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再会

 キッチンの工事を始めました。竈の位置にコンロを置くためです。

 土魔法で一旦、竈を解体してから「クラフト」でコンロが2台並べておける台を作りました。

 2人で2台のコンロを同時使用しても干渉しない作りです。

 コンロの下には試作発注しているオーブンが2台横並びで置ける様に棚を作ります。

 湯沸かし器は洗い物を良くする壁側のシンクに付けます。

 邪魔にならない位置を教えてもらい取り付けです。


 工事完了です。

 「ユーナさん、終わったよ」

 ユーナさんが来て。

 「相変わらず器用だな。それに早いし」

 「コンロの口が5つもあります。順番待ちの料理が無くなりそうです」シンディーさんが言った。

 「暫く使って、使いにくいなら言ってね。改良するから」

 「コンロの下の棚はなんだ?」

 「そこはオーブンを置くところ」

 簡単にオーブンの説明をして、作業終了です。


納品された3日後、お祖母様達がいらっしゃいました。どうやら辺境伯様は来なかった様です。

 一旦リビングで休憩してもらってから、キックボードからやりたいと思います。


 魔法の訓練場で、キックボードの使い方を説明します。参加者はカリーナお姉ちゃん、コロナお姉ちゃん、シフォンお姉ちゃん、ステラお姉ちゃんと私の5名です。

 「最初に登録してもらいます。血を一滴、魔石に付けて登録完了です」

 コロナ、シフォン、ステラが登録をした。

 セリカとカリーナが魔力を流し、動かない事を確認した。

 「では、乗ってもらいます。片足をボードに乗せて地面の方の足で1,2回蹴ってから魔力を流して下さい。

 魔導具が動いたら蹴っていた足をボードに乗せて走って下さい。ではやってみましょう」

 コロナお姉ちゃんは前回やっているので、スムーズに乗っています。

 スバル姉妹は、おっかなビックリで乗っています。

 暫く走らせていると、慣れてきたのかそこそこの速度で走らせています。

 ステラお姉ちゃんが楽しそうに乗っています。


 一旦止めてもらって、ルールの説明をしましょう。

 訓練場の休憩をするところに集まってもらいます。

 「今からは、ボードを使うにあたって気を付ける事を言います。ものすごく大事な事なので覚えて下さい」

 人に当たるとどうなるのか、スピードを出すとどうなるのか、交差点ではどの様にするのか交通ルールを教えました。コロナお姉ちゃんとステラお姉ちゃんは頭から?マークが出ている様だ。

 質問時間を設けて話をしました。


 全て説明を終えたのでボードを私の食材倉庫の側にボードを置き、リビングに全員で行きました。


 リビングでは、お祖母様と叔母様が、お母さんにドライヤーの使い方を教わっていました。

 ドライヤーとヘアアイロンをお姉ちゃん達に渡し、使い方を教えました。

 後は、自由にやってもらいましょう。

 暫く見ていると、お父さんが来た。

 「セリカ、船が来た。直ぐに行くから支度をしてくれ」

 「はい」

 皇女様の船かな?

 直ぐに用意をして玄関に行きました。

 玄関前に馬車が用意出来ており、直ぐに乗り込みました。そして出発です。

 やや早めの速度で走り、町に入り桟橋のある浜に来ました。

 皇女様に貸していた家の前に止まり、馬車から降り、お父さんと一緒に桟橋に向かって歩き出した。


 桟橋の方から3名の人が来た。良く見て見ると皇女様だった。

 お互いに近くなり、皇女様が気が付くと、お父さんが合図を出した。

 「総員、皇女様に礼」

 お父さんと私、護衛、兵士が右手を左胸に。

 皇女様が右手を上げると。

 「直れ」

 全員が手を下ろした。

 「領主殿、お久し振りです。座礁の件は助かりました」

 「皇女様、お久し振りです。こちらこそ、船の移動の際にご迷惑をおかけしました」

 「その事は、セリカさんがキッチリやってくれたので大丈夫です」

 「ありがとうございます。それで今回の来港は何でしょうか?」

 「そちらのクオンさんを降ろすのもあるのですが、魔法学園への留学をしたいと思いまして来ました」

 「最初に私の方から王城に連絡を入れます」

 「そうしていただけると、ありがたいです」

 「それで数日後に出発で宜しいですか?」

 「向こうでの話し合いがあるのでそうなりますね」

 「では、こちらにいる時は宿にお泊まりですか?」

 「いえ、前お借りしたところをまたお借り出来ないかしら」

 「そのままにしてありますので、お使い下さい」

 「領主殿、助かります」

 「皇女様、お久し振りです。お元気そうで何よりです」

 「セリカさんもお元気そうですね」

 「はい。皇女様を驚かせたくて魔導具を作ったのと購入した調味料で料理をいっぱい作りました」

 「それは嬉しい話ですね」

 「それと、皇女様と同い年の姉と従姉妹を紹介させて下さい。同級生になりますから」

 「それは嬉しいです。顔見知りがいれば緊張しなくて済みそうです。明日の午後でも宜しいですか」

 「お父さん、どうですか?」

 「調整します。それと兵士を5名、警備として付かせます。何かあればその兵士に言って下さい。

 私達は戻ります」

 「わかりました。では明日お願いします」

 私達は屋敷に戻った。


 屋敷に戻るとお姉ちゃん達が寄って来た。

 どうだったのかを聞かれた。

 「皇女様だった。今回の来港は、クオンさんを降ろすのと、魔法学園の留学だって。

 それで、カリーナお姉ちゃんとシフォンお姉ちゃんを皇女様に紹介しようかと」

 「その方が良いですね。皇女様も顔を知っている人がいれば安心するでしょう」

 シフォンお姉ちゃんが言った。

 「そうね、私も話をしてみたかったから」

 カリーナお姉ちゃんは、同意した。

 「明日の午後に来る事になったので、顔合わせをお願いします」

 顔合わせに出てもらえて良かったよ。

 これで王都でも大丈夫だよね。


 クオン一家では。

 「お父様、お帰りなさい。無事でよかったよ」

 カゼットが出迎えていた。

 「ただいま、元気そうでよかったよ」

 家に入り、リビングで話を始めた。

 「それで、いない間はどうだった」

 「セリカ様以外は順調。特に変わった事は無かった」

 「セリカお嬢様が、また面白い事を始めたのかな?」

 「そう。先ずは、海藻を使った食材と甘味の事業で昆布とワカメ、天草の3種類なんだけど、まだ増えるみたいよ」

 「海藻は、捨てるものではないか」

 「それが、乾燥させてから使うと凄い事になるよ」

 お土産にもらった、羊羹やゼリー、の事を話した。

 「次が、調味料のお酢なんだけど・・・・・」

 最初にお店に来たことやピクルス液の工房、領主邸での試食の話をした。

 「最後が魔導具なんだけど、先日4種類を発表してまだ数種類あるみたい。乗り物迄作ってた」

 魔導具の説明や先行で買ったドライヤーの話、キックボードの話をした。

 「アハハハ、本当に面白い。それに賢い。先を見て行動している、凄いな」

 その後も遅く迄、国外の事を話をしていた。

 

  


 

ご覧いただきありがとうございます。

感想、誤字報告ありがとうございます。

60万PVを超えました。読んでいただいた方に感謝致します。ありがとうございます。

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