待ちに待った納入
今日は朝からウキウキのテンションMAXの私です。
皇族様から買った食材の納入です。
早くこないかなぁ。
待つこと1時間。
「お嬢様、カゼット様がお見えです」
「はーい。行くよー」
サツキさんに呼ばれ、スキップしながら玄関へと向かった。
◆
「カゼットさん、おはよう」
「お嬢様、おはようございます。
先日はありがとうございます。
あの甘味とても美味しかったです。
従業員にも評判が良かったので、早く売りましょう」
「早い早い、それはお父さんが帰って来てから」
「分かりました」シュンとした。
「それより納入をしよう。倉庫は作ってあるから」
「はい。始めましょう」
近く迄馬車に来てもらい、重量がある物は私がサイキックスで運ぶ。
「調味料が1階で米と香辛料は地下に入れるよ。
他のは一旦、1階に置いといて」
米を積んだ馬車から来た。
スロープの巾の関係で、2俵づつ運んだ。
次に調味料が来た。大きい瓶だよ。どうやって船から下ろしたんだろう?
これは、1瓶で運んだ。少し間を開けて人が通りやすい様に置いた。倉庫のサイズがギリギリだったよ。
今度は、豆と鰹節節だった。サイキックスで3回で終わった。
最後は香辛料だった。これは魔法を使わずに、商会の人に手伝ってもらって、地下に置いてもらった。
「終わったー!!カゼットさんありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございます。
それではまたお願いします」
納品書を私に渡して、帰って行った。
「香辛料から始めよかな。カレー用を分かる様にしないと」
土魔法で、5段の棚を作った。
「下から2段目にカレー用にして、3段目を粉わさびに粉からしと中華系、4段目がハーブでその他が5段目にしよう」
香辛料をラベルが見える様に棚に入れていく。4段目と5段目は届かないので踏み台を作り棚に入れていく。
棚の横に鰹節の置き場を作り入れていく。
「それは何ですか?」不意に声をかけられた。
「うわっ! ビックリした」シンディさんだった。
「済みません。脅かせたみたいですね」
「いいよ、集中してて気が付かなかっただけ。
これは鰹節。魚を加工したもので、これも出汁になるの」
「出汁も色々あるんですね?」
「サバや小魚とかあって、風味が違って美味しいよ。
とりあえず王道の3つが揃ったよ」
「しいたけと昆布と鰹節ですね」
「そう。鰹節を削る道具を作らないと」
「そのままでは使え無いのですか?」
「これを薄く削って使うんだよ。美味しいよ」
「物凄く気になります」
「道具が出来る迄待ってて」
「はい。こっちの棚は何ですか?」
「こっちは香辛料で用途別にしてあるの。
下から2段目がとある料理の香辛料、3段目が和物中華系、4段目がハーブ、5段目がその他にしてあるの。
ただ私が分かる様にしてるだけ」
「とある料理が気になります」
「レシピを書いてからだね。
それで地下はお米と豆類を置いてあって1階は調味料を置いてる」
「どうして地下にしたんですか?」
「温度が低いのと一定してるから保存にいいの」
「そうなんですね」
「さて、お腹が空いたから戻ろうかな。昼食は何?」
「魚が来たので刺身とお米とワカメの味噌スープです」
「粉わさびを持って行こっと」
昼食の刺身をご飯の上にのせて、わさび醤油をかけて食べてたら、皆が真似し始め大好評であった。
◆
一方王都では、国王と室長の家族が話し合いをしていた。
宰相から詳しく説明された。
「そんな、父上が」
息子が一言つぶやいた。
妻の方は泣き崩れている。
「今回の事は本人のみが行なっており、家族は一切関係してない。
ただ候爵から男爵に降爵で、領地は半減になる。
家名を変えても良い。
お主は仕事の評判も良い、王城でも替えが効かないと聞いておる。受け入れて欲しい。
本来ならば、断罪であった所をホーデン家の交渉で命だけはある。船が来た際は会う事も出来る」
「降爵に関しては受け入れます。家名に関しては時間をいただき一族で話たいです」
「分かった。返事を待とう」
まだ話し合いは続く。
◆
ホーデン領のセリカは。
自室で削り節器の仕様書をイラスト付きとカレー、ドレッシングのレシピを書いていた。
「削り節器の方は、これでヨシ! カレーは基本の3つでやってみるかな。やり方は
○野菜と肉は肉じゃがと一緒
○野菜と肉を炒める
○おろしのにんにく、しょうが
クミン、コリアンダー、ターメリックを入れてさらに炒める
○トマトのさいの目切り、鳥コンソメ水、砂糖、塩を入れる
○煮込む(時々混ぜる)中火から途中で弱火
○とろみがついたら完成です」
カレーのレシピが出来た。
「次はドレッシングだね簡単なのにしよう
①簡単醤油ドレッシング
○お酢、醤油、砂糖を混ぜる
○オリーブオイルを少しづつ混ぜる
○混ぜ終わったら完成
②玉ねぎのドレッシング
○玉ねぎをすりおろす
○すりおろした玉ねぎをキツネ色になるまで炒める
○みりんを入れて少し煮る
○醤油、お酢、砂糖、オリーブオイル、塩胡椒を入れて混ぜる。完成です。
キッチンに行ってドレッシングを作ろうっと」
キッチンへ行ってシンディさんと作った。
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