船を移動させよう
今日はお父さんとクオンさんが皇女様の所に行ってます。
船の移動とか輸出入に関する事を話すそうです。
私は積み荷リストを見て必要数を書き出しています。
昨日はお姉ちゃんズに邪魔されて何も出来なかった。
「お米が500kg、醤油が1瓶、味噌1瓶、味醂1瓶、料理酒が半瓶、大豆が50kg、小豆が50kg。
他には鰹節が20kgかな。
後は香辛料がレッドペッパー、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモン、ターメリック、ガラムマサラ、ナツメグ、オールスパイス、粉わさびを5kgづつで他が1kgでいいかな」
◆
お父さんは皇女様と打ち合わせ中。
「皇女様、時間をいただきありがとうございます。
こちらがポンプを扱っているクオンです」
「皇女様、紹介にあずかりましたユーディー商会のクオンと申します」
「クオンさんですね。宜しく」
「先に船の移動の件ですが軽量化の魔法が出来ました。
ですので移動は可能です。
一応2日を見ています。
1日目が台座の製作 船の重量の目算と鑑定。
2日目が軽量化と移動 台座の修正となります。
但し魔力量を診ながらになりますので、日にちが伸びる可能もある事を承知下さい」
「その日程で了承しましょう。
明日からでも 大丈夫ですか」
「大丈夫です」
「明日からお願いします。
じゃあ、ポンプの話をしましょう」
貿易の話をするのであった。
◆
昼食の後お父さんに呼ばれ執務室に行きました。
「明日から移動の方を始めて欲しいとの事だ。
セリカの方は、大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「大変だけど頼む」
「はい。それと、購入のリストをお願いします」
「じゃあ、預かるよ」
リストを渡し執務室を出た。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
日が変わり移動1日目です。
「皇女様、本日は宜しくお願い致します」
「こちらこそ。無理はしないで下さい」
「はい。では始めますね」
私は浜辺に行き台座を作る場所の位置を確認して、製作する。浜に手を当て。
「クラフト」 魔法を発動した。
数分後に台座(仮)が完成した。
そして船に近づく。
「魔力量の確認しないと「ステータスオープン」」
10%の使用で済んだ。
(さて、積み荷がある状態だから、それも考えないといけないね)
「鑑定」船の重量を調べる。
(船が450tで、積み荷が50tだから全部で500tだから500000kg。
1/10000で50kgだね。
1回やってみよう。軽量化、1/10000)
「ウエイト セイビング」魔法を発動する。
(魔力が持っていかれる)
「鑑定」
(総重量 50kg)
「解除」
船の魔法を解除した。
「ステータスオープン」
(魔力量の使用量が40%で、さっきのが10%で、半分使った。
50kgだから、サイキックスでも移動は出来そうだ)
「ヨシ 最大75%ぐらいだ」
皇女様のところへ行った。
「皇女様、明日移動をします。
軽量化を確認しました」
「そうですか、わかりました。では明日お願いします」
「では、失礼します」
屋敷に戻り、お父さんに報告した。
「お父さん、今日は終わったよ」
「そうかありがとう。それで魔力量はどうだった?」
「軽量化で40%、鑑定で3%、台座で10%の使用量です。
船の重量を50kgに設定しました。
明日は予測で75%の予定です」
「わかった。明日はお父さんも行くよ。
今日はゆっくり休んでくれ」
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2日目です。昨日の作業で3%増えましたので少し余裕が出来ました。
今日はお父さんと一緒です。
「皇女様。本日もお願いします」
「宜しくお願いね」
昨日と同じ様に。
「ウエイト セイビング」をかける。
そして。
「サイキックス」魔法をかける。
船を浮かびあがらせて台座迄移動を開始する。
台座迄持って行き位置を合わせてゆっくりと降ろす。降ろした後は台座を確認する。
「台座も良いみたいだしOKだね。全て「解除」、後は甲板迄の階段ですね」
階段を作った後は皇女様の所に行き報告する。
「無事終了しました。御確認をお願いします」
「わかりました。船長一緒に確認を」
「わかりやした」
皇女様と船長は船の周りを1周して戻って来た。
「セリカさんありがとう。移動確認しました」
私はほっとした。
「無事終わって良かったです。お父さん終わりました」
「良くやった。お疲れ様。では皇女様、本日はありがとうございます。では失礼します」
屋敷に戻った。
皇女様は船長と話をしていた。
「船長、これで点検出来るわね」
「はい。ほっとしました」
「魔法は凄いわね。
大きな船をこんな簡単に移動出来るなんて先日の領主殿の言葉が分かりますね。
魔法は願いを現実化するツールである。
いい言葉です。私にも出来るでしょうか」
「それは姫様次第ですね。
早く使える様になって下さい。
姫様は帆の風係ですから」
「えーそれ決まりですか。聞いてませんよ」
「えぇ今決めました」
2人は楽しく話をしていた。
◆
屋敷着いた私達は執務室でお父さん、お母さんと私で話をしていた。
「ところで、この間米を食べた時に泣いたのはどういうことかな? 本当の事を教えて欲しい」
「お米は前世の主食でした。
食べた時前世の母親を思い出してしまいもっと母親のご飯を食べて於けば良かったと」
お母さんに抱きしめられた。
「そうか」
「でも、料理の味は受け継いでいますよ。
フソウ国の調味料を使えばもっといろんなおかずを作れます」
「それは楽しみだわ」
「そうだね。暫くはゆっくりするといい」
「はい。思ったより早く終わりました。
そう言えばそろそろお祭りですよね。
後3日位でしたよね」
「そうだったな。座礁の事で忘れていた」
「大丈夫よ。お祭りの事はやっておいたわ。
確認だけして頂戴」
「わかった。ありがとう」
昼食迄色々と話をしました。
お疲れ様でした。




