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見つけてしまった

 カリーナお姉ちゃんの出発の日になりました。

 時間停止無し、使用者限定のマジックバッグを1つ渡しました。お父さんの許可はもらいました。

 皇女様用のドライヤー、ヘアアイロン、キックボードを預けました。必要なら渡して下さい。

 キックボードのルールも教えて下さいとお願いしました。

 売ってくれと言われたら「魔導具は、耐久試験中なので売れません」と言って下さいとお願いしました。


 今回行くのは、両親とカリーナお姉ちゃん、ルーナさん、シンディーさん、護衛が20名でスバル家に寄ってから、王都に向かうそうです。


 「コロナ、セリカ元気でね。2人共変なことしないでね」

 「「変なことしない」」 ハモリました。

 全員、馬車に乗って出発しました。


 行って仕舞いました。チョット淋しい。


 最近は、研究室に良く行ってます。

 カリーナお姉ちゃんに髪を洗う薬を作っていたのですが間に合いませんでした。

 手に塗るクリームは、一先ず完成で来たので薬師ギルドに登録しました。販売の目処が経っていないので非公開となっています。


 見送りをした後、パレットさんと一緒にクオンさんの店に来ました。コロナお姉ちゃんもついて来ました。サツキさんとメグさんも一緒です

 「カゼットさんいらっしゃいますか?」

 カゼットが出て来ました。

 「お嬢様、いらっしゃいませ。どうしましたか」

 「手荒れ防止のクリームを作ったのだけど、製造と販売の事で相談をしたいです」

 「具体的にお願いします」

 「研究室は、私とパレットさんの2人なので大量の製造が出来ません。

 材料の攪拌に錬金釜が必要になります。

 販売ですが、製品の保存期間が5日なのです。これ以上に伸びなかったのです」

 「出来れば、保存期間が7日だと売りやすいですが、効能はどうですか」

 「家のメイド、コック、母が実際に塗っています。  

 コックに関しては食品を扱うので夜のみ塗ってもらいました。

 効能は、ヒビ、アカギレ等の肌荒れの肌を修復、予防、保湿、若干の日焼け予防です

 メイドに聞いたら水仕事をしても肌荒れが無くなりました。塗る以前に出来ていたものは綺麗に治っております。

 コックも同じ事を言っていました」

 「随分と性能が良いですね。魅力的な商品です。

 サンプルとか有りますか? 出来れば、こちらでも確認したいです」

 「サンプルは3個持って来ました。ただ初回は塗る前にパッチテストをやって欲しいのです。

 どうしても肌に合わない人がいます。トラブル防止のため、お願いします」

 「テストは後で、お願いします。製造に関して錬金釜が必要とおしゃったのですが、これはクオンと相談させて下さい。後日の返答でお願いします」

 その後は、従業員の数名とカゼットさんにパッチテストをした。注意事項等を話をして店を出た。


 「ねぇ、セリカ。私、市場に行ってみたい」

 コロナお姉ちゃんが言ってきた。

 「急にどうしましたか」

 「市場に行った事が無いから、行ってみたい」

 「じゃあ行きましょうか」

 「良いの?」

 「時間も有りますから、見るだけでも楽しいです。

 町の様子を見るのも領主一家の務めです」

 「ありがとう」


 市場に着き、中を見ています。

 「セリカは良く来るの?」

 「偶にです。と言っても3回位です。

 最初に来たのは、サンマの時です」

 コロナお姉ちゃんは楽しそうに見ています。


 「嬢ちゃん久し振りだな。今日はどうだい?」

 「今日は何があるの?」

 「今日はサバだな。チョット大きめだけど」

 「4尾頂戴」

 「ありがとよ」

 お金を払い、商品を受け取って店を出る。

 「お姉ちゃん、何かあった?」

 「特にはないかな?」

  貝屋、エビ屋を通り、奥の方へ行く。

 「一番奥は、屋台があるんだ。座るところもあるから、チョット休憩しようか。

 お姉ちゃん、食べたいのがあれば買って良いよ。

 私も何か買おうかな?」

 お姉ちゃんは走って行きました。

 先に皆に買いに行ってもらい、場所取り係をしていました。

 サツキさんが戻ってきたので交代をして、買いに行きました。

 「何にしようかな」

 歩いていると、何か懐かし匂いがします。

 辺りを見て見ると、丸いあれがありました。

 そうです、たこ焼きです。

 少し作るところを見ていると。

 「嬢ちゃん、面白いかい?」

 「えぇ、器用に丸くするな〜と」

 「そうかい、ありがとな」

 「1つ下さい」

 お金を払い、商品を受け取り皆のところに戻りました。

 

 「美味しそうなの買ってきたね」

 コロナお姉ちゃんに声をかけられた。

 「作っているところを見てたら、食べたくなったの。お姉ちゃんは、イロイロ買ってきたね」

 「目移りしちゃって、気がついたら買ってた」

 お姉ちゃんの前には、6種類の屋台メシがあった。


 では、食べましょう。

 串でたこ焼きを刺して口へ。

 「ん、美味しい。でも味が足らない」

 「セリカ、1個頂戴」

 お姉ちゃんが、1個取っていった。

 気にせずに、考えていた。

 (出汁と鰹節、ソースだよね。作ろうかな? 一緒にケチャップも作ろう。

 帰ってからスマホで調べよう)

 

 食べ終わって休憩を終わらせて、また市場を歩いていると、野菜が売っていた。

 「此処は野菜も売っているんだ」

 「そうですよ。此処にくれば食材は殆ど揃います」

 サツキさんが、教えてくれた。

 「面白い野菜はないかな?」

 見ていると甜菜らしき物を発見し、店に入る。

 「こんにちは、これは何ですか?」

 「こんにちは、これはさとう大根だよ。

 煮ると甘い汁ができるの」

 「これは、どこで作っていますか?」

 話を聞くと、川の上流で、氾濫していたところから少し先で栽培しているそうだ。

 「お姉さん、さとう大根を3個下さい。種は有りますか?」

 「種は売って無いよ」

 商品を買って、お礼を言い店を出た。

 「セリカさん、この大根どうするのですか?」

 「この大根から調味料を作るの」

 皆が驚いていた。

 (さとうの事は内緒にしないと。でもさとう大根の名前だからバレて仕舞うかも)


 市場を出て屋敷に戻った。

 

 

 

 

 

 




  

 





ご覧いただきありがとうございます。

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