新作の準備と両姉妹の話
屋敷に戻った私はキッチンに行った。
お米とサンプルの調味料は、護衛の人達に持って貰った。
「ユーナさんいいですか?」
「いいぞ」
「お米と調味料持って来た。
皇女様からサンプル品としていただいた」
「おー来たか、今から作るのか?」
「精米をしないといけないから、今日はやめとくよ。
明日の昼食か夕食にしようかな」
「じゃあ明日の朝食後にしようか」
「今から精米をして、その後レシピを書くよ」
「それで決まりだな」
その後はお米2kgを別の容器に入れて勝手口から外へ出た。
もう1つ容器を準備して船でやった様に風魔法で4回精米をした。
空になった方の容器に精米で出た糠を入れて今回は捨てた。
容器を片付けてお米をユーナさんに預けてからキッチンを出て自室に戻った。
◆
自室に戻ってからはレシピを書いています。
メニューは、
○チキンの照り焼き
○肉じゃが
○ナスの揚げびたし
○豚汁
4品で後は刺身でいいかな。
書き終わってからもう一度キッチンに行き、レシピをユーナさんに見せた。
「レシピを貸しといてくれ、材料を用意しとくよ」
「お願いします」
キッチンを出た。
◆
夕食の時にお父さんとお祖父様から調味料を使ったのかと聞かれたが、精米をしていたので料理をしていないと答え、明日の昼食で調味料を使った料理を作ると言っておいた。
◆
自室に戻ってからは籾摺りと精米を簡単に出来る方法を考えていた。
コンコン ドアからノックの音が聞こえた
「はいどうぞ」
ルバス姉妹とお姉ちゃん達が入って来た。
「セリカちゃん遊びに来たよ」
「何かしてたの?」
カリーナお姉ちゃんが言ってきた。
「お米用の魔導具を考えていた」
「それはフソウ国の食材ですか」
シフォンお姉ちゃんが言ってきた。
「そうです、フソウ国の主食ですね。
小麦のように粉にせずに調理します」
「それは美味しいの?」
コロナお姉ちゃんが聞いてきた。
「甘みがあって美味しいです。
おかずと一緒に食べるとなお美味しいです」
「それはいつ食べれるの?」コロナお姉ちゃん
「明日の昼食で食べれますよ。
おかずのレシピもユーナさんに渡してあります」
「やったー新作だー」
うちのお姉ちゃん達が喜んでいます。
「お祖父様から、セリカちゃんが新しい魔法を使ったって聞いたんだけど。
それに、空を飛んだって叔母様から聞いたよ」
ステラお姉ちゃんが言って来た
「空は飛びましたよ、地上から200m位ですが。
今は屋根の高さで制限されてます。
[サイキックス]がどこまで出来るかを検証するために飛びました。
これは制御がしっかりしていないと落ちたり変な方向に行ったりしますね。
最低でも4つは同時に動かせないと、まともに動かないですね。
お祖父様に見せたのは[グラビティ]と言う魔法で、これは物を重くする魔法です。
後、その逆の軽くする魔法ですね。
[ウエイトセイビング]と言います」
棚から本を1冊取り出しスバル姉妹の前に置く。
「ではこれでやってみましょう「グラビティ10倍」持って見て下さい」
「重くなってます」
「重いです」
「解除、では軽量化ですね「ウエイトセイビング1/10」また持って見て下さい」
「軽くなってます」
「軽いー」
「解除、どうですかやってみますか」
「やって見たいです」
「やるよー」
もう1冊本を出す
ルバス姉妹は練習をし始めた。
「お姉ちゃん達は訓練しているのですか」
「毎晩やってるよ。今は2個で制御してる」
カリーナお姉ちゃんが言った。
「私はまだ1個で訓練中です」
コロナお姉ちゃんが言った。
「セリカ、皇女様ってどんな感じの人なの」
カリーナお姉ちゃんが質問してきた。
「責任感が強くて聡明な方。でも、無邪気なところもある方。
年齢は聞いて無いけどカリーナお姉ちゃんと同じ位だと思う」
「私と同じ位の歳で海に出るなんて勇気がいるよね、私は絶対無理だよ。セリカは?」
「この前フソウ国に行きたいって言ったら却下された。カリーナお姉ちゃんと同じ年齢になるまではダメって言われた」
「まだ小さいから無理だよ」コロナお姉ちゃんが言ってきた。
「ブーブーブー」
「そんな可愛い顔をしてもダメだよアハハハ」
お姉ちゃん達に笑われた。
「セリカちゃん、軽くする方は難しいいね」
ステラお姉ちゃんが、声をかけて来た
「私も最初はそうでしたよ。
例えば本だと半分の半分1/4の厚さを想像するといいかも知れません」
「やってみるよ」
また集中し始めた。
「シフォンお姉ちゃんはどうですか」
「重くなる方は出来ました。
ステラと同じで軽くする方は上手くいったり、いかなかったりと安定しません」
「上手くいかないときは、軽い時の重量を指定した答えに自信が無く、曖昧な想像をしていると思いますよ」
「もう一度やってみます」
同じ様に集中し始めた。
「そう言えば、2人共呪文を言って無いよね」
カリーナお姉ちゃんが言って来た。
「呪文がないのです。だから想像、イメージで魔法を発動させます」
「セリカもそうなの?」
コロナお姉ちゃんが言って来た
「そうですよ。お姉ちゃん方全員見てもらえますか」
人差し指からファイヤーで火を出す。
「この火を見て下さい。これからこの火の温度を上げていきます」
赤い火がだんだん青くなりそして白くなった。
カリーナとコロナがビックリしている
「セリカどういう事?」
カリーナお姉ちゃんが言って来た。
「火に空気をドンドン送り込んでいくとこうなります。温度も上がっていきます。
この現象に呪文はないのです。
知識として知っているものを想像、イメージして魔法を発動しています。
呪文よりも発動が早いのもありますけど調整も効きますから、私が呪文を使ったのは最初の時に発動の現象を確認した時だけです」
「それわかります。
無属性の魔法でイメージでやるようになったら、他の属性でもイメージでやる様になりました。
そしたら発動も早くなりました」
シフォンお姉ちゃんが言って来た。
「私もそう感じるよ」
ステラお姉ちゃんも同意してきた。
「カリーナお姉ちゃん、お父さん達に相談してみようよ」コロナお姉ちゃんが言った。
「そうね、そうしましょう。それにそろそろ寝ましょうか」
解散となりました。各々の部屋にに帰りました。
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