続、両親と話をしよう
キッチンでお茶とお菓子をもらい、執務室に戻りまた。
「ねえセリカ。その前世と今を比べると相当違の?」
お母さんから質問された。
「そうですね、前世では魔法が無いのでその代わりに電気と言うエネルギーを使ってました。
これは雷の力を使った物で、この電気と言う物を使って便利道具や生活品、乗り物などがありました。
例えば、王都迄は3週間かかりますが、自動車と言う馬がいない馬車で1週間で。
鉄道と言う物を作れば2日から3日、空を飛ぶ船が出来れば1日で行く事が出来ます」
「王都迄1日。夢の様だ」
お父さんが、ビックリしてる。
「まあ、現状ではやれて鉄道迄ですかね」
「どうしてなの?」
「命に関わる事が多すぎるからです。
空を飛ばす原理は分かりますが、何かしらあったとき100人以上の人の命が亡くなります。
鉄道ならまだ制御出来ますが、でもまだ当分先ですね」
「どうしてまだなの?」
「知らない事が多すぎます。
それに慌てて作ってもいいものは出来ません。
まずは魔法をちゃんと使える様にして、身近なところから作ってそれが領の特産の品になればいいです」
「他に何かしら考えているのかい?」
「前世でも女性でしたから、化粧品などの薬品、美容に使える魔導具、前世の料理、余暇を過ごせる玩具、キッチン道具などです」
「セリカ、あなたは本当は何歳になるの?」
「たぶんですけど、お母さんより数歳上です」
「まさかの年上だったのね。
それより化粧品はいつから始めるの?」
「そうですね、早くて来年ですかね。
まだ知識が足りないので」
「えー、もっと早く作ってー」
お母さんが、我がママを言い出した。
「エミーナ、無理を言わない」
「はーい」引き下がった様だ。
「さっき、空を飛ぶ原理がわかると言ったがどういうことかね?」
私は紙と木の端材を、魔法のモデリングで紙飛行機と竹とんぼを作りそれぞれを飛ばす。
「こういう事です」
「良く飛ぶなー。ありがとう。
魔法から大部離れたけど収穫はあったな」
「そうね。セリカが非常識な魔法使いと言うことね」
「お母さんがひどいです」3人で笑った。
「お父さん、属性って普通はいつ知るのですか?」
「5歳になったら、教会で調べてくれる」
「それは、なんか凄いとなると国に報告されますか?」
「そうだね、それはあり得るよ。
特に聖魔法があると、教会から目をつけられるね」
うわーまずいこと聞いちゃた。その時は隠ぺいだな。
「セリカ、魔法の訓練はいつから始めたのかな?」
「こちらに来て、気付いてから割とスグです」
「じゃあ、赤ちゃんの時からやってたの?」
「そうですね。魔力の移動と循環はやっていました」
「他にはやらかしてないかね」
「昨年、バッグを弄っていたらマジックバッグになってしまいました。
時間停止なしですが。容量は部屋1個分です」
(この前、弄ってたらアップグレードしました)
「そんな物迄作ったの? もうなんて言ったらいいか」お母さんが呆れていた。
「セリカは、今のままのびのびと過せば良いよ。でも、何かした時や作ったときは相談して欲しい」
お父さんから注意を受けた。
「わかりました。必ず相談します」
話し合いは終わったので、お茶や皿を返しにキッチンに行った。
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