昨日の続きをしよう
おはようございます。寝すぎてしまいました。
ルバス家は朝に帰ったそうです。お姉ちゃん達に挨拶出来なっかったのが残念です。
着替えてリビングにいきましょう。
「おはよう」挨拶をしながらリビングに入った。
「セリカ大丈夫?」お母さんが心配そうに聞いて来た。
「大丈夫だよ元気元気!!」
「よかったわ」
「ルバス家は帰ったみたいだね」
「朝帰ったわ。シフォンちゃんとステラちゃんには、セリカの気持ちは伝えてあるわ」
「ありがとうお母さん」
お母さんに抱きついた。
「いいのよ」
「お父さんは執務室ですか?」
「そうよ。何かあるの?」
「リンダさんの事で報告しないと」
リビングを出て執務室へ。
◆
コンコンとノックする。
「セリカです。宜しいでしょうか」
「いいよ入っておいで」
執務室に入った。そして椅子に座った。
「どうした?」
「昨日リンダさんに聞いて来たのですが、魔導具の生産はいっぱいいっぱいだそうです。
リンダさんの知り合いが、何人かこちらに来たいそうです。
ただこれは確定した話ではありません。
リンダさんの下請けになるのか一緒にやるかも確定していません。
もし領営の工房を作ったら、入ってもらえるかを聞きましたら条件次第と言っておりました。
それでこちらに来そうな人達も条件次第だろうと言っていました。
条件の内容迄は聞いていません」
「わかったありがとう。
よくそこまで話をしたな。あとはクオンとの話だな」
「お父さんが動きやすい様にしただけです」
「話を聞いているのと、いないでは考えが変わるからありがたい」
「それならよかったです」
「それで義父上の事だが、これからどうするのだ?」
「辺境伯様の事は何もしませんよ。
邪魔をすれば退かすだけです。
シフォンお姉ちゃんとステラお姉ちゃんとは仲良くしたいですが」
「魔導具や便利道具をルバス家に渡すことはどうなんだ?」
「別に買っていただけるのなら何も言いません。
領の発展の為ですから」
「レシピはどうなんだ」
「ルバス家に関してはお父さん任せます。
私から渡す事も教える事も無いです」
「そうか、下がっていいよ」
失礼します」
執務室を出てキッチンへ行く
◆
「ユーナさんこんにちは」
「海藻の続きか?」
「そう。乾燥の続きをやるよ」
「魔法での乾燥じゃダメなのか?」
「日に当てた方が美味しくなるの」
「そうなのか」
「多分。比べてみようかな?」
「それ面白そうだな」
「じゃぁやってみるよ」
海藻を持って勝手口から外へ出る。
昨日の様にシートを敷き海藻を並べる。
(まずは乾燥の方法を考えないと。
昆布の長さのより長い楕円にして、長辺方向での風魔法で循環させる。
下からファイヤーボールを2個で温度を上げて様子を見よう)
サイキックスで昆布を浮かせ、風魔法と火魔法を発動し暫く放置する。
20分後
「そろそろかな?」
1度昆布を出し確認する
「良さそうだね「解除」」全ての魔法が終了する。
乾燥した昆布をわかる様にして袋に入れる。
「自然乾燥の方はどうかな?」
シートの上の昆布を触ってみる。
「こっちはまだだね。天草はどうかな?」
天草の乾燥具合を確認する。
「これはもう少しかな?」
シートの空いているところに座りそのまま寝転んだ。
「ぽかぽかして暖かいなー」
そしてそのまま寝てしまった。
「お嬢、起きろー」
「んー」
「起きたかぁー」
ユーナさんが起こしてくれた。
私は体を起こした。
「ん、起きたよ。ありがとう」
「そろそろ夕方になるぞ」
「本当だ! 仕舞わないと」
乾燥具合を見ると両方とも良さそうだ。
乾燥した昆布と天草を袋に入れてシートを片付ける。海藻の入った袋をユーナさんに預かってもらいリビングに向かう。
◆
リビングに入るとお姉ちゃんズがいた。
「セリカおかえりー。もしかして寝てたの?」
カリーナお姉ちゃんに聞かれた。
「海藻を干していて、その横で寝転んだらそのまま寝ちゃった」
「セリカ最近忙しかったから疲れているんだよ」
コロナお姉ちゃんが言ってきた。
「髪ボサボサだよ」
カリーナお姉ちゃんが笑いながら言ってきた。
夕食迄3人で話をしていた。
◆
その頃、本日の宿泊の宿に着いたルバス家は
「あなた、セリカの事をどうするの?」
「わからんのじゃ、なぜこうなったのか」
「お祖父様、セリカさんはちゃんと味を見て欲しかったのでは、それにおろしと醤油でしたか?
あれはお肉でも使えそうです。
調味料の使い方もあったのではないですか?」
シフォンが考えながら言った。
「今考えればそうじゃ。目先の豪華さだけを見ておった」
「セリカちゃん美味しそうに食べてたよね。
ニコニコしてた」
「それでどうするのですか、このままセリカと会えないなんて嫌ですよ」
「暫く時間を空けるしかなかろう。
そして何かあれば助けるぐらいしかできん」
「そうですね。ルシーダとは連絡を取っておきます」
「2人にも悪い事をしたのぉ。せっかく魔法を教えてもらっておったのに」
「叔母様と話をしたので大丈夫です」
「そうか」
食事が終わる迄、話をしていた。
◆
セリカ達は夕食をしていた。
「セリカ、海藻は何に使うの?」
お母さんに聞かれた。
「昆布は出汁と煮物で、ワカメがスープの具やサラダ、天草が甘味ですね」
「セリカ直ぐ作りなさい」お母さんの圧が凄い。
「順番に作るよ。まだ何も決めて無いから」
「わかったわでも早くね」
「わかりました」
最近お母さんの甘味好きに拍車がかかったようだ。
何を作ろうかな。
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