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お祭りです②

 いつもの女将の食堂で昼食です。

「お疲れ様でした。今回も完売しました嬉しい事です。初参加のパレットさんどうでしたか?」

「楽しかったです。初めての経験です」

「良かったです。私も楽しかったです。

 お昼の後は自由にして下さい」

 注文した物が揃い食べ始めた。

「やっぱ刺身はいいねぇ。でも昨日の醤油が欲しい」

「お嬢、醤油はいつ来るんだ」

「一昨日頼んだからまだわからない。クオンさん経由になるみたい」

「私達も結構楽しみにしているんだ」

「お父さんをせっつくかな?」

 美味しい魚料理を楽しみました。

 ユーナさん、シンディさんの食べ歩き組と私、パレットさん、サツキさん、メグさんの気ままに歩く組です。

「パレットさん、こっちで良かったのですか」

「セリカさんといると面白い物に会えそうです」

「見本市の時にサツキさんに言われた様な気がする。まぁいいや」

 暫くぶらつくと服屋の店主の露店が有り少し話をした。

 パレッタが人気だそうだ。

 子供にはシュシュとヘアピンが売れているそうです。

 王都にもクオンさん経由で販売しているそうです

 話が終わり木工細工の親方の店に行く。

◆ 

 親方の露店ではリバーシの大会を開催していた。

 話を聞くと王都方面でリバーシが大売れだそうだ。

 クオンさんが大量に持って行くとの事。

 洗濯物干し関係も製造が間に合わないとの事だ。

 特にハンガーが人気らしい。

 親方の店を出てクオンさんの店に行った。

「クオンさんこんにちは」

「セリカお嬢こんにちは。屋台の方はもういいのですか?」

「屋台は完売御礼だよ。

 見本市の1.5の量を仕込んだけど、見本市より早く売れてしまいました」

「お嬢の屋台は人気がありますから。

 うちの従業員達も休憩時間に買いに行ってましたよ。甘味の店は少ないですから。

 王都から来ている人達も買っていましたよ」

「そうなんだ。知らなかったよ」

「王都では、ホーデン領を食の都と言っています」

「なにそれ、王都って食べ物が少ないのかな。

 私のレシピなんてただの家庭料理だよ」

「家庭料理と言い切るところが凄いですね。

 今までに無い製法の料理が多いのに」

「まぁいいや。さっき親方と服屋の店主に聞いたけど、王都で売れているみたいですね」

「ポンプや魔導具を含めても、持って行っても直ぐに無くなりますね。

 予約待ちの商品ばかりです。

 ポンプですが、今は鍛冶屋3軒でフル稼働です。

 それでも間に合いません」

「そうなると皇女様が必要な分は、確保出来るのですか?」

「それはどうにかなりますよ。王都の分を減らせば」

「それはいいのですか。予約待ちが多いのに」

「その辺はどうにかなります」

「まぁクオンさんがいいなら。

 やっぱ王都はきな臭いなレシピ以外でも探ってそうだ。

 まぁ気にしてもしょうがないか。

 そろそろ行きますね」

 クオンさんの露店を後にした。

 リンダさんの露店に向かって歩いていると、面白そうな露店を発見した。

「こんにちは。ここは何のお店ですか」

「ここは錬金術の店だよ」

「錬金術と言うのはどういうものですか?」

「簡単に言うと、薬師の延長線上にあるものです。

 薬師は薬草など植物のみに魔法が使えますが、錬金術は植物以外にも魔獣からの素材、魔石、金属、宝石等をスキルさえあれば使えますよ。

 小物でしたら錬金釜を使えば簡単に錬金出来ますよ」

「錬金釜と言うのは、此処で買えますか」

「買えますよ」

「1台下さい、錬金術の本はありますか?」

「ありますよ」

「2冊下さい」

「ありがとうございます」

 お金を払い、商品を受け取り露店を後にした。

 錬金釜の大きさは、業務用の3升炊きの炊飯器の大きさだった。

 本は、私とパレットさんで1冊づつです。

 暫く歩きリンダさんの露店に来ました。

「リンダさん、こんにちは」

「お嬢様、いらっしゃい」

「売れゆきはどう?」

「ポットの問い合わせばかりですよ。

 それも王都からの貴族で、1貴族につき20から30の台数の注文数ですよ。

 クオン様との契約があるから無理と言っていますけど」

「クオンさんに任せておけばいいんじゃない、全数クオンさんが買う契約なんだから、気にすることないよ」

「そうですよね」

「それよりも、新規の開発の方はどうですか?」

「ポットの製作の間にやってはいますが、ポットの製作が多すぎてあまり時間が取れないですね」

「クオンさんと話さないといけないかな。他には何かありますか?」

「フードプロセッサーの刃の部分に時間がかかりそうです」

「終わっているのはあるのですか」

「コンロと湯沸かし器ですね」

「2つは終わっているけど見積もりと納期の連絡を貰って無いのですが?」

「先日持っていったのですが、船の事でいらっしゃっていなかったので、1度持ち帰りました。

 今渡せますけど」

「もちろんいただいていきますよ、プレゼンは船の事が終わるまで待って欲しいです」

「わかりましたそれでお願いします」

 リンダさんの露店をを出て食べ歩きしながら帰りました。

 屋敷に戻った後は、お父さんに報告です。

「セリカ今日はお疲れ様、人気だったようだね」

「皆さんに喜んで頂けました」

「それで、何かな」

「リンダさんから、見積もりと納期の書類を預かって来ました」

 書類を渡した。

「リンダとの予定はどうなった」

「船の事が終わる迄待って欲しいと言っております」

「わかった、それで良い」

「あと錬金術の露店で、錬金釜と本を買いました」

「何に使うのかな」

「研究室用に買いました。これから絶対に必要になります」

「必要なら良いよ」

 話が終わった後は、ルバス家と一緒に夕食でした。

 今日も楽しい1日でした。


 

 




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