表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/170

皇女様とのお話③

 お茶とお茶菓子、ポットを台車に乗せて行こうとしたら、サラさんに注意された。

「お嬢様、こういう時は言って下さい。

 小さい体で危ないですよ。

 私が一緒にいきます」

「ありがとう。サラさん」

「戻りました」

 執務室に入った。

 サラさんがテーブルの上にお茶と、お菓子を置いて退出した。

「こちらは円盤焼きと言うお菓子で甘い生地に桃のジャムが入っています。

 串が付いているのがドッグと言います。

 生地は甘いですが、中は塩気があるソーセージが入っています。

 最後が魚のアジの骨で作った骨せんべいです。

 甘い物が苦手であればこちらを」

「このお菓子は、この子が考えて作った物です。

 お祭りでの人気商品です。宜しければどうぞ」

「ではいただきます。」

 皇女様が、円盤焼きを手に取り食べた。

「甘くて美味しい。海の上では食べられないわ」

「では、私はこれを」

骨せんべいを取って食べた。

「骨が硬いと思ったが、そうでは無い。

 変わった食感でいい」

 船長さんが、ベタ褒めである。

「後ろの護衛の方もどうぞ」

 勧めてみた。

 護衛さん達も円盤焼きを取って食べた。

 久し振りの甘味だったようで、顔がほころんでいた。

「皇女様の国では、どの様な甘味があるのですか?」

 私は質問してみた。

「私の国では、白玉団子、大福、饅頭ですね。

 お米と言う穀物を使った物が多いです。

 後は小豆と言う豆を使った、あんこがあります」

「えっ。お米に小豆」

「セリカ、どうした」

「実はクオンさんに、甜菜以外にも探して貰っていたんです」

「そうなのか。それに以外には何を探して貰っていたのかな?」

「調味料の醤油、味噌、味醂、お米のお酒です。

 後は、香辛料も探しています」

「それ全部うちの船にのっていますよ。

 香辛料は、色々と乗せています」

「売って下さい。お小遣い後いくらあったかな。

 後精米機も作らないといけないから」

「セリカ焦るな」

「はいすみません。お米と聞いて我を忘れました」

「凄い、食いつきですね」

 皇女様が、笑ってる。

「では話の続きをしましょう」

 お父さんが、言って来た。

「そうですね」

 皇女様が言った。

「先ず病人の食事ですが、このままうちの方で続けますか? 

 内容的にはそちらのコックでも作れそうですが?」

「そうですね。食事は皇国側で作ります。

 キッチンも作っていただいたので、ただ材料の供給だけお願いします」

「では明日から、毎日1日分の材料を運びます。

 他に何かありますか?」

「そうですね。船の積み荷を売りたいのですが、どこか空いている場所を紹介して頂けませんか?」

「わかりました。探して見ます」

「それとセリカさんでしたね。明日積み荷を見に来ませんか」

「宜しいのですか? もちろん行きます。何があっても行きます」

「セリカガッツキ過ぎだ」

 お父さんに怒られた。

「皇女様、宜しければ夕食を食べて行って下さい」

「宜しいのですか? ではご招待を受けさせていただきます」

「皇女様、何か食べたい物ありますか」

「そうですね。船では干し肉や魚が多かったので柔らかいお肉がいいですね」

「わかりました。お父さん、私キッチンに行くね。

 では皇女様失礼します」

 執務室を出てキッチンへと向かった。

「セリカさんは面白いですね。私にもあんな妹がいれば楽しいわ」

「あんなにはしゃいだセリカをみるのは初めてですよ。

 よっぽどお米と言うのが嬉しかったみたいです」

「そう言えばキッチンに行くと言ってましたが、セリカさんが作るのですか?」

「そうですね。新作等を作っています。

 最近はセリカが考えた料理が流行っています。

 商業ギルドに30以上のレシピ登録してます。

 此処にあるポットですが、魔導具になっていてお茶を飲める温度で一定に保温しています。

 後は、井戸のポンプですね。

 簡単に汲める様になりましたので女性でも簡単にできます。

 洗濯物を干す道具や女性用の髪飾り等も登録してます。

 キッチン道具も作ってますね。

 全てセリカが考えて作った物です」

「セリカさんの才能はすごいですね」

「私もこんなとは思ってませんでした」

「領主殿、井戸のポンプを見せてもらえませんか。

 興味があります」

「わかりました。ではご案内いたします」

 お父さんと皇女様達は井戸迄移動した。

「これはいい。軽い力で水が出る。

 うちの国にもあれば便利だ。

 船長そう思わないか?」

「思います」

「これを売っているところを紹介して頂けませんか?」

「それは構いません。将来的に貿易とかを考えていらっしゃいますか?」

「そうですね、考えてはいますよ。

 本国との調整は必要ですが」

「まぁ急いで結論を出す問題でもないですね。

 セリカをみていると、友好は結びたいと思ってはいます」

 この後、洗濯物を干す道具等を見てました。

 セリカはキッチンへ行き、ユーナと話をしていました。

「じゃぁ肉づくしにするのか?」

「そう。肉は何があるの?」

「鳥、オーク、牛がある」

「鳥は唐揚げで小麦粉の方、オークはフライ、牛はハンバーグにして中にチーズを入れる」

 「後はポテトサラダ、生野菜のサラダ、玉ねぎのコンソメスープだな。

 お嬢は、ハンバーグを作ってくれ」

「は~い」


 夕食は皇女様に喜んで頂けました。

 特にチーズ入りのハンバーグが気に入ったようでした。

 夕食後は、少し話をして帰って行きました。

 お米が、見つかったぜー。

 

 

 

 


ご覧いただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