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見本市② 露店を見てみよう

 屋台が午前中で終わり、片付けをしてから皆で昼食を食べました。

 シンディさんは、海の物を口にした事が無いそうです。

 私が生の魚を食べるのを見てビックリしていました。

 コロナお姉ちゃんも一緒です。

 相変わらず良く食べます。

 どこに入って行くんだろう。

 昼食後は二手に分かれユーナさん、シンディさん、コロナお姉ちゃんの食べ歩き組と私とサツキさんでの、気の向くまま組になりました。

「サツキさんは、食べ歩きに行きたかったのでしょう」

「そんな事は無いですよ、お嬢様といると楽しいです」

「それは私が騒ぎに巻き込まれると言うことかな」

「そうです。あっ違います」

「本音が出たねサツキさん。怒ってはいないから」

「はい、すみません」

「いいって、私って巻き込まれ体質かな?」

「そんな体質が、あるんですか」

「さあ?」

 そんな話をしばらく歩くと、面白そうな露店を見つけました。

「こんにちは、これなんですか?」

「これは中級のポーションです。

 深い傷などは直ぐに治ります」

「お姉さんは昔からここで、ポーションを売っているの?」

「いえ私は最近此処に来ました」

「そうですか」

(チョット鑑定を使ってみようかな(鑑定)何か出た錬金術、薬師、水火風光聖魔法 元王立魔法薬師研究所副所長 所長と同僚による冤罪で、クビ。

 この人凄いかも、こちらに引き寄せないと)

