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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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必要な物を買いに行きましょう

 お父さんからメールが届き、先日の返事が返ってきて、年末の時に話をしようと言うことになりました。

 それで男爵家とルバス家がメインとなって行うと書いてあって、ホーデン家はサブ的に支援をする事にしているそうだ。鉄道と船の事で手が回らないので、私にある程度やって欲しいと書いてあったので「了解」と返事をして、翌日の部活の時に南部の男爵家の子に伝えたら喜んでいた。その場にはエマーダさんの従姉妹さんも居て羨ましそうにしている。


「セリカ様ありがとうございます」

「年末迄に試作品を作っておこうか。そうすれば説得しやすいからね。

 それと、ワインを作った時の搾り滓を送ってもらいたいのだけど、それは叔父様に頼もうかな」

 そう言って直ぐに叔父様に電話をすると、シフォンお姉ちゃんが担当をすると聞いた。

 その場でシフォンお姉ちゃんに変わってもらってからワインの搾り滓を送ってもらう様にしてもらった。

「これで良し。もう1つの方は適当ワインを買って来るよ」

 そう言ったのだが返事がないので2人を見ると、口を半開きで固まっていた。

「お~い、どーした〜」

 話しかけると先に従姉妹さんが復活をした。

「だだだ、男爵様それはいったい何ですか?」

「遠くの人と話せる魔導具です。先に言っておくけど、これはもう作れない物で在庫も有りません」

「う〜欲しいです」

「どうしても欲しいなら皇女様の侍女になれば貸してもらえるかもしれません」

「どうして、かも何ですか?」

「皇女様には3台渡してあります。1台は皇女様で2台目は侍女さん、3台目は鉄道の関係でケターダさんのお姉さんが使っていますので、それが空けば使えるかもしれません」

「うわ~高倍率じゃないですか」

 従姉妹さんはがっくりしている。

 そこから話を戻して、試作は私が器具とワインを用意してからのスタートになった。


        ー・ー・ー・ー・ー

 話をした次の日の放課後に試作用の蒸留器を作るため、寮の裏庭に行き搾乳用を作った時の様にガラスで作ります。

 形はスマホで検索して良さそうなのを真似します。

 地面に手を当ててから[クラフト]で作り、出来上がったガラスの蒸留器に[強化]、[硬化]、[耐熱]を付与してからマジックバッグに入れておきます。

「出来たっと。後は材料がそろえれば良いね」


       ー・ー・ー・ー・ー

 その週の休日にワインと錬金術と薬師の提出用の材料を買いに行こうとしたらケターダさんとエマーダさん、ジェミニさんに見つかって一緒に行く事になってしまった。内緒で行こうと思っていたのに。

