見本市① 屋台をやろう
やってきました。今日は見本市です。
屋台での出店です。初めてのお店です。
料理はユーナさん、シンディさん、受付会計はサツキさん、私は全てです。
他にも屋台や露店が多数出店しています。
木工細工の親方、服屋の店主、クオンさんも出店しています。さー楽しむぞ!!
その前に、商品ラインナップと値段を発表します。
○お好み焼き 銅貨5枚
○円盤焼き 銅貨2枚
○甘パン串 銅貨1枚
○ドッグ 銅貨3枚
○クレープ 銅貨4枚
銅貨1枚が100円です。その下が、鉄貨が10円
銀貨 1000円 小白金貨 1000万円
小金貨 1万円 白金貨 1億円
金貨 10万円
大金貨 100万円
「いらっしゃい。美味しくて甘いスイーツはいかがですか」
「セリカ、クレープとドッグ頂戴」
1番のりは、コロナお姉ちゃんでした。
友達を連れて来たようだ。
「銅貨7枚です」
「えっ」ビックリした顔してる
「どうしたのですか、ここは屋敷では無くお店です、ボランティアでもありません」
「家族だから無料だと思った」
「1番最初のお客様を無料にしたら、全部を無料にしなければなりません。
そう言う時は後ろから1人でコッソリ来て下さい、どうしますか?」
「買います、セリカの1番最初のお客になります。
はい銅貨7枚」
「ありがとうございます。こちらが商品です。
お姉ちゃんが1番で嬉しいです。ありがと」
「私達は、円盤焼きを1個づつで」
「はい、1個銅貨2枚です。ありがとうございます。
こちらが商品です」
「ありがとございます」
お姉ちゃんの友達が、食べ始めた。
「美味しい、甘い、こんなの初めて」
「周りの皮が甘くて、中が甘酸っぱい」
「これいいね、後引くね」
「コロナ様、連れてきてくれて、ありがとう」
「皆が、気に入ってくれて嬉しい」
お姉ちゃんの友達の話を聞いてた人が、並び始めました。
「あの女の子達が食べてるの下さい、2個」
「銅貨4枚です、ありがとうございます」
「甘パン串ってなんですか」
「ドッグってなんですか」
(まずい、説明で遅くなる)
「ユーナさん、1づつ置いて見本にする。
サツキさん、商品の説明書きするからチョットだけ1人で対応して、直ぐ終わるから」
久し振りの説明書きだよ。カキカキ ヨシ!
見本を置いて説明書きも置いてと
「並んでる皆さん、ここに商品の見本と説明したものがあります。
これを見て注文してください。
見本は持っていかないでねー。
持って行ったら、私がおしりペンペンしに行くよー」
並んでいた人達は笑ってくれた。つかみはOKかな。
見本を作ってからスムーズに流れる様になりました。お客様も途切れずに来てくれます。
「お嬢、うまくいったな」
「ほっとしたよ。考えが足りなかった」
「まぁいい経験だよ」
「そうだね」
しばらくしたら
「セリカちゃん来たよ」
「あれ、ステラお姉ちゃん久し振りです」
「お祖父様と一緒に見本市を見に来たの。
ここは甘いスイーツを売っているのね。
円盤焼き1つください、お祖父様は何にする」
「セリカ、久しいのぉ。
売れているようでなによりじゃ。
わしはこのドッグにしようかの」
「お祖父様、おひさしぶりでございます。
皆さんに喜んでもらっています。
2つで銅貨5枚です」
「おおすまん。5枚じゃ。」
「ありがとうございます。こちらが商品です」
「また、あとでのー」
「はい」
・
「サツキさん、休憩に入って。
飲み物はここの水筒に入っているから。
椅子は後ろね、何か一つ食べていいよ」
「はい、じゃあドッグで」
サツキさんに渡す。
交代で休憩に入った。
・
「セリカ、来たわよ」
お母さん、お父さん、カリーナお姉ちゃんが、来た。
「売れているようだね」
「はい、皆さんに、喜んでいただいております」
「お父さん、私クレープがいい、セリカが作ったのは美味しいから」
「私も、クレープにしようかしら、白いクリームが美味しいのよねぇ」
「じゃぁお好み焼きで」
「はい、ありがとうございます。
銅貨13枚となります。商品はコチラになります」
「セリカ頑張ってねー」
カリーナお姉ちゃんが、手を振りながら両親と行った。
その後、ギルドの人や木工細工の親方、職人さん達、服屋の店主さんと従業員さん達、勉強会に来ていた料理人さん、魔導具屋の店主さんも来てくれた。
「在庫どれぐらいあるの?」
ドッグが20、甘パン10、円盤焼き30、クレープ20、お好み焼きが15
「全部売って完売させよう」
皆に聞こえる様に。
「皆さん、残りが少なくなってます、早いもの勝ちでーす。
ドッグが20、甘パン10、円盤焼き30クレープ20、お好み焼き15、早いもの勝ちですよ、いかがですか。
甘くて美味しいですよ」
「もうそんな少ないの、ドッグを5個、円盤焼き5個くれ」
「クレープ2つください」
駆け込みが始まった。凄い勢いです。そして
「完売いたしました。皆さんありがとうございます」
周りの皆さんから、拍手と美味しかったと言う声をいただきました。嬉しいです。
「無事に完売しました。
午前中で終わるとは思っていませんでした。
片付けをして皆でお昼に行きましょう」
「あれ、セリカ、もう終わり」
コロナお姉ちゃんが来ました。
「全部、売り切れました」
「うそ。」膝から崩れ落ちました。泣きそうです。
「お姉ちゃん、また作ってあげますから」
「本当?」
「はい、本当です」
「ありがとう、セリカ」
いきなり抱きしめられました。
さあ、片付けましょう。離してくれないと、お姉ちゃんも片付けちゃうよ。
ご覧いただきありがとうございます。




