魔導具の納品
研究室関係では、パッチテストの結果はOKでした。
クリームをメイドさんだーズ、コックさんズ、お母さんに小さい入れ物に入れて渡しました。
実際に使ってのテストです。コックさんズだけは、食品を扱うので夜だけにしてます。
魔導具は、リンダさんの工房に行き、魔法陣への登録をしました。
魔法陣に偽装をかけた場合、複製が出来るかの実験をしたら、そのまま複製して仕舞いました。
原本はリンダさんに預けて置きます。
現在完成しているのが、コンロの2口と3口各1台、湯沸かし器、フードプロセッサー、ドライヤー、ヘアアイロンで、キックボードを製作中です。
もうすぐ完成しそうです。
「リンダさん、これを全部量産になったらどうする?」
「絶対無理です。ポットで精一杯です」
「お仲間は来そうなの?」
「返事が来たのが5人です。春頃来そうです」
「来たらクオンさんを交えて話をしようか」
「出来ればそうして下さい」
「ギルドに登録はするけど、耐久試験中にしようか、夏頃販売予定(仮)で」
「その(仮)が怖いです」
「無理はさせないよ」
「お願いしますね」
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7日後、リンダさんから魔導具が出来たと連絡があったので、翌日に来てもらう事になりました。
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さて当日になりました。数が多いからマジックバッグを使って運ぶのを手伝ったよ。
一応、カゼットさんにも来てもらいました。
参加者は、ホーデン一家、コックさんズ、リンダさん、カゼットさんです。
応接室に、テーブルを3台程設置して、魔導具を置いていきました。キックボードは室内でステップを出せないので床に寝かしておく。
「以前から頼んであった魔導具が完成したので、仕様書通りなのかの確認をします。
確認してOKなら量産なのですが現状は無理なので、後日話し合いを持ちたいと思います。
これから確認していきます」
コンロ、湯沸かし器、フードプロセッサーは、コックさんズと一緒に動作確認していく。
ドライヤーとヘアアイロンは女性陣で、風量や温度等を確認していく。
キックボードは、カリーナお姉ちゃんで登録して、他の人の魔力で動かない事、盗難防止のグラビティが発動しているか、発動中に転倒しないかを確認。
「全て確認しました。全部合格です。ただ過熱防止が確認出来ないので、数ヶ月使用の試験が必要です。キックボードは、ルールや登録の関係で法整備等が必要になります。ホーデン家の許可をした少量のみの量産でお願いします」
カゼットさんから質問がありました。
「何時頃の販売予定ですか?」
「キックボード以外は夏頃です」
「キックボードは何故除いたのですか?」
「キックボードの大きい3輪のを計画しています。
それを含めてのルール等が必要になります」
「それはどの様なルールですか?」
「キックボード等が人にぶつかったらどうなると思いますか」
「ケガをすると思います」
「ケガで済めばいいですが、最悪死亡になります。
脇道からいきなり出ても人に当たる可能性があります。速度を出し過ぎても同じです。
その辺りをしっかりしないといけません。
出来たから直ぐに使おうとはいかないのです」
「分かりました」
「ではリンダさん、先日言った数量で作って下さい」
「セリカ、何台作るんだ」
お父さんが言った。
「ドライヤーとヘアアイロンが各10、キックボードが7台です。家とスバル家と皇女様の分です」
「あのぉ。私の分も入れてもらえませんか?使い心地とかを知りたいです。販売にあたり必要ですので」
「ドライヤーとヘアアイロンだけなら良いですよ」
「ありがとうございます」
「リンダさん、プラス1追加で」
「はい。今回のはこのまま納品で宜しいですね」
そのまま納品となり、支払いを済ませた。
リンダさんとカゼットさんはそのまま帰って行った。
魔導具は、コンロと湯沸かし器は一旦私が預かった。(マジックバッグに入れた)
フードプロセッサーはキッチンへ。
ドライヤーとヘアアイロンはお母さん預かり。
キックボードは私の食材倉庫に入れた。
片付けが終わったあとリビングで話をしていた。
「お母さん。魔導具が納品されたらルバス家の女性陣のみ、呼んでもらう事ができますか?」
「いいわよ。呼んでおくわ。もしかしたらお父様も来ちゃうかも」
「邪魔されそうなのでいらないです。キックボードの登録や簡単な教育をしたいので、途中でチャチャを入れて欲しくないです。出入り禁止にして欲しいです。それで魔導具は有料にしたいのですが」
「セリカの言う通りよね。わかったわ。それも書いておくわ」
「ありがとう、お母さん」
10日後、納品された。(リンダさん仕事が早いよ)
カゼットさんも一緒だったのでドライヤーとヘアアイロンを渡しました。支払いもちゃんとしましたよ。
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