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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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228/274

フソウ国の鉄道計画

 ダイナはセリカから来たメールに目を通した。

「戦争は終わったのだな。ルシーダからは聞いていたが無事で良かった。

 それで問題はこっちだな。鉄道の協力要請か」

 セリカは皇王陛下から鉄道を頼まれたと書いてあった。

 きっと皇女様や学園の卒業生から聞いたのだろうと考えた。

 そしてセリカからは現状の事と1領間にかかった金額、西の延長の工事にどれ位を見ているのかを教えて欲しいと書いてあった。

 一応フソウ国には7年程は工事予定が有り、手は出せないと返答していると書いてあり、その代わりに研修と言う事でホーデン領で少数受け入れて工事や運行等を教えるのはどうか? と代案を出したと書いてある。

 後フソウ国にて最初に鉄道を作る為に必要な講習をセリカが行う事も書いてあった。

「ん~~どうしたものか? カリーナ悪いが東への延長は今どうなってる?」

 同じ執務室で事務作業をしていたカリーナが答えた。

「2男爵領迄は開業してます。最後の伯爵領迄は試験運転中で後半月程で終了して開業です」

「そうなると秋には西の延長工事に入れそうだな。

 延長部分の資料はどうなっているんだ?」

「閣下から送られて来た資料を見て纏めている所です」

「そうか、実はセリカからメールが来てフソウ国でも鉄道をやりたいそうだ」

「そうですか、皇女様もその様な事を以前言っていました。でも現状では無理でしょう」

「そうだよな。それでこちらに来て貰って西の工事を見てもらうと言うか研修をしてもらってフソウ国側で工事、運行をやれる様にした方が良いとセリカが提案したそうだ」

「それなら可能でしょう。ただユキさんと閣下には話を通した方が良いですね」

「そうするか、両方には話しておく。場合によっては会社の方に行くぞ」

 ダイナとカリーナは準備に入った。


       ーーーーーーーー

 フソウ国では皇王と宰相が話しをしていた。

「それでホーデン男爵の方はどうなった?」

「報奨は拿捕した船を2隻欲しいそうです。領地はいらないそうです」

「拿捕した船をどうするのだ?」

「スクリュー付きに改造して試験航行すると言っておりましたが、スクリュー付きとはどの様な物なんでしょうか?」

「そういう事か。以前ミラージュが言っておったが風に左右されずに船を進める事が出来るそうだ。帆が必要無くなると言っておった。

 それで鉄道の方はどうなった?」

「向こうの国の工事で6〜7年かかるそうです。

 代案として向こうで研修等をして鉄道を覚えてもらうと言う事です」

「最終的にはこちらで経営をしなければならんからな。最初から教えてもらえるなら良いかもしれん」

 皇王と宰相はこれからの事を話し合った。


       ーーーーーーーー

 ダイナとカリーナは鉄道会社に行き、ユキとレイ、レイナと話してフソウ国からの研修受け入れに関する事に合意した。

 受け入れ自体はOKとなりどの様に受け入れるのかの話し合いを開始した。

○ 工事− 整地、レールや枕木の敷き込み、調整、

     試運転後の微調整

○ 運行− 試運転、ダイヤの作成、旅客運行、

     貨物運行等

○ 人員教育− 駅員、旅客乗務員、運転士等

○ 経営− 会社の健全、安全に関する事 人員配置

     営業区間の設定等

 大まかに分けて4つになった。


 話し合いが終わり、ダイナとカリーナは帰って行き、残った3人は話しを始めた。

「今度はフソウ国ですか、懐かしですね」

 レイラが思い出しながら言った。

「そう言えば2人はフソウ国に行ったのよね。

 どんな所なの?」

 ユキが2人に聞いて来た。

「建物や文化が江戸時代の日本で、食事が和食と中華、服は洋服、お城は江戸城かな」

 レイが言った。

「随分チグハグね」

「セリカお嬢様も言ってましたよ。取り敢えず受け入れの準備を少しずつやって行きましょうか。

 整地の機械は足りるかな? 心配になってきた」

「その辺りは領主様が考えるわよ」

「そうですね」

 ユキとレイが話した後に解散となり仕事に戻った。


       ー・ーー・ー・ー・ー

 2日程してセリカのスマホにダイナからのメールが入っていたので確認すると受け入れはOKで西の工事開始は秋頃の予定と書いて有り、閣下と相談して最終的に決めるから正式な日程は後日になると書いてあった。

