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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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学園の寺子屋どうなる?

 本日は寺子屋の試験の日です。どうなったのか楽しみです。

「さあ始めましょう、誰からやりますか?」

「僕からやります」

 フソウ国組の男子が手を上げた。

「この前と同じ様に隅に行きましょう」


 教室の隅の机の椅子に座り話しを聞きます。

「先ず理論からね」

「風属性魔法を使って行いました。実行方法はメモ書きの通りです」

 私はメモ書きに目を通してから言いました。

「良いですね。では実際にやってもらいましょう」

 バッグから汚れたハンドタオルを出して、魔法を発動させる様に言いました。

「これを綺麗にして下さい」

 男子は魔法を発動させるとある程度の汚れは取れたが斑があった。

「悪くはないよ、発動の魔力量が足りなかったかな?

後はやりながら調整すれば良いよ。

 貴方は合格です」

 その後にもう1人の男子が来て、これも合格です。

「さあ次は誰かな?」

「私やります」

 エマーダさんが手を上げてから私の所に来て、水属性を使っての理論の説明した。

「悪くはないよ。ちょっと足りないかな?

 この魔法は発動をさせたの?」

「いえ、自信がなくてやっておりません」

「この理論だと実際に発動した方が足りない部分がわかるよ。爆発する訳ではないから発動させて、何が足りないのかを確認してごらん」

 私は汚れたハンドタオルを渡し、発動させた。

「あっわかった!!」

「そう言う事ね。ギリ合格で」

 次にケターダさんが来て話しを聞くと、エマーダさんと同じ所で躓いていたので同じ事をしてギリ合格を出した。

「今度は王国組だよ。誰から来るのかな?」

「・・・・・」

「どう言う事かな? やる気がないと受け取っても良いのかな?」

「違います。やる気はあるのですが、どの様に進めれば良いのかわからないのです」

 伯爵家の子が言った。

「じゃぁ今まで私が教えた魔法を取得した後に検証をした人は手を上げて。フソウ国組も含めて」

 フソウ国組は手を上げた。

「手を下げて。王国組は教わったらそのままと言うことね。何も考えずただ教わった事を覚えただけと言うことね。何故こうなるとか、この様な事が何故必要なのかと言う事を考えてないと言うことね。

 貴方達が魔法が好きと言う事はわかっているわ。

 だから此処迄出来る様になっている。

 でも教わるだけの時期はもう終わりです。この先どの様な進路を取るのかは知りませんが、問題が出れば結果が求められます。それを出来ませんでは済まないのです。特に私達は領主の一家なので領民の命を預かっているのです。

 では魔法では有りませんが問題を出します。これは私が4歳の時に起きた問題です。

 毎年、大雨で川の水嵩が増えて堤が決壊して村に水が入りました。村は壊滅状態です。ではどうすればいいのでしょう」

「水が引いたら堤をまた作ればいいのでは?」

 殿下が言った。

「それだけで良いのですか? そのままなら毎年同じ状態ですよ。領民が危険であることにはかわりは有りません」

「どうすればいいのですか」

「決壊の原因を見つけるのですよ」

 その後はその時にやった事を全て話し、堤を強化した後の事、その後どうなるかの検証をした事も話した。

「其処迄やるのですか?」

 殿下が驚いている。

「そうです。それでも逆流は防げてはいません。前よりはましになった程度ですがある程度危険は回避出来る様になりました。

 ちょっと規模が大きくなりすぎましたが、魔法でも魔導具でも同じだと思います。何かを始めるには何が必要か? どの様な条件が必要か? 実際に試してどうなったのかを確認して、足りなければ改良するの繰り返しです。

 それとローレルさん、最初に特産品を売った後に会合を行いましたか?」

「はい、行いました」

「それでどうなりましたか」

「先ず反省を行い、その後の道筋が見えました。やって良かったと思っています」

「これも魔法の取得後と同じですね。今回取得して他に何に使えるのかを考えれば色々と応用出来ます。

 これをどう考えるかですね。

 取り敢えずもう1週間待ちます。それで出来なければ学園での寺子屋は終了ですね。今日は此処迄にしましょう。私は先に帰りますね」


 セリカの帰った後の教室では王国組が話しをしていた。フソウ国組はその話しを聞いていた。

「言われちゃったね。セリカちゃんが彼処迄言うのは珍しいよ。でもまだどうでもいい人認定されてないだけましだね。でも次は無いよね」

「そうですね、まだどうにか出来そうですけど、幻滅されましたね」

「それにしてもセリカさんは領内の事もやっていたのね。私はやっと始めたばかりよ」

 ミウラ、伯爵家、殿下が言った。

「フソウ国の4人はさっきの話しを聞いてどう思ったの?」

 殿下が4人に尋ねた。

「ミラージュ皇女殿下がもう1人いると思いました。考え方が似ていて、先頭に立って周りを引っ張って行きます。私達は全て後追いになり、やった事で満足しています。

 男爵様はその先を見ています。戦争の時にその事は痛感しました」

「そう言えばパレット姉さんも途中で教え方が変わったから聞いた事があるのだけど、セリカちゃんと錬金釜を使って化粧品を作ってから考え方が変わったと言ってたよ」

「私の魔導具の師匠も男爵様と仕事をする様になってから物の見方が変わったと言っていました」

「私達が変わらなければセリカさんには並べないと言う事ね。今日はもう帰りましょう」

 エマーダ、ミウラ、ケターダ、殿下が言った。

 ジェミニが部屋に帰るとセリカは部屋で仕様書を書いていた。

「セリカさん、私は変わらないといけないの?」

「それはわからないけど、ジェミニさんは頭で考えすぎだと思う。考える前に良く見て状況を把握した方が良いと思うけどね」

「そうなんだ、ありがとう」


 ジェミニはセリカに言われた事を考えて余り眠れなかった。





ご覧いただきありがとうございます。

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