空を飛んでみたい
本日の朝食後、お祖父様とスバル姉妹が帰って行きました。
昨日の海の帰りにお土産をいっぱい買っていました。
私は見送りをした後は、箒を持って魔法の訓練場に行きました。
[サイキックス]を使って、新しい事を始めます。
魔法使いと箒と言えば空を飛ぶことです。
挑戦してみましょう。
先ずはイメージを固めて、
「サイキックス」と、詠唱破棄で魔法をかけます。そして、乗りやすい位置迄移動させて、横乗りで箒に乗ります。
「ちょっと不安定かな? 慣れればいけそうだね」
では、上昇してみましょう。
「先ずはゆっくりと「2m上昇」」
箒がゆっくりと2m上昇してから止まります。
「おぉあがった」結構安定して来た。
少しだけ速度を上げて5mづつあがってみようかな?
「5m上昇」
箒が動き出し5m上昇して止まった。
今度は任意の場所で止まれるかやってみましょう。イメージをしながら魔法を行使した。
「上昇」
先程のスピードで上昇して行った。そして、200m程あがって、減速をしながら停めた。
「停止」
上手く止まった。スピードは、ある程度意識しないといけないようだ。
では、周りを見て見ましょう。
「うわー良く見える。領内を一望だよ。
漁港や浜辺も良く見える。
反対の北側は平原があってその向こうは、小麦畑が広がっているよ。綺麗だなー」
景色を堪能していた。
しばらくすると、下に両親とお姉ちゃんズがいた。何か叫んでいるようだ。
「しょうがない、降りよう「下降」」
ゆっくりと降りて行った。
地面に足がつき、魔法を解除する。
箒はそのまま、地面に落ちる。
「セリカ、何をやっているんだ。ビックリさせるな!」お父さんに、怒られた。
「そうよ。いきなり空へ上がって行ったから、ビックリしたわ」お母さんにも言われた。
「ごめんなさい。ちょっと試してみたかったの」
「どうして、こんな事をしたのかな?」
お父さんに、聞かれた。
「魔法使いの女の子と言えば、箒に跨って空を飛ぶのが定番なんです」
私は胸を張って言った。
「何処の定番よ?」お母さんが、呆れていた。
「[サイキックス]で、どの程度動かせるか試しかったのです。
それに空を飛べたら気持ちいいかと思って」
「それでどうだったの」
お母さんが、聞いて来た。
「とても気持ち良かったです。遠く迄見えて凄かったです」
「これ私も一緒に乗れるの?」
お母さんが、何か言い出した。
これは、逃げられないよね。
「やってみましょうか?「サイキックス、強化」」
私は、お母さんを、後ろに乗せた。
「上に、行きますよ。「上昇」」
発動させて、先程と同じ地上200mの位置で止まる。
「いいわねー。気持ちが良いし眺めもいいわ」
お母さんはご機嫌である。5分程止まってから
「降りますよ「下降」」声をかけ、下降した。
下迄降り、お母さんを降ろすと、お姉ちゃんズが、乗せてくれとせがみ始めた。
お父さんも乗りたいと言い出し、順番に乗せた。
まぁ、練習に丁度いいか。
全員が乗り終わった後、お父さんから練習用の高さは屋敷の屋根の高さに制限されました。
まぁしょうがないよね。
皆が居なくなってから、昼食迄練習した。
屋敷の外周を回ったり、急上昇したりと、遊びながら練習をした。結構楽しい。
5人位集まれば、ブルインが出来るかも。アクロバット飛行も出来れば面白いかも。
美味しい昼食の後は、サツキさんと一緒に、リンダさんの工房に行きます。お父さんから許可を貰って新規の商品を作ってもらいます。
「リンダさん。こんにちは」
「セリカお嬢様、今日はどうしたんですか?」
「新しい魔導具の発注に来ました。お父さんの許可は貰ってあります。これが仕様書で、こっちが製作の順番です。概算の見積もりと納期をお願いします。急いでいないので、ポットの製作の空いた時間にでも、作ってください」
私が頼んだのは、
○火力調節が出来るコンロ 2つ口と3つ口
○オーブングリル 高さ380mm 幅500mm
奥行500mm
スチーム、過熱水蒸気機能付き
○キッチン用湯沸かし器 壁掛けタイプ
ダイヤルによる温度調節
本体の過熱防止機能
○吸引式掃除機 スティックタイプ
床置き集塵タイプ キャスター付き
○ヘアードライヤー 高温、低温、冷風、強弱の切
り替え
本体の過熱防止機能
○ヘアーアイロン 120/160/180度の切り替え
○アイロン 服の生地に依って温度の切り替え
スチーム機能付き
○フードプロセッサー 食材を刻む、すりつぶす
混ぜる機能のみ。刃の交換
で刻みを細と粗にできる
以上の8点
「分かりました。仕様書等をお預かりします。納期等は、後日連絡します」
「はい。お願いします」
「お嬢様の書いた仕様書は、とてもわかり易いので開発時間が短く済みます。特に絵で描いてあるので、イメージがしやすいです」
「そう言われると嬉しいですね。どう書けばわかり易いのかなとは考えてるけど。まぁ。この話は、終わり。それで、ポットの方はどうなんですか?」
「そうですね、結構な台数を作ってクオン様に渡しています」
「そう良かったわ」
「お嬢様はこの様なアイデアはどっから出てくるのですか?」
「そうね、自分がやっていてこうだったら楽なのにとか、メイドやコックの仕事を見て、この様な道具があれば楽にできるのに。と思った事を提案してるだけ」
「それだけ、観察力があると言う事ですね」
「ただ、面倒なのが嫌いなだけよ。道具を使って楽になるなら、それで良いじゃない。時短にもなるから」
「そうですね。私も、少し見方を変えて見ますね。何かに、気づくかも知れないです」
「それで、良いと思いますよ」
それから、暫く雑談をして工房を、あとにした。
屋敷への帰り道で、サツキさんが、聞いてきた。
「セリカお嬢様。今回は、数が多かったですね」
「そうね。キッチン関係が4点。メイド関係が2点。美容関係が2点だね」
「メイド関係は、どれですか?」
「掃除機とアイロンの2点」
「どの様に使うのですか」
「掃除の時は、箒、塵取り、ハタキ、ゴミ袋を、持って行くでしょ。
持ってく道具が多いし、埃や塵、ゴミが飛ぶでしょ。掃除機は吸い取るので、埃とかが、飛ばずに済むし、魔導具自体にゴミを溜めるところがあるから、持って行く道具が減るし、掃除が終わったら掃除機をゴミ箱迄持って行き、そこで捨てれば良い。
アイロンは、衣服の皺を無くしたり、形をつけたりします。あぁそうだ。
湯沸かし器は洗濯にも使えそうだね。冬場に温かいお湯で出来るから。服の縮も少なくなりそう」
「全部便利そうです。それに、冬場の洗濯は冷たくて手が痛くなる時があります」
「出来るだけその様な事を少なくすれば仕事も楽でしょ」
「はい。そうです」
その様な話をしながら、屋敷に戻りました。
ご覧いただきありがとございます。
暫くは、不定期ですが、出来るだけ、投稿しようと思っています。読んでいただいている方に、感謝を。ありがとございます。
約1月ちょっとで、100000PVになりました。ご覧いただいた方々に感謝を。ありがとございます。




