お祖父様と従姉妹③
今日もカラッとしたいい天気です。
朝食後、ルバス姉妹と魔法の練習場に来ました。
此処の休憩所で、教える事にしました。
「ええっと無属性魔法ですが、私もまだ手探り状態です。
魔法を使う時の言葉も何となくこんな言い方かな?と言う感じです。
後は発動させるのに呪文では無くイメージ、想像をして下さい。メモ書きや描いた絵でもいいです。
それを見ながら想像して発動させる。
ここが、重要です。
私の使える無属性魔法は、・・・・・・・
○アポーツ 目に見えた物を引き寄せるだけの魔法
手で掴める大きさ迄の物。
○サイキックス 比較的に大きい物体を動かす事が
出来る。自在に動かす事が出
来る。
○シールド 自分の周辺に、盾や壁を作る事が、出
来る。囲う事も出来る。魔力量によっ
ては、床の様に出来る。
○クラフト 比較的に大きな物を作る時に使う。
木、金属、土などの材料が使用可能
土魔法と相性が良い。
細く指定すれば精密な物が出来る。
○モデリング 比較的に小さい物を作る事ができる
色々な材料を複合的に使用できる。
細く指定すれば、精密な物が出来
る。
以上ですね。はっきり言うと呪文は使えません。
想像、イメージを使って下さい。
メモ書きや描いた絵などを見て想像してください。 では練習ですけど、[シールド]と[モデリング]にしましょうか。座って出来ますから。
先ず[シールド]にしましょう」
2人のつま先から50cmのところに横に長い四角を描きます。
「この四角の部分に透明な[シールド]を作ってください 高さが1.5m、幅1m、厚さ1cmにしましょうか。
先ずイメージして固まったら発動してください。
私は、モデリング用の材料を取りに行ってきます」
私は1度自分の部屋に戻り材料を適当に袋に入れて、キッチンに行きます。
◆
「ユーナさん。いるー?」
「どうした。お嬢」
「屋敷の裏にある魔法の訓練場に、クレープ3個を出前で」
「あと、屋台の時の飲み物ある?」
「あるよ。毎日作っている。今の時期にいいな」
「本当は冷やしたいけど」
「汗かいた時はいいね。この、塩分補給水。これも、売るのかい?」
「考えて無い。こんなの誰かしら考えるでしょう」
「いないと思うぞ。じゃぁあとで届けるよ」
「ありがとう」訓練場に戻ります。
◆
訓練場に戻ると、お祖父様がいました。
「お祖父様。お疲れ様です」
「訓練の方はどうじゃ」
「[シールド]と[モデリング]の2つですね。
[サイキックス]は、制御が出来ないと大変ですから」
「そうじゃの」
「2人を見ますね」
2人の前の行き、魔法を発動してもらいます。
そして感触で確かめます。
「シフォンお姉ちゃんはいいですね。
多少厚さがまばらですが許容範囲内ですね。
ステラお姉ちゃんは、形が歪ですね。
発動する時にイメージが切れたか、雑念が入った感じですね」
「お嬢、持って来たぞ」ユーナさんが来た。
「ありがとうユーナさん」
クレープと飲み物を置いて、戻って行った。
「一旦、休憩しましょう。根を詰めても疲れるだけです。クレープと塩分補給水です」
「セリカ。塩分補給水とは、何じゃ」
「汗をかくと、水分と塩分が、体より排出されますそれを補います」
「補わないとどうなる」
「最悪死にます」
「どう言う事じゃ」
「私は医師ではありませんので、詳しい事は分かりません、知っているのは触りぐらいです」
「すまん。触りでいいので教えて欲しいのじゃ」
「先ず汗をかきすぎると体温調整ができなくなります。
頭痛やのぼせた状態などを起こし軽い痙攣も出てきます。
そして倒れます。その後は、酷い痙攣等を起こします。
それがひどくなると死にます。
倒れて直ぐの時は、首、脇、股間の内側を冷します。
風を送って体の熱を逃がします。
倒れそうな時は医師に相談を。以上です」
「セリカありがとう。すまんかった」
「いえ気にしてません。甘いのを食べて頭も休めましょう」
骨せんべいもあった。さすが、ユーナさん。
さて休憩は、終わりです。
「モデリング]ですが、これもイメージが大事です。
今回は、ヘアピンとパレッタの飾りでも作りましょう。興味がある物がいいので」
「「はい」」
材料を、テーブルに置き好きな材料で作って貰う。
「先ず見本ですが、紙にデザインが描いて有ります。
ヘアピン用です。これを見てイメージを作り、固めて[モデリング]を発動します。先ずは此処までやってください。紙にデザインを書いても良いですよ」
しばらく、骨せんべいを食べながら見ていた。
時折、2人から質問がありました。
「お祖父様、これでいいですか? 私も何が正解かは分かりません。全て自己流ですから」
「あの2人に、考えるきっかけがあれば、良い。セリカ、ありがとう」
「いえいえ。こちらも、楽しかったので」
サツキさんが、やって来た。
「辺境伯様、お嬢様方もうすぐ昼食です。片付けて、ダイニングにお願いします。それとこちらの食器は下げますね」サツキさんは、戻って行った。
「終了です。片付けましょう」
無事終わって、ほっとしました。
昼食後はルバス姉妹が、海をみたいと言ったので、この間の浜辺に来ました。桟橋をかけてちょっとした休憩所を作りました。
私は休憩所で、座って骨せんを食べてました。
シフォンお姉ちゃんがアポーツを使えるそうです。
今日は、疲れました。爺様のせいじゃ!!
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