮込み終わったら濾してから鍋に戻し火を着け、とろみがつけば完成です。
最後はケチャップです。
下ごしらえをしたもの、スパイス、調味料を鍋に入れ火にかける。沸騰したら火を弱め、好みの固さになったら完成です。
(終わった〜)
「ユーナさん味見しよう」
「そうだな」
砂糖、ウスターソース、ケチャップの順で味見をしていく。
「こんなもんかな。また調整すればいいや」
「砂糖は色が違うがちゃんと砂糖だった。
ウスターソースは酸味があって複雑な味だな。
ケチャップはトマトソースを濃くして酸味を足した感じだな」
「夕食にこの2つ使おうか」
「何を作るんだ?」
「ウスターソースで野菜炒めで、ケチャップでオムライスにしようかな」
「野菜炒めの味付けか?」
「そう。オムライスは炊いたご飯をケチャップで炒めて、ご飯を卵で包んだ物。それともこれを昼食にする?鶏肉と玉ねぎの微塵切りと卵だけだし」
「そうするか。お嬢、米の準備を頼む」
ユーナさんに片づけを始めて、私はお米の準備。
昼食の準備を初めました。
鶏肉と玉ねぎの微塵切りを炒め、火が通ったらご飯と塩胡椒を軽く入れ混ぜケチャップを入れて炒める。
ケチャップライスはボウルに入れて、別のフライパンに溶き卵を入れ固まって来たら、ご飯をのせてフライパンを揺すりながら卵を巻いていく。
(子供だからフライパンが重いよ)
私の作り方を見て、ユーナさんがやり始めた。
作りながら、言ってきた。
「お嬢、器用だな。上手く巻くもんだ」
出来たオムライスを皿にのせ、ケチャップをかけて完成です。
鶏コンソメのスープとサラダを用意して、終わり。
今回の昼食も好評でした。コロナお姉ちゃんは、ちゃんとおかわりをしてました。
夕食は、ウスターソースで野菜炒めとお好み焼きにしました。ソースとマヨをかけ、削った鰹節をのせて食べました。お好み焼きは、豚玉でした。
新しい味が出来たのは嬉しい。ユーナさんも喜んでいた。今日も充実してました。
ご覧いただきありがとございます。




