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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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各所での話し合い

前話に父親に連絡する事を追加しました。後出しでスミマセン。

 皇女様が出港してから、何か張り合いのない日が続いた。

 リビングでお茶をしているとサツキさんが来た

「お嬢様、カゼット様がお見えです」

「カゼットさん? 何か頼んだ覚えがないな」

「応接室にお願いします」

「はーい」

 応接室に向う

 応接室に入るとカゼットさんが挨拶をしてきました。

「お嬢様、いつもお世話になっております。

 この度はフソウ国の食材の納入予定日を教えて頂きたいと思っております」

「明後日にしようか。

 今日か明日にキッチンの勝手口の近くに作るよ。

 そう言えば最近クオンさんを見ないけど王都でも行ってるの?」

「クオンは、皇女様の船に乗って行きました」

「えー!! 何それー、私も行きたかった!!」

「それがあったので、隠れて乗り込みました」

「まぁいいや。

 ドフォー帝国とフソウ国の2カ国、いいね、ロマンだね。

 2月位は帰ってこなさそうですね」

「その間は、私が責任者になっております」

「わかった、カゼットさんを訪ねるよ。クオンさんの話が楽しみだ。

 それとこれ持って行って新しい甘味を作ったから」

「食材は何ですか?」

「黒い方が羊羹でフソウ国の小豆を使った物です。

 もう1つの方が寒天ゼリーと言って、天草と言う海藻を使ってます。羊羹の方も使ってますけど」

「先日のお酢は使われ無いのですか?」

「その天草を煮出す時に使うんだよ」

「他の料理は無いのですか?」

「もうちょっと落ち着いてからだね」

「分かりました。甘味ありがとうございます」

 カゼットさんは帰って行きました。

 昼食の後、キッチンの勝手口に来てます。

 蔵だと遠いので近くに作ります。

「渡り廊下の近くだけどいいかな? 

 お父さんが居ないうちに造っちゃえ」

(場所は決まったけど倉庫の形はどうしようかな?

 平屋にして地下を作ろう。

 調味料関係を1階でお米と香辛料とかを地下にしよう。

 風通しをいい様に窓を付ける。

 地下へはスロープと階段を設置する。

 入口は両開きの扉で大きめの瓶が通れる様にする。

 これで[クラフト]して後はモデリングで改造すればいいや)

 地面に手をついて「クラフト」を発動。

 数分後には思いどうりの倉庫が出来た。

 軽く中を見て。

 「こんなものかな。後は荷物を入れてからにしよう」

 勝手口からキッチンに入る。

「シンディさん今日の夕食は何ですか?」

「お嬢様、まだ決めて無いです。

 何かこれって言うのがありませんか?」

「お肉は何があるの?」

「今日はオークですね」

「野菜がピーマン、ナス、キャベツ。

 調味料が味噌、砂糖、酒」

「直ぐ揃えます」


 材料が直ぐ揃った

「肉、野菜の順番で炒めてしんなりしてきたら調味料を入れ炒めながら混ぜる。

 味見して味の調整をする」

「割と簡単そうですね。

 野菜とお肉は1口大で切ります」

 シンディさんが味噌炒めを作っているので別のを作ろう。

 チーズと卵、塩胡椒を用意する

「お嬢様、味見をお願いします」

「はーい」小皿を貰い食べると

「砂糖をもうチョット入れてもいいね」

「私もそうです。入れた方が味噌が引き立ちそうです。お嬢様は何を作るのですか?」

「チーズオムレツを作る。」

 卵を3個かき混ぜて塩胡椒をして焼いていく。

 ある程度焼けたらチーズを入れて形を作っていく。

 形が上手くいったらお皿へ。トマトソースをかける。

「はい試食」半分渡した

「中は半熟に近いですね。チーズとも合います」

「まぁ。こんなもんかな。

 後は好みでマヨをかければいい位だね。

 スープは味噌汁、昆布出汁で具がネギとワカメ、ワカメとキュウリの酢の物」

「酢の物?」

「お酢で味付けした、サッパリとした料理。

 これは私が作るから炒め物からお願い」

 夕食作りを開始です。


       ー・ー・ー・ー・ー

 王都に向かう途中、セリカからの連絡を受けたダイナは。

「なんて事だ。王城はどうなっているのだ?

