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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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魔導具を作ってもらおう

 昨日はパレットさんが私の家庭教師になりました。良かったよ。本日はクオンさんとリンダさんが来ます。


 自分の部屋で、用意をしていると

「お嬢様、お客様です」

「はい、クオンさんが来たかな?」

「いえ3人で、クオン様も一緒です」

「3人? まあいいや。行けば分かるでしょ。

 お父さんとお祖父様を呼んどいてくれるかなぁ」

「ダイナ様と辺境伯様は、もういらしてます」

「じゃぁ行くよ」

 部屋を出て、応接間に行きました。

「セリカです。お客様と聞いて来ました」

「入りなさい」

「失礼します」

 部屋に入り、見ると、クオンさん、リンダさん、魔導具屋の店主がいました。

「先日の見本市ではありがとございます。お疲れ様でした」

「セリカ、3人一緒に来たのだが、どう言う事だね」お父さんが言った。

「いえ私も、分からないのですが?」

「領主様、先日、魔導具師が見つかりましたとお嬢様より話がありました。

 それで先日訪ねたら、クオン様もいらっしゃいまして、3人で訪問しようとなりました」

 魔導具屋の店主が代表して話ました。

「わかりました。では先にクオンさんの方からやりましょうか。これが描いた絵です」

「はい。お嬢様」

「頼みたいのは4種類です。

 まず小さめの四角いフライパンです。

 焼きながら卵を巻いて行くのに便利になります。

 以前普通のフライパンでやったのですがうまく纏まらないので、専用が欲しくなりました。

 2個目が、ピーラーと言って芋や人参などの皮を剥くのに便利です。包丁やナイフよりも安全で早く剥けます。

 3個目が、泡立て器です。マヨネーズやクリーム、卵などをかき混ぜるのに楽になります。

 4個目が、トングと言って、鍋やフライパンなどから料理を摘んで出す時や、皿への盛り付けにも便利です。これは大中小の3種類の大きさが欲しいです。此処までで、何かありますか」

「最初の卵焼きと言うのが、ちょっと想像がつきません。他のはわかります。」

「この2枚の紙を使って説明します。この紙が、溶いた卵だと思ってください。

 焼けて来たら手前からこの様に巻いていきます。此処まではいいですか」

「はい」

「巻くとスペースが出来ます。

 そこに卵を入れて、最初に巻いたものに同じ様に巻いていきます。

 そうすると厚さのある卵焼きが出来ます。どうですか」

「わかります。やっとわかりました」

「良かったです」

「セリカ、これは川の工事の時に朝食で作ったやつかい」

「そうです。あの時は枠を使ったのですが、フライパンの中で動いてしまってやり難かったのです」

「そうなのか。でもフワフワで美味しかったよ」

「ありがとうございます。ではクオンさんお願いできますか?」

「おまかせください。また1週間程お時間をください」

「はい。お願いします」

「クオン、わしの分も作っとくれ。まず1セット」

 お祖父様が、話に入って来た。

「わかりました。出来次第ご連絡いたします」

「うむ」

「お祖父様、早く無いですか?」

「話を聞く限り、良さそうと思ってのぉ」

「ありがとうございます。ではリンダさん宜しいですか。まずは自己紹介をお願いします。」

「はい。魔導具師のリンダです。

 3年前に王都から引っ越して来ました。

 魔導具の製造、販売をしています。

 今はこっちで作って王都へ送っています。

 先日見本市で露店を開いており、その時にお嬢様とお話をした時に面白そうな魔導具のアイデアを言ったので作らせてくださいとお願いしました」

「はい。ありがとうございます。

 それで私がお父さんの許可が、あればいいですよと話ました。」

「セリカ、どんなアイデアを言ったのかな?」お父さんが、質問してきた。

「はい。温度調節付きの湯沸かしポット、火力調節できるコンロ、風魔法を使った掃除機、髪の毛を乾かすドライヤーです。

 とりあえず、4点ですね。」

「セリカ。もう少し詳しく説明してくれ。」

「はい。温度調節付きの湯沸かしポットですが。

 水を入れてお湯を沸かす物です。

 沸騰したお湯、お茶に最適な温度等と切り替えが出来る様にしておき、リビングや部屋に置いておけば、キッチン迄行かずに済みます。

 水も一緒に置いておけば部屋から出ずに済みます。

 火力調節できるコンロは、竈門の変わりに使います。竈門ですと強火、弱火の調節が大変です。

 ーこれをダイヤルやレバーによって、簡単に調節出来れば鍋などを動かしたり薪の量を調整がなくなります。コックがより調理に、集中出来ます。

 風魔法を使った掃除機ですが、今はほうき、ハタキ、塵取り、ゴミ袋を持って掃除しますが、掃除機は、ゴミ等を吸い取って本体の箱の中に集めます。

 終わったらゴミ箱迄持って行き箱を開け捨てます。吸い取るので、ほうきの様に埃などが飛びません。

 髪の毛を乾かすドライヤーですが、お風呂などで濡れた髪の毛を乾かします。

 女性はタオルだけでは全てを取れません。

 これを使えば乾かすだけでは無く、痛みの防止になります。枕も濡れません。以上です」

「話だけ聞くと、とても便利なのは分かる。でも必要なのかと言われたらどうかな」

「必要ですよ。メイドやコックの仕事が、楽になる、時短になる。別の仕事ができる様になる。良いこと尽くめですよ。お父さん」

「どう思います。義父上」

「そうじゃのぉ。どちらかといえば、セリカに賛成じゃ、仕事が楽になれば別の仕事ができる。

 そうなれば余裕もできる。そう考えれば悪くない。一度に全部入れなくても良いだろう。

 まずはポットあたりで、やってみるかのぉ。

 そうすればわかるじゃろ」

「そうですね。まずは1つやってみましょうか。

 セリカ、両家に2個ずつリビング用と執務室用でやってみよう。いいね」

「はい。リンダさんいいですか。仕様書を私が書きます。それを見て、概算の見積もりと納期をお願いします」

「わかりました。仕様書お待ちしてます」

「領主様、こちらが上手くいった場合、私の店でも販売してもいいでしょうか」

「クオンどう考える」

「そうですね。出来れば、私どもが全数買い取って魔導具屋に卸すと言うのが、1番良いと思います。

 リンダさんの負担も少ないですから。

 この町の販売価格は揃えると良いですかね」

「店主どうだ。」

「そうですね。リンダさんの事を考えれば、その方がいいですね、後はクオン様と話をさせていただきます」

「それがいいじゃろ」

「では決まりだな。リンダこれから頼むな」

「はい。宜しくお願いします」

 無事終わりました。良かった。

 リビングに戻りました。

「お父さん、お祖父様、ありがとうございます」

「セリカは、色々考えているなぁ。わからなくて頭抱えたよ」

「全て便利そうじゃったのぉ」

「どんなのが、あったのですか。」

 ステラお姉ちゃんが参戦してきた。

「温度を設定できるお湯を沸かす魔導具じゃ」

「どうして、温度を設定するのですか?」

「普通に、沸かすと沸騰するじゃろ。そうすると、飲める温度まで冷ますじゃろ。

 その魔導具を使えば、お茶を入れる温度で止まってくれるのじゃ。そうすれば、早く飲めるのじゃ。

 それが、リビングや部屋にあれば、キッチン迄行かずに済むのじゃ」

「便利ですね。欲しいです」

「試験をしようと、2個頼んだのじゃ」

「ヤッター、お祖父様ありがとう」

 他の魔導具の話になり、ドライヤーを今回作らない事に、女性陣からブーイングが上がりました。

 お父さんとお祖父様が、小さくなってた。




 

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