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見本市③ 終わった後

 無事に見本市が終わりました。

 初めての屋台楽しかったです。またやりたいな。

 いい人材も見つけました。

 これでやりたい事への道標ができたかな。

 そして今は執務室で、お父さんとお祖父様と私の3人で、話をしています。

「セリカ、今日はお疲れ様」

「とても楽しかったです」

「そうじゃのぉ、屋台では楽しそうに働いていたのー」

「それで、私達を呼んだのはなんだい」

「じつは、クオンさんにとある植物を探して貰っています。

 その植物からは砂糖が取れます。

 砂糖は輸入品と聞いていますので安くなればいろいろな物に使って特産品として使えます。

 出来ればお祖父様とお父さんの領地で栽培出来ないかと考え、相談させていただいています」

「ふむ面白いのー」

「そうですね、ただ国が絡んでいるのでどうなるか?」

「でもやってはみたいのぉ、南部地域のみの出荷とか。やりようはありそうじゃ」

「そうですね、関税分と輸送費を考えれば相当安くなりそうです。

 多少の税金はしょうがないですかね」

「そうじゃのーどちらにせよ、今直ぐと言う事でもあるまい、制度と仕組みを確認してからでも問題あるまい」

「継続審議ですね」

「塩でもやってみたいです。

 せっかく海があるのにもったいない無いですよ。

 今は岩塩ばかりで供給量も少ないので」

「セリカ、海の塩は苦いぞ」

「それって、全てを蒸発させているだけですよね。

 ある程度迄の蒸発でやめれば苦い所は入りませんよ。それに海の塩はまろやかです」

「そうなのか、今までの実験では全部蒸発させていた。

 じつは私も結婚前に、そう思って町の皆と実験していたのだ。またやってみようかな」

「お父さんもやっていたのですね」

「ガハハハ、そっくりな親子じゃ」

「義父上、笑い過ぎです」

「あーすまんすまん」

「それと、王都から引っ越して来た魔導具師が見つかりました。

 見本市で露店を出していましたので話をしたら私の考えた物を作ってみたいと言ったので、お父さんの許可が出ればいいですよと言っておきました」

「わかった。それでどうなった」

「明後日来ます。それとクオンさんと魔導具店の店主にも話ました。

 それとクオンさんにキッチン用品を作ってもらおうと思います。クオンさんも明後日来ます」

「わしも同席させてもらおうかのぉ。

 セリカが何を作るか興味がある、いいかのぉ」

「構いませんけど、領の方は良いのですか」

「大丈夫じゃ、あやつがちゃんとやっておる。」

「義兄さんであれば大丈夫ですね、堅実ですから」

「そういう事じゃ」

「セリカ、他には」

「明日面接に来る方ですが、王都で上司と同僚に冤罪をかけられ解雇されたそうです。

 魔法薬師研究所の副所長迄なった方です。

 絶対に領地のためになると思います。

 私も薬師の勉強したいです。

 それに彼女は、錬金術のスキルがありました絶対にお買い得です」

「そうか、とりあえず面接してだな」

「セリカ、おぬし鑑定持ちか?」

「そうです。それとお祖父様とステラお姉ちゃんにあれ教えてもいいですか?」

「そうだな、義父上は知っておいた方が良いだろう」

「じゃあ。ステラお姉ちゃん呼んできます」

 私は、執務室を出た。


 ステラお姉ちゃんを連れて、執務室に戻って来た。

「今から言う事は他の方には言わないでください。

 今知っているのはうちの家族だけです。

 もしかしたらいるかもしれませんが」

 お父さんが言った。

「ステータスオープンと言ってください」

「「ステータスオープン」」

「なんじゃ」

「なんか出た」

「今、目の前に画面が出てます。

 家族構成が出ているはずです」

「出てます」ステラお姉ちゃんが言った。

 お祖父様は頷いた。

「画面の右側に矢印があります。

 そこを触ってください」

「「変わった」のじゃ」

 上からHP、MP含めて説明した。

「今まで、知らなかったのー」

「ビックリしました」

「義兄さん、義姉さん、子供迄だったら言ってもいいです。他には言わないでください」

「わかりました」

「わかったのじゃ。でも自分の能力がわかるのはいいことじゃ、ステラもこれから自分を知って精進できるのぉ」

「はい」

お父さんは、私のやっていた訓練をステラお姉ちゃんに教えていた。

「セリカちゃん、そんな事やってたの?凄いわぁ」

「セリカは凄いのぉ」

「義父上、セリカの魔法で土手の決壊を防ぐ工事をしました。色々と考えさせられました」

 お父さんは、工事の話をした。

「セリカは大人顔負けじゃ、でもまだ小さいのじゃ。体力が少ない無理するな」

「はい、気をつけます」

「私もセリカちゃんの様になりたい」

「訓練をちゃんとしないとな、頑張るのじゃ」

「はい」

 その後、雑談をして、解散となった。

      

 その頃、明日面接の女性は、とても緊張していた。

「いきなり面接だよ大丈夫かなぁ。

 まさか領主様のお嬢様とは。

 一応私も貴族だけど」

 全然、寝れなかったのである。


 もう一方のリンダは、

「まさか領主様の娘さんとは。

 それに大商会のクオン様とこの町の魔導具屋の店主が来るとは思わなかった、それで一緒に行くとか普通無いぞー」

 コチラも全然、寝れなかった。

 

 

 


 

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