「所で男爵様は何を買いに行くのですか?」

 ケターダさんが聞いて来た。

「錬金術と薬師の提出用の薬草。2つに同じ物を提出予定。それとワインを10本程」

「提出用は先日言っていた物ですよね? 錬金釜を使うのは簡単なのですか?」

「私の場合は独学と言うか薬師の勉強を教わっていたパレットさんと一緒にやっていただけだから。

 それにイメージの魔法を使えばそれ程難しくはないからね」

「そのパレットさんと言うのは偶に聞くのですがどう言う人ですか?」

「元々魔法薬師研究所にいた人で、私がスカウトして来てもらっているの。それにホーデン領の寺子屋もお願いしているよ。

 ホーデン製の化粧品はパレットさんが作った物が殆どで、フソウ国の側妃殿下にも詰め合わせを渡しているよ」

「その化粧品はフソウ国で噂になっています。帰って来る時に買って来る様に言われています」

 エマーダさんが話しに入って来た。

「側妃殿下に渡したのは特別と言うか、高級品扱いなんだよね。普通に売っているのと材料が違うのよね」

「そう言えば米糠を使っていると聞いた覚えがあります」

 ケターダさんが思い出しながら言って来た。

「そういう事。錬金釜に必要な材料を入れて、どの様作るかをイメージすればその通りに出来てしまうのよね。

 初めて使った時はびっくりしたわ。

 それと良い事を教えてあげるわ。スキルに薬師と錬金術の両方が有ると[鑑定]のスキルが出て来る事が有るのよ。条件は謎だけど、パレットさんは家に来てから出たからね」

「「「本当ですか?」」」

 街中なのに3人が大声で言ったので、周りにいる人達がこちらを見ている。私は耳が痛い。

「嘘言ってどうするのよ。それに条件は謎と言ったはずよ。スキルが有るだけでは出ないわよ」

「「「えー」」」

「私は神様じゃないからわからないわよ。頑張って精進してね」

 薬草を売っている店に入店して店員さんに必要な薬草を注文すると、15分程かかると言われ、待っている間は店の中を見て回りました。

「へ〜此処は品数が多いわね。上級ポーションの材料も置いてあるのね」

「セリカさんは見るだけで何に使うのかわかるのですか?」

 ジェミニさんが私に声をかけて来た。

「全部じゃないけど、だいたいね。パレットさんに教わっていたから授業の方は今のところ復習をしてる感じかな? 錬金術の材料はわからないのが多かったけどね」

「セリカは何でも出来て羨ましいです」

「何でもは出来ないですよ。知っている事だけです。

 ただ私は皆よりも早く勉強して実践しただけですが、初級のポーションはまだ作った事は有りませんよ。薬師としてはまだ駆け出しにもなっていませんよ」

 言い終わると店員さんに呼ばれて薬草を受け取り、支払いをしてから店を出た。

 店を出たら丁度お昼だったので近くのカフェに入って昼食にしました。

 私はホットケーキを注文して、他の3人は各々好きな物を頼みました。

「そういえば男爵様は外で食べる時はホットケーキが多いですけど、何故ですか?」

 エマーダさんが聞いて来た。

「これが無難と言うか、他のは塩胡椒の味が濃すぎて私に合わなくて」

「スパゲッティーもですか?」

「そうだね、何か微妙に違う方になっているから手がでないのよ」

「あ~わかります。男爵様は王都で美味しいと思った所は何処ですか?」

「東門から北に行った揚げ鶏と北門から東に行った牧場の食堂の2軒かな。食べ歩きも初めて王都に来た時だけだよ。言った2軒はたまたま入ったら美味しかったよ」

「男爵様がそう言うと行ってみたくなりますね」

「気をつけて行ってきてね」

「男爵様は行かないのですか?」

「私はもうその料理を作れるから行かなくても大丈夫」

「「「作って下さい」」」

「嫌です。却下。何で直ぐに作らせる様にするかなぁ〜」

「それは男爵様の料理が美味しいからですよ」

「じゃぁ皆も料理を覚えよう。寮に戻って特訓です」

「「「えー」」」

 そんな事を言いながら楽しく食事が出来ました。

 昼食が終わり、お酒が売っているお店に入り、売れ筋のワイン(赤)を10本購入して寮に戻りながら歩いていると、ふと思い出してしまった。

 この世界には白いワインが無い様だね。個人的には白のド○ツワインが好きなんだけど。

 前世で白ワインを買いに行って、某有名な音楽家の名前と絵が描いて有ったのには驚いたなぁ〜。

 思わず直ぐに買ってしまったよ。味は美味しかったよ。また飲みたいな。

 歩いている途中でジェミニさんに声をかけられた。

「ワインを買って何をされるのですか?」

「新しいお酒を作る予定」

 部活の後輩の領地にあるワイン工房で作る話をした。

「私の領地にもワイン工房は有るのでそう言うのは羨ましいです」

「じゃぁやって見る?」

「えっ」

「ワインの白、ロゼ、スパーリング何だけどね。

 もしやるなら辺境伯家かミウラちゃん家を巻き込まないといけないけど」

 後ろ盾の必要性を説明してから、ワインの説明を簡単にした。

「先ずは親御さんと話しをしてみて。やるやらないはそれからで。やらないなら別の所に持って行くだけだから」

「はい、ありがとうございます。相談してみます」

「じゃぁ帰りましょう」


 無事必要な物を買えたし、面白い話も出来たからこれで良しだね。





ご覧いただきありがとうございます。

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