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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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剣の訓練と研究

 昨日の夕食後、お父さんに呼ばれて本日の朝食後より剣の訓練を行うとの事です。

 魔法に頼らない身を守る方法を身につけて欲しいと言われました。

 指導はお父さんがしてくれます。

 実は前世の小中では剣道をやっていました。

 友達に誘われて始めました。あまり強くはないけど。

 高校では、薙刀を始めました。

 構えた時の凛とした姿が、かっこよかったので直ぐに入部しました。

 私の剣道は、この世界で通用するのかなぁ?


 私とお父さんは魔法訓練場に来ました。

 丁度、休憩所の前です。

「セリカ、今日から剣術を教える。

 基礎だけだが、魔法以外にも身を守る方法を持っていた方が良い。先ずは素振りから始める。

 剣を持って構えてみなさい」

「はい」

 私は、剣を持って構えた。そして素振りを始めた。

「姿勢がいいね。初めてとは思えない」

 お父さんは素振りをしている私を見ながら言った。

 「剣筋がぶれていない。いいね。一度止めていいよ」 

 私は、素振りを止めた。

「セリカは、本当に初めてかい?」

「前世で、剣道と言う運動を6年程やっていました。

 後、薙刀と言う槍を使った武術を2年半程やっていました。あまり強くはないですが」

「剣道と言うのは、どう言う運動なんだい?」

「頭、胴、手の甲に打ち込めば、得点になります。

 後のどに突きと言うものがあります。

 竹と言う植物で作った竹刀と言う剣を使っていました」

「どうやるか見せてもらっても良いかい」

「わかりました」

 私は、土魔法で中段で構えたマネキンと竹刀を作った。そして、面、胴、小手、突きの順番で、実演をしていきました。

「剣術とは違うが、動きが良いのは分かった。

 先ずは木剣に慣れる所からやって行こう。

 また素振りから。お父さんも一緒にやるから」

「はい。でもその前にこれを飲んで下さい」

 私は、お父さんに飲み物を渡した。

「これはなんだい?」

「これは塩分補給水です。汗をかいた時に飲むものです」

「そうか。ありがとう」

 お互いに飲んでから素振りを始めました。

 アドバイスを貰いながら素振りをして、途中からマネキンへの打ち込みもやりました。

 昼食迄訓練をしましたが久し振りに振ったから疲れたよ。後でストレッチをしないと。


 昼食後、リビングでお茶を飲んでいたらコロナお姉ちゃんに話かけられました。

「セリカ、今日から剣術を始めたの?」

「はい。今日は素振りと土人形への打ち込みを、少しやりました。疲れました」

「今日初めてだからしょうがないよ。今度私と一緒に訓練しようよ」

「良いですけど、まだ素振りの段階ですよ」

「私も一緒にするから」

 その後、カリーナお姉ちゃんも話に加わり楽しい話をしました。

 お姉ちゃん達との話が終わった後は、研究所に行きました。

「パレットさんこんにちは」

「セリカさんこんにちは。どうしました?」

「ちょっと、様子を見に来ました」

「そうですか。先日見つけたアロエを使って、色々と実験をしてます。

 でも効果が長持ちしないのと、保存が出来ないのです」

「そうですか。油分とアルコール分が、足りないのかな?」

「どうしてわかるのですか?」

「絶対と言うわけでは無いのですが、油分があれば手を洗っても弾くはずです。

 アルコール分が入れば、短期保存ができそうです」

「そう言われればそうですね。」

「油分は何から作るかは分からないけど、アルコール分は簡単に手に入りますよ」

「そうなんですか?」

「ワインやエールを使えばできますよ」

「えっ、ワインやエールですか?」

「そうです。蒸留と言う方法ですが、お酒を温めてその時に出てきた湯気を冷やす事で、アルコール分のみを取り出す事ができますよ。簡単に絵を描きますね」

 私は、絵を描き、パレットさんに見せた。

「この様な方法があるのですね」

「ただ、道具を作って貰わないといけないから、お父さんとクオンさんに相談かな。

 この後一緒に行こうか。

 後は油分だけど出来れば植物から取った物が良いだろうね。私も少し考えてみるよ」

 一旦話を止めて、2人でお父さんの所へ行きました。

 コンコン 扉をノックした。

「お父さん、セリカです。宜しいでしょうか」

「いいよ。入って来なさい」

 お父さんから返事が、あった。

「失礼します」

執務室に入った。

「どうしたんだい」

「実は化粧品を作るにあたって必要な道具を作りたいのですが、ガラス職人を紹介していただきたいのです」

「何の為に作るのかな?」

「化粧品の保存をする為に、純粋なアルコールを作る必要があるのです」

「そうか。クオンの方がわかるかな? 

 ん~クオンを呼ぶから、その時でいいかな」

「はい、それで構いません」

「それで、今の進捗はどうなってるのかな」

「はい。先日見つけたアロエと言う肌に良い植物を使って作ったのですが、保持力と保存力が有りませんでした。

 保持力の方はこれからですが、保存力ではアルコールによる短期保存が期待できます」

「そうか、分かった。

 話の続きはクオンが来てからと言う事でいいね」

 「はい」私とパレットさんは、返事をした。

 そして、執務室から退出して研究室に戻った。

 研究室に戻った後は、打ち合わせの続きです。

「アルコール分に関してはいいですね。

 後は油分ですね。私も探しますが、パレットさんの方も考えつくことをお願いします」

「わかりました」

「話は変わりますが、此処の生活に慣れましたか?」

「そうですね、王都に居た時よりも楽しいです。

 メグと一緒に食べ歩きもしてます。

 最近は、生魚のカルパッチョにはまってます」

「そうですよね。新鮮じゃないと食べれませんもの。

 実は刺身に合う調味料を、探してもらっているのですよ。後は薬味を探さないと」

「その調味料は、凄く気になります」

「早く見つからないかなー」

 暫く雑談をしてから、屋敷に戻りました。

 今日も楽しかった。そうだ寝る前にストレッチをしないと。

 

 

 

 

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