おやつと夕食メニュー
お腹が空いたので、キッチンへ向かった。
「こんにちは、ユーナさん何か食べる物無いかな?」
ユーナさんはうちのコックさんで、王都の料理店で働いていたのをお母さんが引き抜いた様だ。
サツキさんのお姉さんでもある。
「セリカお嬢、パンだったらあるぞ」
「パンかー。此処にじゃがいもがたくさんあるね」
「ああ昼前に町の人が持ってきた。今年はものすごく豊作で、例年の倍はあるそうだ」
「そんなにーすごいね。じゃーこれ食べようかな」
「どうする。蒸すそれとも茹でる?」
「フライドポテトにする」
「フライドポテトって何」
「じゃがいもを細切りかくし切りして油で揚げる」
「へーお嬢よく知ってるなぁ。
作って見るから作り方を教えてくれ!」
「わかった!」
私は、ユーナさんに作り方を教えて、一緒に作った。
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「おーできた。これに塩を軽くかけて完成です」
「お嬢私も食べていいか?」
「いいよー。一緒に食べよ」
二人で、食べ始めた。
「外カリカリ中ホクホクで美味しいー」
「手が止まらないぞお嬢」
「美味しいよねー」
しばらくするとコロナお姉ちゃんが入ってきた。
「ユーナこのいい匂いは何ー。
あれセリカもいたの?」
「うん。お腹空いたから作ってもらった」
「コロナお嬢ちゃんが来たなら足りないかな?
今から作るからそれをつまみながら待っててくれ」
「わかった。それでこれ何?」
「フライドポテトだよ。じゃがいもを油で揚げるの」
「じゃがいもなんだ。いただきます」
パク、モグモグ
「これすごく美味しい。手が止まらなくなる」
すごい勢いで食べ始めた。
「お姉ちゃん、早すぎだよ」
「追加できたよ」
「ありがとう、剣の訓練の後だから、お腹空いちゃって」
「じゃーカリーナお姉ちゃんは、一緒じゃないの?」
「お姉ちゃんは、汗を流しに行ってる。
私はこの匂いに負けて先にこっちに来た」
「カリーナお姉ちゃん分を取っといた方がいいね」
「多めに作ったから大丈夫だぞ」
「良かった」
その後、カリーナお姉ちゃんが来て4人で楽しく食べました。
4人でポテトフライを食べた後、ユーナさんに声をかけられました。
「なーセリカお嬢、このじゃがいもを使った料理他に無いかな? 多分だけどまた増えそうだ」
「んー」私は、考え始めた。
前世で好きだったのがコロッケ、ハッシュポテト、じゃがバターコーン入、ホワイトシチュー、コーンポテトピザ、ポテトサラダ、ポタージュスープ。
和物は醤油が無いし、カレー粉も無いしね。
「とりあえず7つ思いついたよ」
「えぇー7つも」
「うん、でも3つはちょっと時間がかかる」
「3つはまた今度にして、4つを作ってみようか。
どんなのか教えてくれ」
私はコロッケ、ハッシュポテト、じゃがバター、ポテトサラダの作り方を説明した。
じゃがいもをきれいに洗い、大鍋に入れ水を入れて茹ではじめました。
蒸す用も用意してはじめました。
「人参ととうもろこしも一緒に茹でちゃえ」
私はポイッと鍋に入れる。
「じゃあまず、ポテトサラダ用の調味料のマヨネーズを作ります。
卵黄にお酢を入れてシャカシャカとかき混ぜまぜてから少しずつ油を入れてかき混ぜます。
しばらく混ぜると完成です。さーて味見」
指にちょっとだけつけて舐めました。
「んー美味しい」
「これは美味しい。いろいろと使えそうだよ」
「生野菜につけても美味しいよ」
トマトソース、パン粉、溶き卵、小麦粉、バター、ひき肉、調味料などを用意します。
じゃがいもが茹で上がりました。
「茹でたじゃがいもの3/4を潰して行きます。
残りは5mm角で切ります」
「姉さん手伝いにきたよ」
サツキさんが入ってきた。そして私と目があった。
「えっセリカお嬢様」
いきなりブリキのおもちゃのような動きになった。
「ヤッホーサツキさん。いつも通りにして」
「あっはい」
「セリカお嬢には、じゃがいもの新しい料理を教わっていたんだ」
皮を剥いたじゃがいもをユーナさんとサツキさんが潰していき、私が5mm角に切って塩コショウしてから
軽く潰しながら混ぜていく。
人参とキュウリも切っていく。
あらかた準備できたので完成させましょう。
ポテトサラダから。
「潰したじゃがいもの1/4に、さっき作ったマヨネーズと人参、キュウリを入れてかき混ぜます。
それで完成。
残りには炒めたひき肉を入れて混ぜます。
それを半分にして、片方にコーンを混ぜて行きます」
これでだいたいの準備はできた。
「まずは試食分だけ作ろうか」
コロッケから作り始めた。
「潰したじゃがいもを平べったく楕円形にします。
そして、小麦粉、溶き卵、パン粉と順番につけて行きます。
こっちの5mm角に切った方も同じ形にします
これはこのままで。
蒸したのは、3/4程切り目を入れて少し開いてコーンを詰めバターをのせて完成です。
それでは、成形したものを揚げていきます」
私は、温度の上がった油の中に、コロッケ、ハッシュポテトを入れた。途中でひっくり返したりした。
「こんな感じのキツネ色になったら完成です」
「「キツネ?」」
「キツネの毛の色に似てるでしょ。だからキツネ色って言うの。それよりもまず試食しよう」
試食の準備に入った。