 それと頼んでいた資料も添付してあった。

 後フソウ国の担当者を教えて欲しいと書いてあった。

 昼食時に皇女様にお父さんからの返事があった事と関係ありそうな事を伝えると、皇女様は昼食後に皇城に行った。

 皇女様が戻って来ると2日後に講習をやって欲しいと言われ承諾した。

 担当者はその時に言ってくれるそうだ。


       ー・ー・ー・ー・ー

 2日経ち皇城の会議室で講習を行いました。

 フソウ国からは皇女様、宰相閣下、他に20名の貴族の方が来られています。

 その中にはケターダさんや学園生の魔導具師希望の人もいました。

「男爵のセリカ・ホーデンです。今日は鉄道と言うものの講習を始めさせていただきます。

 先ず始めに鉄道と言うのは平行した2本の鉄のレール上を走る馬車だと思って下さい。

 そして馬車の人が乗る所の長さが20mで何台も繋げています。繋げる台数にもよりますが数百人の人が一度に移動出来ます。

 移動時間ですが馬車で2日の所を4時間で結ぶ事が出来ます。これは馬車の移動距離が1時間辺り16kmで稼働時間が10時間で計算しています。

 単純な事を言うと馬車で3週間かかっていた所を最短距離の場合3〜4日で移動出来ます。

 2本のレールの上を安定して走るので馬車の様にガタゴトせずお尻が痛くなる事も有りません」

 この時に少し笑いが起こった。

 ある人が「そりゃ良いな、何時も痛くなるんだよな〜」と言っていました。

「日を跨ぐ移動の時は椅子を変形させてベッドの様になりますので安心して眠る事が出来ます。食事も専用の客車を用意しておけば調理して提供出来ます。

 しいて言えば走る宿ですね」

 この後に質問時間になり質問に答えていき、実際に乗った学園生からの感想をいくつか言ってもらった。


「今度は実際に鉄道をしいていく事を話します。

 先ず最初に計画ですが何処と何処を結び、どの様に通すかを決めます。これは作ったはいいけど人が余り乗らないとか荷物の移動の需要が無いでは赤字になって金食い虫になってしまうのでその辺りは各領の事情を調べてからの方が良いですね。

 それと単線か複線のどちらでやるのか? 貨物列車も走らせるかも決めます」

 この時に単線、複線の話をして行きます。

「では計画が決まり工事入りますが、簡単に言うと、整地、レールの敷き込み、調整、試運転、微調整、試運転をして開業となります。

 駅舎や乗り降りするホームは整地や敷き込み時に平行して建設して行きます」

 この時に線路により土地の分断される事や街道を跨ぐ時の注意点等工事における注意点を話した。

 その後は運営に関しての話しをして一旦休憩してからはまた質問時間になりました。

「そちらの国で鉄道を通した際どの様な事が起こったのか教えて欲しい」

「メリットとデメリットをお伝えします」

  メリット

○ 移動の時間短縮

○ 鉄道での物流になり経費の削減

  長距離の馬車での人件費、宿泊費が減った。

○ 自領での特産品を別に領地で売る様になった。

  ホーデン領で言えば海産物が冷凍庫、冷蔵庫を使

  用して内陸に卸す様になった。

○ 領に魅力的な物が有れば観光客が来る。


  デメリット

○ 鉄道による旅客や物流により街道を行く馬車が減

  り宿屋の減少や馬車業者の廃業。

○ 駅の場所によっては素通りされ次の目的地に行か

  れてしまう。

「他にもあると思いますけど大まかにはこの様な感じですね」

「参考になった」

 この後もいくつかの質問が有り、答えていき、質問が無くなった所で終了となった。

 

 講習が終わった後は皇女様、宰相閣下から担当者を紹介されたのですが、ケターダさんの父親で侯爵家だそうだ。

「初めましてセリカ・ホーデンです」

「こちらこそ、家の娘が世話になっておる」

 少し話し合いをして私達が戻る時に一緒に行き、鉄道の視察をしたいと希望を言われたので直ぐ父に連絡をしてみると「大丈夫だよ」と言われたので直ぐに返答しました。

 そうすると「何だそれはー」と宰相閣下と侯爵に言われてしまったので「台数限定の通話装置でもう作る事が出来無い物」と言っておきました。

 皇城宮に戻り皇女様に前に侍女さんに渡した2台のスマホの事を聞くと一旦回収して1台は今の侍女さんに貸し出していると言っていました。

「残っているスマホを貸し出す事は出来ますか?」

 と聞くと皇女様が言いました。

「ケターダ家の長女が私の学園時代の侍女だったので侯爵の補佐にしてスマホを貸し出しましょうか?

 そうすれば使い方もわかりますのでいざという時に連絡が取れますね」

「そうしていただければ有難いです」

「ではそうしましょう」

 後日侯爵と話しをしてスマホを貸し出した。

 ケターダさんのお姉さんは大喜びで「帰って来た〜」と言っていたけどあげたわけではないよ。


 これでフソウ国の鉄道計画が始まりました。

 これにより発展していくかな? 


ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
馬車の改良はしないのかな?
フソウ国の方が、鉄道敷設に対して真摯な対応をしていて有能な人が多い印象がある。どこぞの王や貴族たちとは大違いで笑います。
どっかの王国みたいにトップも下の貴族も頭オッパッピーじゃなくてちゃんとしてる…
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