「近くにお父さんいないかな」

「お嬢様、あそこにダイナ様いらっしゃいますよ」

「本当だ。チョット行ってくる」

 お父さんの所に行った。

「お父さん」

「セリカ、どうしたんだい」

「あの人雇って欲しい」

 私は鑑定魔法で見たことを行った。

 私の勉強にもなるし、お母さんの化粧品への近道になる事を言った、内緒話で。

 私の家庭教師の名目で。

 私とお父さんは、その女性に近づいた。

「さっきは驚かせてごめんね、こっちは私のお父さんでここの領主。

 それで私の薬師としての家庭教師をして欲しい」

「娘がこう言っている。

 その気があれば、明日領主邸で面接を受けて欲しい、今日は見本市だから君も楽しみなさい」

「ありがとうございます」

 お父さんはまた戻って行った。

「それで、家庭教師受けてもらえないかな?」

「領主様の面接が通れば受けたいと思います、仕事を探していましたので」

「じゃあ明日ね」

「はい。宜しくお願いします」

 私とサツキさんはその場を離れた。

「お嬢様、宜しいのですか?あの人が家庭教師で」

「いいの。サツキさんはもし水仕事のあと手が荒れるのを防ぐ薬や日焼けの防止の薬があったらどうする」

「直ぐください。今直ぐ」

「今直ぐは無理だけど、あの人がいれば可能性があると言う事」

「お母さんもだけど、なぜ直ぐに欲しがるかなぁ?」

「それはもうちょっと大きくなればわかりますよ」

「はいはい」

 そんな話をしながら歩いていると、服屋の店主の露店があった。

 女性がいっぱい来ていてバーゲンセールの様になっている。

 店主に少しだけ挨拶をしました。

 そしてまた歩いていると、木工細工の親方の露店があった。

 洗濯物干しコーナーでは、女性が多く居た。

 リバーシのコーナーでは、子供から大人達男女問わず賑わっておりました。

 親方と話をしてから後にしました。

クオンさんの商会がやってる露店に来ました。

 井戸のポンプをメインとして、各領の特産品を売っていました。

「クオンさん、こんにちは」

「お嬢様こんにちは。屋台が盛況でしたね」

「お陰様で。クオンさんの所も人が入っているじゃない」

「他領の人たちも来てますから」

「そんなに来てるの?」

「となりの男爵領など周辺の領や王都からも来てるそうです」

「そうなんだ。王都からねぇ、なんかきな臭いね」

「凄い事言いますね。まぁ普通は王都の人などは、こっちの事気にしないですよね。

 レシピの事らしいです」

「たかだか、じゃが芋料理で騒ぐ様な事かなぁ?」

「コロッケの製法が凄いとか」

「そう言えば、シンディさんも言ってたなぁ。

 クオンさん、油多めのオーク肉でやると最高だよ」

「本当ですか? 今度家の料理人に作ってもらおう」

「それで、クオンさんは農産物を扱っているのかな?」

「扱っていますよ。量的には少ないですけど。

 それで、どんなのが欲しいのですか。」

「米、大豆、小豆、甜菜で、調味料の醤油、味噌、味醂」

「米はどんなのですか」

「麦と同じ穀物で、粒が白いです」

「甜菜と言うのは?」

「砂糖の原料」

「えっ砂糖ですか」

「今は輸入品でしょ。安くしたいの料理のために。

 それに、ここと辺境伯領で作ればクオンさんがメインになるでしょ」

「お嬢様、凄い事考えますね」

「自分が、欲しい物を言っているだけだよ。

 それと小物をやってる鍛冶屋さんを知りませんか?」

 「何か作られるのですか?」

 「ちょっとしたキッチン道具を何個か。

 また絵を描くよ。

 明日の夕方か明後日ぐらいでクオンさんの店に行けばいいのかな」

「いえいえ、明後日に私が伺います」

「じゃあ明後日にお願いします。

 そろそろ行きますね。ではまた」

 クオンさんの露店を後にした。

「お嬢様、何を作るんですか?

 キッチン道具と言っていましたが」

「じゃが芋や人参などの皮を剥く道具、マヨやクリームを混ぜる道具、卵焼き用のフライパンなどです」

「混ぜる道具は嬉しいです。あれ大変ですから」

「道具で楽できるのは良いことだよ。毎日使う物だから」

「そう考えるとそうですね。時短にもなりますから」

「そう言う事」

 また話をしながら歩いていると、面白そうな店を発見した。

「こんにちは、ここは何のお店ですか」

「ここは魔導具の店だよ」

「魔導具ですか、少し見せてください」

「いいよ好きに見て」

 しばらく魔導具を触ったりしていた。

 一通り見たら、店主さんに声をかけられた。

「お嬢ちゃん、魔導具は好きなのかい」

「はい、出来れば自分で作りたいです」

「へー。どんなのだい」

「生活を豊かにするものです。

 例えばお湯を沸かすポットとか、温度の調整が出来れば沸騰したお湯、お茶に最適なお湯が沸かせます。

 あとはキッチンのコンロ、竈門だと強火や弱火の調節が大変なのでダイヤルやレバーで調節できるといいです。

 あとは風魔法を使ってゴミを吸い取って、掃除を楽にできる物ですかね。

 それと髪の毛を乾かす道具です」

「面白い事言うなぁ。

 話だけでも面白い、作ってみたくなる」

「店主さんは、この町の方ですか」

「そうだよ。数年前に来たばかりだけど」

「もしかして、王都から来た方ですか」

「そうだよ。良く知ってるね」

「この前、町の魔導具屋さんで聞きました」

「この町に魔導具屋なんてあったんだ」

「メインの通りにあります。

 ライトの魔導具がありました」

「ねぇお嬢ちゃん、さっき言った魔導具作らせて貰ってもいいかい?」

「いいですけど、お父さんの許可がないと作れないですよ」

「許可を貰いに行くよ。どこに行けばいいの?」

「領主邸まで、お願いします」

「えっ。もしかしてうわさの3女様」

「なんですかそれ。」

「町でうわさになっていたんだよ」

「そうですか、まぁいいです。

 では店主さんの連絡先を教えてください。

 それと来てもらえるなら、明後日でお願いします、それとお名前を伺ってもいいですか」

「私はリンダ」

 店主さんの、連絡先を聞いてからお店を出ました。

 魔導具屋の店主さんとクオンさんにリンダさんの事の話をした。

「見本市も、終わりみたいだね」

「そうですね」

 買い食いをしながら、領主邸に戻りました。。


 

 

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