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皇女様が来た

 今日は、朝食後から自室で籾摺りと精米のをどうするかを考えていました。

「セリカお嬢様、ダイナ様と辺境伯様が執務室でお呼びです」

 ルーナさんに声をかけられた。

「わかりました、行きます」

 自室を出て執務室に向かう。

「セリカです。お呼びでしょうか」

「入って来なさい」

 執務室に入った。

「朝から済まない。座ってくれ」

 お父さんの隣に座った。

「来て貰ったのは、フソウ国の事だが少しずつ貿易を始めようと思っている」

「ではクオンさんとの話が進んだと言う事ですか?」

「いや。そこまではいっていない。

 ポンプが十数台の話だ。

 それで、セリカが考えた魔導具も含めたいと思っている」

「構いませんよ。それで領内が良くなるなら。

 でも現状ではリンダさん1人でポットの生産と王都への生産で大変だと思いますよ。

 私が頼んだ物にも手をつけられない状態ですから」

「それを、どうにかしたいと思って」

「リンダさんが募集をするか、領営の工場を作るしかないと思いますよ。

 領営にするならリンダさんを巻き込むとか、クオンさんにも参加してもらって鍛冶屋を含めてやるとかしないと。

 研究部と生産部にを設けて魔導具工場として、販売は全てクオンさんの方に任せれば良いのでは?」

「話が大きくなっているがそれしかないか。

 義父上はどう思いますか?」

「そうじゃの、セリカが言う事が最もだと思うがのぉ。

 国内とフソウ国の2カ国となればそれぐらいの規模になるじゃろ。

 最初は開発が2名、製造が5名から10名程度じゃな」

「お父さん、一度クオンさんとリンダさんとかに聞いた方が良いと思いますよ」

「ワシも、そう思うのじゃ。直ぐに決める事でも無かろう」

「もう少し考えます」

「ところで、フソウ国の皇女様はどの様な人物じゃ」

「カリーナお姉ちゃんと同じ位の年齢で、責任感があって聡明な方です」

「1度会ってみたいのぉ」


 コンコン ドアのノックが有り、サラさんが来た。

「ダイナ様、皇女様がお越しです」

「応接室に通して下さい」

 サラさんが、出て行った。

「何か、あったのですかねぇ」

「ワシもいいかのぉ」

「3人で行きましょう」

 応接室に行きました。

 応接室には皇女様と船長と護衛の女性が2名がいました。

お祖父様の事を紹介して話しが始まりました。

「皇女様、本日はどうなさいましたか?」

「実は外洋病の事で訪問致しました」

「何か不都合な事でもありましたか?」

「食事療法の事ですが、私達に使わせていただけないでしょうか?」

「セリカどうだ」

「構いませんよ。

 特別な事をした訳でも有りませんから」

「特にキャベツのザワークラウトでしたか?

 あれを使わせていただきたいのです。

 あれを食べ始めてから症状が酷かった船員の症状が改善されて、今では普通の食事が出来る様になったのです」

「キャベツだけではないと思いますよ。最初の柑橘類のジュースやじゃが芋が下地になっているはずです」

「勿論そうなのですが初期症状の人達もゆっくりですが歩ける様になっています。

 今までは最後迄見てあげる事が出来ませんでした。

 これからは予防が出来るのです。

 画期的な事です。どの様な御礼が出来るか・・・・・」

「でしたら、他の船の方にも教えてあげて下さい。

 フソウ国で治療している方がいれば、その方たちにも教えてあげて下さい。

 全てを救うことは出来ませんが、助かる命を皇女様が救って下さい。

 皇女様にとっては大事な国民で、そして大事な海の仲間です」

「わかりました。今言われたことを実行します」

「姫様、俺達も手伝いますよ」

「船長、ありがとう」

「皇女様、今回の食事療法はドンドン広めて下さい」

「またドンドンですか、セリカさんは面白い方ですね。

 もし良ければ、私と友達になっていただけませんか?」

「私でよければ」 

 皇女様と握手をした。

 その後少し話をして皇女様達は帰りました。


 また執務室に戻り3人でし話をした。

「セリカ、本当に良かったのか?」

「何がですか?」

「食事療法の事を広める事だ」

「薬だと考えますが、たかだか食事の事で隠す事もないでしょう」

「ガハハハ。セリカ、おぬし大物じゃな。普通であれば契約事じゃぞ」

「こういうのは、回り回って帰って来るものなので、いいです。

 将来、うちの船が困っていたら助けてくれるかもしれないからいいです」

「セリカ、ワシはその考えは好きじゃな」

「義父上、セリカを甘やかすは止めて欲しいのですが、また変なことを始めますので」

「お父さんが酷いこと言います。お父さんのペンを全て重くしますよ」

「重くするとはどう言う事じゃ」

 お祖父様にペンを渡す。

「軸が太いが普通のペンじゃな」

「そのまま持っていて下さい「グラビティ10倍」」

「おお、なんじゃ。重くなったのじゃ」

「解除」

「これも無属性なのか」

「そうですよ、これの逆をやって船を移動しました。軽量化ですね500tを50kgにしました」

「魔力はどれくらい使ったのじゃ」

「全体で75%位ですね、軽量化に40%です。

 残りが移動ですね」

「相変わらず凄いのぉ。そうじゃ船が見たいぞ」

「突然ですねお祖父様、昼食後にでも行きましょうか」

 昼食後お父さん、私、お祖父様、ルバス姉妹とで船を見に行きました。

 皇女様には作業中なので近づかない事を条件として許可をいただきました。

 そして船が見える所に行きました。

「でかいのじゃ、これが海を渡って来たのか凄いのじゃ」

 スバル姉妹も大きさに驚いている。

 船を一周見て周り見学は終了となりました。

 皇女様に御礼を言いに行くと。

「セリカさん、これを持って行って下さい。

 サンプルです」

 見てみると米20kg、醤油、味噌、味醂、お酒が2L位入る小壺各1づつあった。

「宜しいのですか」

「サンプル出しだから大丈夫ですよ。

 それと魔法なんですけど、先程教会に行って来ました。

 護衛とメイドと私だけですが、全員魔法特性が有りました」

「よかったですね」

「それで、私は魔力を集めるのがスムーズになったのですが、その次どの様な事をすれば良いのですか」

「今度は魔力移動ですね。

 魔力を手足に移動させてスムーズに出来れば、左右の手を繋ぎ循環させます。

 スムーズに魔力が通れば次の段階ですね」

「移動と循環ですね頑張って見ます」

「無理はしないで下さい。

 それとサンプルはありがたくいただきます。

 本日はありがとうございます」

 御礼を言って屋敷に戻りました。

 お米と調味料が手に入った嬉しいよー。


 

 

 

 

 

 

ご覧いただき、ありがとうございます

文章のアドバイスをいただきました。ありがとうございます。参考になりました。誤字報告もありがとうございます。

読者の皆様に感謝いたします。

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