表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/158

お父さん達の出発まで

 お父さん達の出発迄時間がありませんので簡単に


 皇女様のお店は大盛況でした。店頭で味噌や醤油を使った料理の実演販売をしており、多くの人が匂いにつられて集まっていました。

 店内は、簪や櫛などの小物や服用の生地、木工細工が多くありました。食料品は豆をメインに香辛料も置いてありました。

 私は小豆と自分用の櫛、スバル家の女性陣用に櫛を買い、お母さんは服の生地、お姉ちゃんズは髪飾りの小物を買っていました。

 お父さんは皇女様と話をしていました。

 私も皇女様と少しだけ話をしました。魔法の訓練は順調の様です。よかった。


 甘味作りですが、無事に寒天ができましたので、小豆でアンコを作り羊羹にしました。

 みかんのジュースと身を入れた寒天ゼリー、ババロアみたいな物も作りました。家の女性陣は大喜びでした。

 皇女様に差し入れをした時は、とても喜んでいただきました。

 海藻関係は、お父さんが王都から帰って来てからとなりました。


 外洋病の人達は、初期症状の人が普通に生活することが出来る迄回復しました。

 症状が重かった人は軽い初期症状の様な状態です。よかったよかった。


 魔導具は、炊飯器が出来ました。何度かリンダさんの工房に通い試験しました。

 釜にはちゃんと水の量の目盛り着きです。

 今回は1台ですが、追加で3台発注です。2台は皇女様分にしておこう。

 商業ギルドへの登録はちゃんとしましたよ。


 レシピは纏めてはいますが、商業ギルドにはまだ登録していません。まだ、ギルドとの話し合いが終わっていないのです。


 王都の関係ですが、未だ返答が無いそうです。行かなくて済みそうかな?


 王都では

 「陛下、ホーデン家より書状が来ました」

 「何と言ってきているだ」

 「現状では3女を連れて行く事は無理である。

 理由としては、フソウ国の船の移動及び船着場の設置工事、フソウ国との貿易迄の友好となっております。但し条件付きでは可能であると」

 「その条件とは何だ?」

 「全重量500tの船を約350m先迄浮かしての移動が出来る事、船体に傷等の損傷を与えないこと、積み荷を壊さない事が出来る人間を1名、こちらが出発の1週間前迄に派遣してもらいたい。

 王都には大勢の魔法師がいますのでお願いしたい。(費用は全て王城持ち)

 返答が無い場合や魔法師の到着が期日迄に来なかった場合は3女が行かない事を了承したとします」

 「何だその条件は!!」

 「以前申し上げた証言と一致しましたね」

 「子供が出来る訳なかろう。魔法室長を呼べ」

 近くにいた侍従が呼びに行った。


 「お呼びでしょうか」魔法室長が来た。

 「室長、今から言う事が出来るかを言え」

 宰相が先程の条件を伝えた。

 「無理です。呪文がどれだけ長くなるか分かりません。魔力量も足りないでしょう」

 「証言通りであれば4歳に出来て、大人が出来ないなんておかしくないか」

 「4歳ですか? 冗談ですよね」

 「現地の住民の証言があるのです。それも50名以上です」

 「陛下、私に現地に行かせて下さい」

 「ダメだ、新年のはどうするつもりだ」

 「息子を代理で」

 「お前の息子は、魔法室ではないではないか」

 「お願いします、行かせて下さい」

 「ダメだ、別の者であれば良い」

 「わかりました。それで対応します」

 「それでホーデン家には了承と言うことですね」

 「そうだ宰相。室長下がってよいぞ」

 「失礼します」室長が出て行った。

 「魔導具が登録されました」

 「物は何だ」

 「炊飯器です」

 「何だそのスイハンキと言うのは」

 「米を炊く魔導具です」

 「米とは何だ、炊くとは何だ」

 「私には分かりません」

 「レシピの方はどうだ」

 「登録はありません。ただギルドと話し合いをしていると言う事です。レシピは全国に出さずホーデン領の店舗のみにするそうです」

 「理由は」

 「料理人の為だそうです。自ら新しい料理を作らずレシピを見ての調理は料理人ではなくただ料理を作れる人だそうです。

 料理人は職人であるべきだと。

 それと今までのレシピは、ただの家庭料理だそうです。キッチンに有る物を、適当に組み合わせただけの物で、高級食材は一切使っていないそうです」

 「では家庭料理をありがたく、いただいていたということか? 料理人のレベルが低いということか? ホーデン領以外が勝手に高級料理にしていたということか」

 「そういう事ですね。周りが騒いだだけで我々も乗せられたということです」

 「もうよい、聞く気が失せた」

 「では、失礼します」宰相が出て行った。

 国王はうなだれていた。


 王都から手紙が来ました。こちらの提案が了承されました。追加として王城の魔法室より、現地で移動する所を見せて欲しいとありました。

 私は王都へ行かない事になりました。

 パレットさんも行かないそうです。

 パレットさんが作った外洋病の初期症状ポーションが薬師ギルドに登録となりました。

 発案者は、パレットさんとホーデン家となります。

 販売はユーディー商会のみとなりました。 

 中級ポーションでも作ったのですが、結果が初級のポーションと同じでありました。残念。


 王都に行くメンバーは両親、お姉ちゃんズ、サラさん、ルーナさん、ユーナさん、護衛が20名です。

 スバル領に寄りスバル家と一緒に行くそうです。

 私は、お祖母様達にお土産でも作ろうかな。


 羊羹(栗の甘露煮付き)とみかんの寒天ゼリーを作って櫛と一緒にお母さんに預けた。お母さん達の道中分も作りました。


 クオンさんから連絡があり、今回のフソウ国の積み荷の販売は、私の分と町での販売分のみとなりました。辺境伯様残念です。

 ここを出てからドフォー帝国に行くので売れないそうです。

 勝手口の近くに倉庫を作らないと。


 ついに皆の出発の日になりました。

 「セリカ頼むぞ、余計な事はするな」

 「無茶しないでね」

 「「変なことしちゃダメだよ」」

 両親とお姉ちゃんズにえらい言われようだ。

 「変なことなどしません!!」

 「「えー」」お姉ちゃんズが言ってきた。

 「もう馬車に乗って下さい」

 皆が馬車に乗り出発して行った。

 チョットだけ淋しいな。



ご覧いただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