研究室を作ろう
朝食後、執務室でお父さんに見取図を見てもらっています。
「この大きさは大丈夫なのかい。川の時の様にダウンしないかい」
「多分大丈夫です。不味いと思ったら止めます」
「わかった。無理はするな。それと渡り廊下だが、ダイニングに近いこの辺りならいいよ」
「建てるとしたら、この辺りならでいいですか」
簡易的に、描いた屋敷の絵を見て場所を指す。
「あぁ此処だったらいいな」
「わかりました。これから作ってきます」
執務室を出た私は、パレットさんを誘って外に出た。そして建てる場所に来た。
「急に誘ってごめんなさい。これから研究室を作るので見てもらいたかったのです」
「わかりました。今は時間が空いているので大丈夫です」
「此処に立てます。雨が降っても、屋敷と行き来できる様に渡り廊下を作ります。
先に研究室の方から始めます」
(先ずは、見取図からイメージして、そして各部屋のイメージをする)
「ヨシ!! クラフト」
土魔法で建物がどんどんと出来上がって行く、2階迄できあがり、地面と一体化させる。
そして、魔法を止める。
「出来た」
(魔力は、35%の使用だから大丈夫)
「凄いです。あっという間に、建物が立ちました。ビックリです」
「次は、渡り廊下ですね」
(これも、繋げるところをイメージ、廊下の形も、イメージして。
「クラフト」
(研究所側と屋敷側の両端は建物に一体化、地面との一体化)
「廊下も出来た」
魔法を止める。
「こんなに直ぐに出来るなんて、夢を見ているようです」
「あらもうできたの、早いわね。少し休憩しなさい」お母さんが、ルーナさんと一緒に来た。
「あっお母さん」
「ちょっと様子を見に来ただけよ」
「休憩所作りますね。「クラフト」」
簡易的な東屋を作った。
「本当に直ぐ作るわね。ルーナ、お茶をお願い。」
「はい。直ぐに」
「セリカ、もう終わりなの?」
「いえ、あとは渡り廊下がつながっているとこに扉を付けるだけです」
「じゃぁそんなにはかからないのね」
「はい」
「それで、どのくらい魔力を使ったの?」
「45%ですね。扉を作っても+10%ぐらいですね」
「そう、無理しないでね」
「はい。お父さんとも約束しました」
「セリカさんは、どのくらいの魔力があるのですか、この間も海に橋を作りましたから」
「そうね、この子は相当あるわよ。それよりも橋を作ったってどう言うことかしら」
「はい。先日リンダさんの所に行った時、気分転換で浜辺に行きました。
海の中を見たかったので50m程橋を作りました。
その時にステラお姉ちゃんにあげた珊瑚を見つけました」
「あの時の綺麗な珊瑚ね。パレッタにしたら、綺麗よね。今度、皆で行きましょうね」
「はい」(これ、絶対断れ無いやつだよ)
しばらく、話をしました。
ルーナさん、お茶ありがとう。
さて、続きをやりましょう。
研究室側から入り、渡り廊下の前にいます。
まだ、貫通はしてません。
そして、お母さんもついて来ました。
「ここが、渡り廊下の所です。廊下側に開く扉を付けます」
(扉のイメージして、デザインのイメージをして)
「モデリング」
壁が扉に変わりました。
「あら簡単に変わったわ。無属性って凄いのね」
お母さんが、驚いている。
「屋敷側に行きますね」
「ねぇ。セリカ。このガラスも土魔法なの?」
「はい。そうです。強化もかけてありますので、簡単には割れません。ガラスも土の成分らしいです。
詳しい事は分からないです」
「そうなのね」
「では、こちらも扉にします」
(こちらも同じイメージで)
「モデリング」
同じ様に、壁が扉に変わる。
「これで終わりです。
パレットさん、お披露目が終わったら引っ越しです。先にちょっとだけ見に行きましょう」
「はい」
研究室の方へ戻った。3人で1通り見ました。
2階の自室を見て、パレットさんは、嬉しそうでした。さて、お父さんに報告です。
◆
只今、お父さんに報告中です。
お母さんも一緒です。
「お父さん、無事に終わりました。後程お父さんに確認をお願いします」
「では、昼食後にお披露目としようか」
「はい。お願いします」
私は、執務室から出ました。
「ルシーダどうだった」
「セリカだけど、55%の魔力を使ったそうよ。途中で、休憩を取らせたから大丈夫ね。
研究室の方は、とても良く出来てたわ。
作りもしっかりしていたわ。
建物自体に結構な魔力が入っているわ」
「そうか、ありがとう。川の件以来ちょっと心配なのだよ」
「それは、私も一緒よ。でも、ダイナと約束したから無理しないと言っていたわ」
「そうか。それなら良かった。昼食迄休憩しよう」しばらく、夫婦で話をした。
昼食後、研究室のお披露目がありました。
参加は、お父さん、お母さん、私、パレットさん、メイドのサラさんです。
屋敷の渡り廊下側からスタートです。
渡って研究室側に入り最初の部屋が、実験室になっています。一応4人迄が動ける様になってます。
奥には倉庫です。次の部屋が、資料室です。
これから必要な本や研究した資料の保管等です。
3つ目が事務作業の部屋で、机が4台と棚を置ける広さです。
4っ目が、応接間となっています。
そして2階は、パレットさんの部屋になっています。パレットさんにメイドや秘書が必要になった場合のために、横に部屋を用意しました。
「以上が研究室の説明です。御質問ありますか」
「特には無いな。執務室で続きをしよう」
全員で、執務室に行きました。
執務室に全員が、入りお父さんが、話をしました。
「とりあえず、セリカ、ご苦労様。
それとパレット嬢、これから家庭教師と研究に入る訳だが、今までセリカが忙しかったので、日程などの話が出来ていない状態なので、2人で話して欲しい。
これが今年の研究室の予算だ。
セリカのレシピやらでお金が入ってきている。
潤沢では無いが、これで必要な物を買ったり注文したりして欲しい。
商人が必要な場合は、私に言いなさい。
それとメイドが必要なら、実家から来てもらっても良い。時間がある時は、こちらの手伝いもして欲しい。こちらで用意しても良い。考えて欲しい」
「わかりました。予算はお預かりします。
メイドに関しては、お時間をください。
実家の方に確認させてください」
「明日から頼む」
お父さんの話が、終わり解散となりました。
明日も、頑張るぞ。




