新しいお酒の話と船の移動、お土産料理
朝食の時にお父さんに話しかけました。
「お父さん、相談があるのだけどいいかな?」
「構わないよ、深刻なことかな?」
「違うよ。特産品になるかもしれない話で、物はお酒だよ」
「前にワインがどうとか言っていたやつかい?」
「また別で麦を使ったお酒で街で飲まれているエールの上級版かな。フソウ国の隣国だった所で材料を見つけたからどうかなと思って。一応10kgと苗を5つ買って来ました。でも直ぐじゃなくてもいいです」
「考えさせてもらっても良いかな。税金が絡んできそうだ」
「はい、何時でもいいです」
「セリカそれは美味しいの?」
お母さんが聞いて来た。
「美味しいかは人それぞれですけど、シュワシュワで飲むとプハーとなります。苦みがあってそれが良いらしいです。お母さんはお酒に強いのですか?」
「嗜む程度よ」
「あぁザルか枠と言う事ですね。嗜む程度と言う人は結構酒飲みなんですよね」
「ふ~んこの口はそう言う事を言うのね」
お母さんにほっぺを摘まれた。
「ひはひれふ、はらひれふははい」
「まあ良いわ、その内に作るのね」
お母さんの手が離れた。
カリーナとコロナはまた余計な事言っていると思っている。
◆
朝食後は桟橋のある浜に来て船の移動の準備を致します。サツキさんも一緒です。
先ずは船を乗せる台座を2つ作り、重さの[鑑定]をして実際の重さの確認と現在の喫水の位置の確認をします。
「さて作るかな。[クラフト]」
台を1つ作り、少し離れた所に同じ様に[クラフト]で2つ目を作りました。
その後船の[鑑定]をしてから必要な事を確認してから[ステータス]をみると魔力量は殆ど減っていなかった。
「魔力量が有るから1隻は乗せちゃおうかな」
船の所に行き[ウエイトセイビング]を発動させ、[サイキックス]で移動させて台座に乗せた。
また[ステータス]を確認してみると魔力量は半分位有るのでマストを切ってしまいましょう。
[エアーカッター]でマスト自体とロープを切ってから倒れる前に[サイキックス]で移動させて船の横においた。
計3本のマストが船の横に置かれた。
「もう1隻は明日だね」
◆
帰りがけにリンダさんの工房に寄り、船を1隻移動させた事を伝えた。
「相変わらずやる事が早いですね。もう1隻は明日ですか?」
「そう言う予定だよ。とったマストや帆は好きに使って、補強に使っても良いし、売っても良いよ」
「わかりました。そうさせてもらいます」
話しが終わり、リンダさんの工房を後にした。
◆
丁度お昼なのでシンディさんのお店に行きましょう。
「こんにちは、久し振りです。食べに来ました」
「いらっしゃいませ、お嬢様」
「お任せ丼と肉そばのセット2つで」
「は~い」
頼んだ物が来るとエビフライの卵とじだった。
「久し振りの大きいエビだ〜。嬉しいな」
「朝市場に行ったらエビ屋さんにおすすめされたんですよ。それと部位のポスターありがとうございました。あんなに食べれるところが有るなんてびっくりしましたよ」
「これでレパートリーが増えるね。今度来る時が楽しみだ」
「ユーナ先輩と研究しますよ」
シンディさんと話しをしながら食事をして「また来るね〜」と言って店を出た。
私が出た後にお客さんがドンドン入って行った。
繁盛しているようだね。
◆
屋敷に戻り、キッチンに行きました。
「ユーナさん、良いですか?」
「良いぞ、どうしたんだ」
「今日の夕食は決まっているのですか?」
「これから考えるところ。何か良いものでもあるのか?」
「向こうの港町で買った魚だけど、どうかな?」
「美味しいのか?」
「皇女様が喜んで食べてくれたよ。レシピもあるよ」
ユーナさんにレシピを渡すとじっくりと見ている。
「この骨切りってなんだ?」
「鱧は小骨が多いので身と一緒に切って食べやすくするの」
「ウナギ並みに面倒そうだけど、面白そうだな。
後はシラスと桜エビをご飯の上に乗せれば良いんだな。やってみるか」
生シラスと釜揚げシラス、生桜エビの試食をしてから鱧の下ごしらえに入りました。
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「やっと終わった〜。暫くやりたくない」
「こっちでは取れないみたいだから大丈夫だよ」
「そうあってほしいよ。調理の方を始めるか」
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「結構な種類ができたな。さて試食だな」
1品ずつ味を確かめる様に食べる。
「身自体は淡白だけど美味しいな」
「そうでしょう。美味しいよね」
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夕食になりました。
○ 生シラスと釜揚げシラス、生桜エビの3色丼
○ 鱧の料理各種(船で作ってのと同じ料理)
○ 野菜サラダ
○ スープ
以上が献立です。
「ご飯の上に乗っているのは魚なの?」
お母さんが聞いて来た。
「そうです。イワシの稚魚の生と釜揚げで赤いのがエビの1種で桜エビと言います。これも生です。
お皿のおかずは鱧と言う魚の料理です。
こちらでは捕れないものなので、貴重ですよ」
「これも輸入するのかい?」
お父さんも聞いて来た。
「今の所は未定にしておいて下さい。多分だいぶ高い物になりそうなので。先ずは食べて下さい」
皆が食べ始めた。
「このシラスと言うのは面白いわね、生はちょっと苦みがあって、釜揚げは甘みを感じるわ」
カリーナお姉ちゃんが食べた感想を言ったのだがコロナお姉ちゃんは何時もの如く無言でおかわりをしている。
「セリカ、そろそろ学園に戻る準備をしなさい。後10日したら王都に戻らないといけないでしょ」
「そうでした。すっかっり忘れていたので明日船の移動が終わったら、市場に行って来ます」
「なんで市場なの?」
「マグロの刺身が終わりそうなので補充しておかないと。後お米と調味料も補充しておかないと」
「はぁ、貴方は本当に・・・」
お母さんが呆れている。何で?
ご覧いただきありがとうございました。




