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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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お酢を探す

 昨日の夕食の時に、お母さんから「甘味を作って」と言われた。

 天草で作るには穀物酢が必要になる。

 それに料理にも使えから酢単体で欲しいな。

(ピクルスを作る時の原液は、何で出来ているのかな? ユーナさんに聞いてみよう)

 自室を出てキッチンへ

「ユーナさんチョットいいかな?」

 キッチンに入って行った。

「いいよ、どうした?」

「ピクルスを作る漬ける液体はユーナさんが作っているのかな?」

「いや、お嬢が使っている商会で売っているのを使っている。何かあるのか?」

「酸っぱい成分を知りたくて聞きに来た」

「何でそんな事を知りたいんだ?」

「考えている事と合っていれば他の料理にも使えそうなんだよね」

「それは気になるねぇ」

「そうでしょ。売ってるところに行ってみるよ。

 ありがとう」

 キッチンを出てお父さんに許可をもらい、サツキさんを誘ってユーディー商会に行きました。

「こんにちは、クオンさんいますか?」

 ユーディー商会に着き、挨拶しながら入って行きました。

 クオンさんでは無く女性の方が来ました。

「お嬢様こんにちは。クオンは只今外出中なので私が用件を承ります。

 私はクオンの娘でカゼットと言います」

「初めてまして、領主の3女セリカと言います。

 カゼットさんよろしくね」

「こちらこそお願い致します。

 それで本日はどの様な事ですか?」

「此処で売っているピクルスの素なんだけど、これは何処で作っているのですか?」

「この町で作っていますが、何かあるのですか?」

「素の酸っぱい成分のみを知りたいのです。

 私の考えているものと同じであれば、それだけが欲しいのです」

「ちなみにお聞きしますが、何に使われるのですか?」

「料理に使いますよ」

「ものすごく気になります。

 では作っている工房に行ってみますか?」

「いいのですか? 行ってみたいです」

「歩いて20分位ですので、行きましょうか」

「お願いします」

 カゼットさんが1度奥に行き話をしています。


「お待たせ致しました。それでは行きましょう」

 カゼットさんが戻ってきたので、出発です。

 20分程歩き工房に到着です。

「親方、いらっしゃいますか?」

「カゼットさんどうした?」

「領主様の娘のセリカお嬢様が、ピクルスの素の事で、聞きたい事があると言うのでお連れしました」

「初めまして、領主の3女セリカです」

「初めましてお嬢様、それでお聞きしたい事は何ですか?」

「ピクルスの素の酸っぱい成分は、何であるか知りたいのです」

「チョット待って下さい」

 親方がとても大きい瓶に行き、小皿にその瓶に入っていた液体を入れて戻ってきた。

「これがそうです」

「味見してもいいですか? 原料は何ですか?」

「構いませんよ。原料は小麦です」

 私は小指に小皿の液体を付け舐めた。

「これはお酢だ」

 私の考えは合っていたようだ。

「親方、これだけを売っていただく事は出来ますか?」

「少量であれば大丈夫です。どれくらい入りますか?」

「今回は2リットルでお願いします」

「それぐらいであれば、いいですよ。

 今回は試供品と言うことでお出しします」

「宜しいのですか?

 それと将来的にこれの増産が出来ますか?」

「大丈夫ですよ。増産は何とも言えないです。

 現状ではあの大きさで2瓶というとこですね」

「そうですか、ありがとうございます。

 参考になりました」

「お嬢様、何かあるのですか?」

「これを料理に使おうとしてます。

 レシピ登録したあとどうなるのか予想つかないのです」

「セリカお嬢様、それはうちのクオンを交えて話しをしていただけませんか?」

「それもそうね、わかりました」

 お酢をいただき工房を出た。

商会に向かって歩いていたく

「お嬢様、料理の種類はどれ位あるのですか?」

「はっきりとは言えないけど10以上あると思うけど。あと下拵えで使うかな」

「その下拵えは何でしょうか?」

「海藻を使っての甘味作り」

「海藻ですか? 大丈夫なんでしょうか?」

「大丈夫だよ」

 話をしている間に商会に着いた。

「カゼットさんありがとう。助かったよ」

「こちらこそ貴重な話をありがとうございます」

 商会を後にして屋敷に戻ります。

 暫く歩くと声をかけられました。

「セリカさん、こんにちは」

 皇女様だった。

「皇女様、こんにちは。どうなさいました?」

「船の修理が少しかかりそうなので、商会とギルドにお願いをして店舗を借りて販売をします」

「何を売られるのですか? いつからですか?」

「少量の食品と小物ですね。予定では明日からですね」

「絶対にいきます! 小豆を5kg予約します」

「セリカさんは相変わらずですね。クスクス」

 皇女様に笑われてしまった

「魔法の訓練はどうですか?」

「移動も循環もスムーズに動く様になりました。出来れば次を教えていただきたいのですが。」

「いいですよ。まず帰ってからベッドでやって下さい。

 魔法を発動させますが、まだ魔力が少ないので使い切ると倒れてしまいますので、メイドさんに付き添ってもらって下さい。

 毎晩使い切る迄行って魔力量を増やします。

 魔力は1晩で復活します。

 使う魔法ですが、皇女様は光があるので[ライト]と言う魔法を使います。

 私の人差し指を見て下さい」

 私は人差し指に豆電球の明るさで、ライトの魔法を発動する。

「この位の明るさを覚えて下さい。

 これをイメージして固まったら発動します。

 使える時間が長くなれば魔力量が増えています。

 毎日毎晩行う事です。」

「わかりました。頑張りますね」

「無理をしないで下さい。それでは帰りますね。」

「セリカさんありがとう」

 手を振って送ってくれた。

 では屋敷に戻りましょう。お昼迄もうちょっと

 

 



 

ご覧いただきありがとうございます。

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