おじいちゃんが来たよ
ここのところ、商品や料理の事で忙しかったのですが、一応手が離れたので暇になってしまいました。
今は朝食の後キッチンに来てます。
「セリカお嬢、どうしたんだ」
「ねーユーナさん、見本市の時に一緒にお店やらない?」
「また突然だなぁ。何をやるんだ」
「今考えてるのは、ちょとした軽食と甘いもの」
「もしかして新作か?」
「当たり」
「今から作れるか?」
「多分」
「で、何を作るんだ」
「お好み焼きとクレープのとりあえず2つ」
「じゃぁ作ってみるか」
「いいの?」
「お嬢の料理は美味しいからな。何を準備すればいいんだ」
「お好み焼きは、小麦粉、キャベツ、卵、水、豚肉。 クレープが、小麦粉、砂糖、ミルク、卵、フルーツ」
「わかった、用意するよ」
「ありがとう」
2人で、用意をした。
「まずは、お好み焼きから 小麦粉と卵、水を入れてかき混ぜます。
そしてキャベツは粗めの微塵切りにして投入しまて塩を少し入れてざっくり混ぜます。
そして、温めたフライパンに油を入れて、混ぜた物を入れます。
円状に成形して豚肉の薄切りをのせて、下が焼けて来たらひっくり返します。
そして下になった方が焼けたらもう一度ひっくり返してちょっとだけ焼きます。
そして皿にのせてマヨネーズをかけて完成です。
では試食です」
半分ずつに、分けて試食を始めた。
「んー。なんか味が足らない」
「そうか? 十分美味しいぞ」
チョットだけトマトソースをかけてみた。
「こっちのほうがいいかな」
「本当だな。味が足らないのがわかったよ。
これは、小腹が空いた時にいいな」
「それよりも、なんか見られてるんだけど」
入口を見ると家族とメイドさんだーズが、覗いてる。
「何しているですか?」
「ものすごく、いい匂いがするから皆来ただけよ」
お母さんが、代表で言って来た。
「お嬢、これ作らないと大変だぞ」
「そうだね。これから作るからダイニングで待っていてください」
皆が、ダイニングに向かった。
全員の分を作り、ダイニングに持っていった。
「1人1枚です。おかわりはありません」
「えー」
置いて、キッチンに戻った。
「よし、クレープを作ろう。
まずはジャムを作ります。
フルーツはオレンジだね。まずは皮剥いて皮は内側を綺麗に白いのを取って細切りにします。
身の部分は、ホロを取って小さくカットしますその時に、種は取ります。
まずは、皮と身を水で少し煮ます。アクを取ったら砂糖を入れます。
これは、3回に分けて入れます」
最後の砂糖を入れて、煮詰めてる間に生クリームを作る。
「では、生クリームを作ります」
魔法で、氷を出しボールに入れるその上にボールを乗せる。
「ボールにミルクを入れて、溶かしたバターを入れかき混ぜます。
そして砂糖を入れてかき混ぜます。
固くなったらクリームの完成です。
ジャムの煮詰めは、もういいです。
今度は生地を作ります。ボールに小麦粉、砂糖ミルクを入れて混ぜて、混ざったら卵を入れて残りのミルクを入れて、もう一度混ぜます。
コレで生地の素ができました。薄くフライパンに油を入れ生地の素を入れます。
薄く広げて焼きます。焼き上がったら取ります。
生地の外側1/4の部分にクリーム、オレンジ、ジャムをのせて、生地を折って行き食べやすい様にクルクルっとします。
完成です。試食しましょう」
2人で食べ始めた。
「お嬢、これいいな。食べ歩きもできるよ。
甘くてオレンジの酸味も良い。女性にウケるよ」
「うまくいってよかったよ。美味しいな。」
「見本市でも絶対売れるよ」
「あー違うの食べてる。ずるい。」
コロナお姉ちゃんが突入してきた。
また、人数分作る事になった。
ユーナさんとの試作も終わり、休憩していると応接室に呼ばれた。
お客様が来たようだ。誰だろう?
「セリカです。入っていいですか」
「いいよ」
お父さんの声がしたので、入室した。
知らない人達がいた。
「義父上、この子が3女のセリカです」
「初めまして、3女のセリカです」
「おー。この子が、うわさの3女か」
うわさの3女って何?
「わしはエミーナの父親じゃ」
お母さんのお父さんと言うことは。
私のお祖父様と言うことだね。
「実はクオンに聞いてのー。そなたに会いに来たのじゃ」
「はい、ありがとうございます。お祖父様」
「孫に会えるのは、嬉しいのおー」
「それで義父上 クオンに聞いたとは?」
「そうじゃ、井戸のポンプの事じゃ。
あれはえぇのう、使用人達にも好評じゃ」
「売り出して直ぐに義父上の所に行ったのですね」
「クオンに聞いたら、考えたのが孫のセリカと言うのでな設置してから直ぐに来たのじゃ。
他にもいろいろとやっておると言うのでな」
「そうですね、料理に洗濯物を干す道具、女性用の髪飾りですね」
「なんと、料理までやっておるのか」
「はい、今年はじゃが芋が大豊作でしたので、何か変わった食べ方がないかと考えて、セリカが作りました。確か10種類ぐらいあったはずです」
「そんなにも作ったのか、それでは夕食が楽しみじゃのー」
「町のほうで、料理の勉強会をしたときも大好評でした」
「そうか町にも教えたのか。いいことじゃ。」
「お祖父様、じゃが芋だけでは無く他に食べたいのがあればお出ししますが」
「そうじゃのぉ海の物を食べたいのぉ。
わしの所は内陸だから海の物はなかなか食べれんのじゃ」
「お父さん、ユーナさんと打ち合わせをしてきたいのですが」
「ああ、いっておいで」
「お祖父様、一旦席を外させていただきます」
「わかったのじゃ。楽しみにしているよ」
「はい、では失礼します」
私は、部屋を出てキッチンへと向かった。




