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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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食事での治療

 屋敷に戻り、私はキッチンへ。

 お父さんは、王城とお祖父様に報告書を書くそうです。

「ユーナさん。今いいですか?」

「いいよ。どうした?」

 ユーナさんに、座礁した船の話をした。

 そして、外洋病の話をした。

「わかった。何からやればいい?」

「先ず柑橘類の飲み物を作って欲しい」

「今はみかんだけだな」

「それで、いいからお願いします。

 それと、じゃが芋を30個茹でて、20個をマッシュポテトにして欲しい。

 10個はそのままで、マヨを付けさせる。

 ブロッコリーがあれば、軽く茹でて欲しい。

 それから空いてる瓶詰め用の瓶あるかな? 

 出来れば大きめが良いんだけど」

「瓶は、倉庫にあった様な気がする。

 お嬢が探してる間に作っとくよ」

「わかった。お願いします」

 私は、倉庫に向かった。

 倉庫に着いた私は、ゴソゴソと瓶を探し始めた。

「ん~。これだと小さいな。奥にもあるかな」

 今度は奥の方を探し始めた。

「あったー。これなら良い。もう2つあるぞ。

 そうだ、みかんジュースの瓶もだった。

 さっきのでいいかな」

 大きめが合計3個、ジュース用を10個を見つけた。とりあえずはこれでいい。

 倉庫の外に出て水魔法で綺麗に洗い、風魔法で乾かした。さてキッチンに戻ろう。

 キッチンに戻り大きめの鍋を借りて、瓶と蓋を煮沸消毒した。

 消毒した後は、風魔法で乾かした。

「ユーナさん、小さい方にみかんを搾ったのを入れといて。後、キャベツの千切りと塩が欲しい。」

「わかった。シンディ、キャベツ3個千切りして」

「はい」

 シンディさんが始めた。ユーナさんが、ジュースを瓶に入れ始めた。

          ・ 

「千切り終わりました」

 シンディさんから声が、かかりました。

「ありがとう。1度ボウルに入れて塩を入れて揉み込んで下さい。私もやります」

「わかりました」

「お嬢、こっち終わったぞ」

「揉み込んだキャベツを瓶に隙間無く入れて下さい」

「わかった」

 揉み込みと瓶詰め作業を、して行った。

          ・

「終わったー」

 無事に作業が終わった。

「お嬢、このキャベツは何だ」

「これは保存食。船の上では、野菜が満足に取れなくなって病気になりやすいので、それを出来るだけ防ぐ為の野菜の保存食。後ピクルスでもいいよ」

「よく知ってるなぁ。お嬢」

「何となく、どっかで聞いた様な気がしたんだよね。本だったかなぁ?」

「とりあえず、終わりで良いのかい?」

「うん。ありがとう。後でまた取りに来るよ。

 後みかんを1個貰いますね」

 キッチンを出て、執務室に行った。

「お父さん、セリカです。宜しいですか?」

「いいよ」返事が来た。

「失礼します。お父さんこちらは準備出来ました。

 物はまだキッチンにあります」

「お父さんは、もうちょっとかかるから、少し休んでいなさい」

「はい。では、リビングか研究室にいます」

「わかった。後で呼びに行くよ」

 研究室に、行こうかかな。

「パレットさん、こんにちは。

 今朝は、ありがとございます」

「セリカさん、いらっしゃい。どうしました」

「ちょっとした、実験をしてもらおうかなと」

「実験ですか。どんなのですか」

「ポーションにみかんをいれると、ただのみかん味になるのか? 

