出店依頼
あっという間に夏が終わり秋となりました。
収穫の秋です。
もうすぐ豊漁、豊穣祭りです。
美味しいものがいっぱいです楽しみです。
午前中は、浜辺に行きヤシの実を取りに行きました。
ヤシの実オイルで保持力があるのか実験です。
お祭りが終わったら実験です。
とりあえずアイテムボックスに収納です。
10個あればいいかな。
屋敷に戻り、昼食後お父さんに呼ばれました。
「セリカ、祭りでは屋台を出すのかい?」
「いえ、その予定は無いのですが」
「実は、見本市の時のセリカの屋台が評判が良くて、また出店してほしいと要望が出ているのだがどうだろうか?」
「少し考えさせてください」
「わかった。返事は早めに欲しい」
「はい。失礼します」
私は、執務室を出てキッチンへ行った。
◆
「ユーナさん。今いいですか?」
キッチンの中に入って行った。
「お嬢、いいよ。どうした?」
「実は・・・・・。」
。・
お父さんとの話を伝えた。
「で、お嬢はどうしたいんだ」
「やりたいが70%で残りが食材次第かな」
「食材は何があるかなぁ。お嬢また甘味をやるんだろ?」
「そうなるよね」
「シンディ、食材は何がある?」
「かぼちゃ、さつまいも、ぶどう、栗、柿、みかん、桃ですかね」
「だ、そうだ」
「ん~。ぶどうと桃はジャムとシロップ煮かな。
かぼちゃは蒸した後、潰してコロッケ、
栗はペーストにしようかな。
さつまいもはコロッケと壺焼きかな?」
「明日の朝食後の片付けが、終わったらやろうか」
「うん、そうだね。朝食後に来るよ。
今からレシピを書こうかな。
相談にのってくれてありがとう」
キッチンから出て、屋台をやる事をお父さんに伝えた。後、倉庫にある壺を借りる事も伝えた。そして、自室に戻った。
◆
セリカが出て行ったキッチンでは、
「お嬢様、よくあれだけ案が出ますね?」
「本当だよな。どこで知るのだろうか?
不思議だよなぁ」
「でも、久し振りの新作ですね」
「そうだな。楽しみだ」
2人は、笑いながら、話をしていた。
明けて、朝食後、少ししてからキッチンへ
「ユーナさん、来たよ」
「おぉ来たか。何からやる?」
「かぼちゃとさつまいもを蒸して貰えますか。
それとぶどうと桃のジャムをお願いします。
栗は、もうちょっと考えさせて。
簡単にレシピを書いてきた」
ユーナに、レシピを渡す。
「相変わらずわかり易いなぁ。
シンディ、レシピを見て残りの材料を出しといてくれ」
「はい」
私は、玉ねぎの微塵切りと鳥肉のミンチを作り、塩胡椒で味付けをして炒めた。
ユーナさんとシンディさんは、ジャムとシロップ煮を作っていた。
暫くして、
「お嬢、蒸し上がったぞ」
「両方とも、皮を取って潰してください。
かぼちゃの方は、少しミルクを入れて」
「わかった」
ユーナさんとシンディーさんが、潰し始めた。
その間に白いクリームとクレープ生地を作りましょう。
・
・
「潰し終わったぞ」
「両方に、炒めたひき肉を混ぜといて。混ぜたら成形して衣を付けて揚げといて」
私はクレープの生地を10枚程焼きましょう。
・
焼き終わったので、ジャムとシロップ煮を貰って、クレープを作り始めた。
「お嬢、揚がったぞ」
「ちょっと待って、クレープが作り終わるから」
ぶどうと桃のクレープを作った。
そして試食へ。先ずコロッケから
「まぁ、こんなもんかな」
「両方とも、甘いな。面白い」
「かぼちゃが、こんなに甘くなるなんて不思議です」
「クレープは、どうかな」
2つを食べ比べた。
「うんいいね。これだったら」
「そうだな。クレープはこのままでいいな」
「2種類のクレープはいいですね。
シロップ煮がいいアクセントになってます」
「じゃぁこれはOKだね。昼食後に壺焼きを作るよ」
「コロッケは昼食用だな。後塩気があるのを1品あればいいな」
昼食に出したコロッケは、女性陣から大好評でした。
◆
昼食後[サイキックス]を使って、キッチンの勝手口迄壺を運ぶ。
邪魔にならないところの置いた。
壺の底に墨を入れ火を点ける。[モデリング]で、金具を作りセットする。
金具にさつまいもを入れたら、隙間を開けて蓋をする。後は焼けるまで待つだけです。
「お嬢、手伝うことあるか?」
ユーナさんから、声がかかった。
「大丈夫だよ。もうちょっとで焼けそうだよ」
「わかった。片付けが終わったら行くよ」
「は~い」
暫くしたらユーナさんとシンディーさんが来た。
「そろそろいいかな」
手袋を着けて1本取り出して、2つに割る。
「甘い匂いがする。蜜も出てる」
ふうふうしながら食べると。
「甘い、ここまで甘くなるとは思わなかった」
2人に手袋を渡した後、1本取り出して2つに割ってから渡した。
「甘くて、美味しい」
「こんなにも、甘いお芋は初めてです。
それに蜜も出るのですね」
2人にも大好評でした。
食べた感想を話していると両親、お姉ちゃんズ、メイドさん達、パレットさんとメグさんまでもがやって来た。
「セリカ、また何か作ったの?」
コロナお姉ちゃんが、言って来た。
「さつまいもの壺焼きだよ」
「私達にも頂戴」
「あまり無いから半分づつね」
「えー」
コロナお姉ちゃんが言った。
「コロナお姉ちゃん、さつまいもを食べ過ぎるとおならがいっぱい出るよ。
お昼の時、さつまいものコロッケをたくさん食べてたよね」
「嘘だよねぇ?」
「本当だよ」
「じゃぁ我慢する」
その後は皆でワイワイしながら楽しく食べました。
屋台で売る物が決まりました。




