お土産とマグロマヨ
只今、自室で新しいバッグを弄っています。
お祖父様のお土産にマグロを贈ろうと思ってます。
実はまだ半身が残ってます。
その1/3ぐらいを送りたいと思います。
以前は時間停止が出来ませんでしたが、もう1度チャレンジです。
「確か、付与魔法があったはずだからやってみよう」
(先ずはイメージを固めて。んーー)
(ヨシ!!)
「「時間停止付与。」
できたのかな? [鑑定]してみよう。「鑑定」」
(なになに、時間停止付きマジックバッグ 幅3m、長さ4m、高さ3m 小さめの部屋ぐらいの大きさかな)
「出来た!! 先ずはお父様に報告をしないと」
部屋を出て、執務室室に行く。
「お父さん、セリカです入っても良いですか?」
「いいよ」
「失礼します」
執務室に入るとお母さんとお祖父様がいた。
「どうしたのかな」
「実は、時間停止付きのマジックバッグを作りました」
「へっ。なんで作ろうと思ったのかな」
「お祖父様のお土産に、昨日のマグロを持って行って欲しかったので作りました」
「わかった。今回は怒らない事にしよう。
但し次作る時は作る前に相談しなさい。
許可なく作ってはダメだ。わかったかな」
「そうね。今回はあなたの優しい気持ちからきてるから何も言いません。
ただ、この事が周りに知られたら誘拐される可能性があります。
だからこの事は秘密にして、何かあれば必ず私達に言う事、いい」
お母さんに注意された。
「はい、わかりました」
「セリカ、ありがとうのぅ。うれしいのじゃ。
両親の言う事をちゃんと聞くのじゃぞ」
お祖父様が、言ってくれた。
「はい。ちゃんと聞きます」
「うむ。良い子じゃ」
「はい、マグロを貰いに行ってきます」
私は執務室を出てキッチンへ向かった。
お父さん達は話しをしていた。
「また、とんでも無い物を作ったもんだ」
「そうね。お宝同然よね。
ダンジョンでもめったに出ない物らしいわ。
それでも、マジックバッグは容量が少ない物は、商人でも持っているらしいわ」
「クオンでも、数個しか持っていないと言ってたかのぅ。今回のみと言うことじゃ。せっかくじゃ、海産物でも買ってこうかのぉ」
「そうですね」
◆
その頃私はキッチンで。
「ユーナさんいいかなぁ」
「どうした、お嬢」
「マグロまだ、半身残ってるよね」
「あるぞ。何か作るのか」
「それもあるけど、1/3程お祖父様のお土産にしたいの」
「わかった。1/3だな。何かに包んだ方がいいな。それで作る方はどうする」
「尾に近いほうで、いいのでとりあえず1kg位、水煮にしてほしい。あとマヨネーズとパンとレタスかな」
「わかった。ちょっと待っててくれ」
ユーナさんは、切りに行きました。
・
「はいお嬢、これが1/3に切った物で、こっちが水煮」
「水煮は、解してマヨネーズと混ぜて欲しい。
パンは横に半分に切ってレタスを1枚敷いて欲しい。混ぜた物を多めでレタスの上にのせて、パンの上側をのせて、完成」
「シンディやってみてくれるか」
「はい」
・
シンディさんが、解してマヨと混ぜてます。ユーナさんは、パンを切りレタスをのせて、混ぜたのをのせ挟んでいきます。
私はマグロをバッグに仕舞います。
「お嬢出来たぞ、試食しよう」
「はーい」
試食を始めた。
「いいね。しいて言えば、味が物足りないかな?」
「十分だと思うよ。」と、ユーナさん
「美味しいです。朝食や昼食にいいです」
シンディさんが提案してきた。
「ユーナさん、昨日の魚醤ある?」
「あるぞ、ちょっと待ってて」
ユーナさんが、取りに行った。
「はい、お嬢」
「ありがとう」
混ぜた物を別皿にのせ、ちょっとだけ魚醤を垂らし、また混ぜた。パンに挟み3等分して渡した。
「ん。こっちの方がいい。マグロがはっきりしている」
「そうですね。こっちがいいですね。マヨの前に混ぜた方がよりいいかも知れません」
「昼食はこれだな。後、おかずが少しあればいいだろう。それで、これなんて言うんだ」
「マグロマヨで、いいと思うよ」
「そのまんまだな。」
「マグロサツキにする?」
「それもいいな。最初ので良い。新メニューもできたし」
「じゃぁ行くね。ありがとう」
私は、キッチンを出た。
そして、昼食になり、先ほどのマグロマヨが大好評となりました。定番になりそうです。メイドさんの方は、サツキさんが歓喜の声を上げていました。
昼食が終わり、お祖父様とステラお姉ちゃんが、帰る事になりました。お祖父様は、海産物を多めに買って、私のあげたバッグに入れていました。
「セリカ、またな。元気で過ごすのじゃ」
「はい。お祖父様も元気にお過ごしください。ステラお姉ちゃんも元気で」
「セリカちゃん。またね」
お祖父様達は、帰って行きました。ちょっと淋しいですね。
時間が過ぎ、夕食後、お父さんに相談してました。
「パレットさんの研究室と部屋を屋敷の裏に作ろうと思いますが、どうでしょうか」
「そうだね。何時までも客間というわけには、いかないな。土魔法で作るのかい?」
「そのつもりです。半年毎に魔力を入れれば、大丈夫です。後、渡り廊下で屋敷と繋げてもいいですか?」
「わかった。先ず研究室の見取図を明日の朝に見せなさい。繋げる所は明日言うよ」
「わかりました。明日の朝食後に提出します」
「それと、リンダから、納品は1月後と連絡があった」
「1月後ですね。楽しみです。では自室に戻ります。お父さん、ありがとう」
戻ったあとは、研究室の絵を描いた。
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