 義父上と話をして来る」

 ダイナはスバル家の馬車を止めるように指示を出した。


 馬車を止め、急遽話し合いが持たれた。

「どうしたのじゃ」

 ドミンゴに手紙を渡した。

 手紙を読み終えた後。

「とんでもない事が起きたのぉ。国内の事であれば王城にお伺いが出来たが、皇女様相手ではそうもいかん。

 国交が無いとはいえ、国と国の問題じゃ。

 周りが止めておるのに暴走しておる。

 個人の責任にしておるので、落としどころとしては悪く無いのじゃ。

 ただ貴族であり魔法室長じゃ、それがどうなるのかが分からんのぉ」

「そうですね、室長の家族がどう出るかによりますね。

 陛下への責任を回避出来たのが救いですかね。

 下手をすれば戦争になってしまいます」

 今後の対応に頭を悩ませるダイナであった。


      ー・ー・ー・ー・ー

 ほぼ休みを取らず早急に戻った魔法室の2人は国王陛下に謁見をしていた。

「よく戻った。先ず移動に関しての報告を聞こう」

「はっ。移動はホーデン家3女のセリカ嬢が1人で行っておりました。

 私達は壁の外側より確認しております。

 壁には中が見える様にガラス窓が設置されておりました」

 中には入れてもらえなかったのか?」

「はい。船の移動には魔力量と集中力が必要との事で、何かあった場合責任が取れるのかと言われました。

 船の持ち主は、フソウ国の皇女殿下でございます。

 私達は、国の命令により派遣された確認者です。

 もし何かあれば国の責任になってしまいます。

 国交はありませんが国と国の関係になって仕舞います。個人でどうこう出来る問題ではありません」

 サンクが答えた。

「確かにそうだな。

 下手に手を出せば国の問題になる。

 それで魔法については聞いてきたのか?」

「今回は移動の確認のみと書状に書いてある、魔法に関しては書いて無い。

 その事を聞くのは、嘘の書状を送って来たことになる。

 王城に抗議して私達には帰ってもらう事になると言われました」

 ヴィータが答えた。

「それで何も聞いて来なかったのか?」

「それでも食い下がり聞きました。

 セリカ嬢には、貴方がたの本来の仕事は何ですかと聞かれ、研究、開発ですと答えました。

 セリカ嬢は、人に聞いたのでは身にならないですよ。4歳の子供に聞かないと分からないとか恥ずかしくないですか?

 と言われました。

 その代わりに、ヒントだけを貰いました」

 これもヴィータが答えた

「正論だな。確かに大人が子供に聞くとか普通ではありえない。それでヒントとはなんだ?」

「1つ目が、ある属性魔法を使っている。

 2つ目、どの様にすれば楽出来るか。

 3つ目、大きくなる程、制御技術が必要になる

 4つ目、この属性は比較的に自由に色々出来る。

 以上の4点です」

 ヴィータが思い出しながら答えた。

「それで答えには辿り着いたのか?」

「検証が必要ですが、属性は無属性と思われます。

 楽出来るかについては、重量であるならば軽くする事だと思われます。

 移動についてはまだ答えが出ません」

 ヴィータが答えた。

「そうか。2人は引き続き検証してくれ。

 それで室長の件だが、どうしてこうなったのだ?」

「はい、私達が確認作業中に突然現れました。

 中に入れろと叫びながら、壁を壊そうとしていました。

 私達は、セリカ嬢から注意事項を受けていたので室長を止めに入りましたが、室長は魔法を撃って仕舞い、魔法は壁に当たり、跳ね返って室長に当たりました。私達は気絶した室長を救護をしました。

 その後セリカ嬢が来て、私達から話を聞き、皇女殿下に対して危険な事をしたとして、牢屋への移動となりました。

 相手は皇族なので、通常であれば室長はその場で断罪となったはずです。

 セリカ嬢が指示を出した後、皇女殿下と話し合いが持たれたました。

 私達は、止めに入った事で不問とされ、結果を聞き次第、急いで王城に戻りました」

 サンクが答えた。

「命だけは助けたということか。宰相どう思う」

「結果だけみれば最上ではありませんか。

 最悪戦争まで発展した可能性があります。

 乱入しての暴走とは、貴族として恥ずかしいです。

 上手く収めたセリカ嬢に感謝ですね」

「この話は此処までだな。2人共下がってよいぞ」

「「はっ」」2人は退出した。

「本当に4歳なのか?

 話を聞いている限り対応が大人だぞ。

 うちの第1王子が赤ん坊に見えるぐらいだ」

「取り込まずに必要な時に要請をする位が良いのではありませんか?」 

「そうだな、混乱が起きそうだ。

 後は室長の家族をどう納得させるかだな。

 それとホーデン家とルバス家を王都に入り次第王城に越させろ。話し合いを持ちたい」

「分かりました、各所通達を出します」

 王城での話し合いは終了したようだ。

ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
皇女様相手に魔法を撃った罪人の家族に納得もなにもないでしょう。王命無視で国に迷惑を掛けるところだったのにお咎めなしなの?
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