 それともみかんの成分で外洋病に効くのか知りたくて」

「興味深いですね。初級でやってみましょう。

 みかんの身のみと、身と皮の両方入れた物でどうですか」

「それで、お願いします」

「それでは、始めますね」

 先ずは、身のみから始めました。

 パレットさんが、作り始めました。

 数分後。

「出来ました。もう1つの方も作りましょう」

 身と皮を入れた物を作り始めた。

 これも数分後。

「こちらも出来ました」

「では鑑定しましょう」


ーー鑑定結果ーー

○初級ポーションにみかんの身のみ

 初級の効能はそのまま。壊血病には、初期症状を抑える。飲んだ後は食事療法で完治する。

 消費期限は、冷暗所で、1カ月 飲用回数は、1回

○初級ポーションにみかんの身と皮

 初級の効能はそのまま。壊血病には、初期症状は完治する。飲んだ後は食事による栄養補給する事。

 消費期限は、冷暗所で、1カ月 飲用回数は、1回

 

「パレットさんできてるよ。初期症状用だけど」

「私も鑑定しました。出来てますね」

「身と皮を使った方を採用だね。これは登録が必要なのかな?」

「薬師ギルドに、登録になりますね」

「お父さん案件だね。これは」

 その時、

「セリカ、居るのかい?」お父さんが来た。

「はいいます。ちょっと来て貰えますか」

 お父さんが来た。

「どうした」

「外洋病の初期症状用のポーションが出来ました。

 思いつきで実験したら出来ました」

「そうか。それは後で相談しよう。

 それとパレット嬢、ギルドに出せる用に資料を纏めておいてくれるかな」

「はい」

「では行こうか。キッチンのは運ばせてある」

「はい。パレットさん、ありがとう」

 研究室を出て馬車に乗り、今朝行った浜辺へ

 今朝、建てた浜辺の家の前に着きました。

「領主のダイナ・ホーデンと言います。

 皇女様にお目にかかりたいのですが、いらっしゃいますか?」

「少々お待ち下さい」

 少しして。

「領主殿、お待ちしておりました」

「こちらこそ、遅くなり申し訳ありません」

「では、大広間の方へ」

 病人がいる、大広間へ

「今外洋病になっているのは8名です。1番酷いのが歯茎からの出血です」

「そうですか。今回の食事での治療用に作って参りました。ただ、ポーションの様に直ぐ治るものでは、ありません。ご理解下さい」

「それは先程了承しましたので、問題ありません」

「セリカ。治療食の説明してくれ」

「はい。先ずは、小さい方の瓶が、みかんを搾った物になります。

 次にこちらが、じゃが芋を潰した物です。上手く噛め無いは、こちらが良いと思います。

 もちろん、普通に食べられる方でも大丈夫です。

 次に、じゃが芋を茹でた物です。これは、普通に、食べれる方に。

 最後は、ブロッコリーを軽く茹でた物です。普通に食べれる方に。潰せば、そうで無い方にも食べて、頂けます。

 マヨネーズと言うソースを付けて、食べて下さい。

 こちらの大きめの瓶ですが、3日から4日したら食べて下さい。キャベツを塩漬けした、ザワークラウトと言うものです。

 保存食となる物です。先ずこちらから試して頂けますか。それに、そちらのコックでも簡単に作ることができますよ。ソースに関しては、商業ギルドでレシピを入手出来ます」

「そうですね。この様な内容で、あれば私達のコックでも対応出来ます。」

「では、明日にキッチンと風呂場、応接間を作りましょう。それと明日の午後にでも、お話を伺わせて下さい。キッチン作りとかは、朝食後にでも伺います。

 本日は、ゆっくりと休んで下さい。では私達は失礼します」

 私達は屋敷に戻った。

 

 私達が出て行った後皇女様達は。

「あの領主殿は信用出来そうですね。普通はここまでしてくれません。船長はどう思いますか」

「そうですね。信用出来そうですけど、少し様子見と言う事ですね」

「そうね。暫くは此処に滞在ですね。後は船の点検をどうするのかと貿易用の積み荷を確認しないと。

 どっちにしても期限には間に合わないわ。此処で売れないかしら。今回は大赤字ですね」

「向こうの商人たちも、その所はわかっていますよ。来ればラッキー程度ですよ。前金を貰っていませんから」

「そうね。今日は、病人に食べさせて、ゆっくり休みましょう。久し振りの陸ですから。私達のご飯はあるかしら」

「船に行けばありますよ。やる事をやって仕舞いましょう」

「そうね」

 皇女様達も動き出した。

 


 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
フソウ国の積荷……セリカが大喜びするブツの予感w
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