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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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1人増えました

 先日サンニッチの次女から呼び出しがあり行ってみると今までの事を謝ってきました。

 公爵と話しをして1から出直して自分達で領を発展させたいと言って来ましたので、まぁ一応仲直りと言うか手打ちにしました。

 そして鉄道と魔法を教えて欲しいと言われたのでOKしました。

 これから心を入れ替えて頑張りたいと言った人にはどうしてもほっとけないのよね。

 寺子屋の訓練は来週にやると伝えて、鉄道の方は今日これから少し話しをしようと思います。

 Aクラスの教室で話しを始めました。

「それで何を聞きたいですか?」

 私から話し始めました。

「先ずは今まで公爵家とはどの様なやり取りがあったのですか?」

「そうですね。話すと長くなりますけど」

           ・

           ・

           ・

 今までの事を全て言った。

「と言う事です。人の話しを聞かないで押し付けるだけですね。

 何も考えず自分さえ良ければ良いと言う感じです。

 申し訳ないですが、最初の路線図を見た時に何も考えていない馬鹿がいると言って大笑いさせていただきました。

 こちらからはアドバイスしても聞く耳は持っていなかった様なので来ても一切受付ませんでした。

 私からしたら公爵は結局何をしたかったのか良くわかりません」

「大変申し訳ありません。

 それでもし私が鉄道を引き継いだ際はどの様な事をすれば良いのですか」

「現状のままなら中間駅を作りすれ違いが出来る様にですね。

 私なら複線にしてすれ違いの時間をなくします。

 何ヶ所も駅を作るのは面倒で、駅員の配置が必要で時間もロスしますから。

 後は各領を調べて旅客が多いとか貨物が中心になるか調べる事です。

 男爵、子爵領は多分貨物が中心になるので無理に領都に持って行く必要はありません。

 伯爵家は要相談ですね。

 旅客中心なら人口が多いところを真っ直ぐ繋げるとかにすれば良いですよ。

 一度遊びでも良いので路線図を書いてどの様な感じになるかやった方が良いですね」

「セリカさんが宰相閣下に書いた路線図はどの様な感じなのですか?」

 私は簡単に絵を描いてから見せた。

「路線が3つになるのですね」

「そうですね、今よりは時間が半分以下なら馬車で近い駅に行けば良いだけです。

 最終的にどんな形でもサンニッチ領に集めれば良いだけです。

 運行管理が多くなりますけどその辺はどうとでもなりますから。

 取り敢えずは今ある路線を上手く活用出来る様にする事です。

 それと魔法は呪文からイメージに変わりますが何か問題はありますか?」

「いえ問題ありません。

 ただイメージの魔法というのが想像出来無いです」

「それはもうちょっと後ですね。

 先ずは魔力がスムーズに移動出来るかが大切です」

 ローレルさんに両手を前に出してもらい、私が掴み魔力を循環させると引っかかりが多いので基礎からになりますね。

「魔力の引っかかりが多いので基礎からになります。

 この用紙に書いてある事を順番にやって下さい」

「引っかかり?」

 ローレルさんに両手を繋いでもらって魔力の循環をやってもらうと自分でも違和感があったのがわかったようだ。

「わかってもらえたようなので魔力の移動を毎晩疲れて寝てしまう位やって下さい。

 スムーズに移動出来たら魔力量の増加ですね。

 取り敢えず此処迄やりましょう」

「頑張ってみます」

 ローレルさんと別れて寮に戻りました。

 部屋に戻ると寺子屋メンバーが全員いました。

「どうだった?」

「今までの事を謝って来たよ、これから1から出直しするって」

「嘘でしょ。あのわがまま令嬢が?」

「それと魔法も習いに来るから仲良くね」

「えー」

 全員が言った。

「取り敢えずは様子見と言う事で宜しくね」

 解散となりました。


       ー・ー・ー・ー・ー

 寺子屋の魔法訓練日になりローレルさんも参加してきました。

「今日からローレルさんが参加しますので皆様仲良くね」

「これから宜しくお願いします」

 ローレルさんが挨拶をした。

「ローレルさんはちょっと待ってて。

 8人は違う大きさを7個で制御の訓練を、ジェミニさんと殿下は同じ大きさを6個でやってみましょう。

 ローレルさんは先ず魔力の流れを確認しましょう」

 各自訓練を開始した。

 私はローレルさんの魔力の流れの確認すると引っかかりが無くなっていた。

「魔力の流れは良いですね。

 今日からは基準となる落とし込みをやりましょう」

 ローレルさんにやり方を教えてからやって見てもらう。

           ・

 訓練を見ていると筋は悪くないようなので暫く続けてもらった。

           ・

 1時間程訓練をやって休憩にしました。

「ローレルさんどうですか?」

「まだ安定しませんが発動はスムーズになってます」

「もうちょっとで落とし込めそうですね。

 他の皆はどうかな?」

「師匠、7個は難しいですよ。面白いけど」

「焦らずにやりましょう。丁寧いにね」

「ジェミニさんと殿下には[シールド]をやりましょうか。

 身を守るのに必要ですから」

「はい」

 2人が返事をした。

「師匠私達には?」

「何かやってみたいことは無いの?

 例えばこんなスキルが有るけど魔法と組み合わせたいとか。

 8人はもうその辺り迄来てるからね。

 自分で考えるのも面白いよ。

 8人は自由訓練で、ローレルさんは続きを2人は[シールド]をやりましょう」

 2人にはルバス姉妹に教えた時と同じ様に教えてから各自で発動させた。

「イメージが曖昧だと形が歪になったり厚さが一定にならないので自信をもってやって見て下さい」

「はい」

            ・

            ・

「はい、時間ですので今日は終了です。

 お疲れ様。

 ローレルさんどうでしたか?」

「大変でしたけど楽しく出来ました」

「それは良かったです。

 後魔力量の増加の訓練は毎晩やってもらって、魔力の流れは時々の確認で良いです。

 焦らなくて良いですよ」

「はい」

  (SIDE ローレル・サンニッチ)

 セリカ・ホーデンさんに謝ってから初めての寺子屋での魔法訓練ですが、セリカさん以外の方に色々と言われるかと思いましたがセリカさんのおかげでスムーズに訓練に入りました。

 第3王女とミウラにはまだ不審な目をされましたが、先ずは私自身が変わった事を見てもらおう。

 訓練が始まると元々いたメンバーが大きさの違う魔法訓練を始めました。

 その訓練を見ると高度な訓練をしている事だけはわかります。

 殿下ともう1人は同じ大きさでやっていましたがこれも高度な訓練です。

 そして私の訓練も始まり、先ずは呪文で発動した魔法の落し込みをやりましたが、最初は思うようには行きません。

 時々セリカさんに聞いて安定しませんがどうにか出来る様になりました。

 休憩中は皆さんの話しを聞いていましたが、魔法への意欲が凄いです。

 休憩の後は同じ事をしてますが、他の方を見ると早く同じ様になりたいと焦ってしまいます。

 訓練が終わるとセリカさんが声をかけてくれました。

 私の様子を見ていたようです。

 これからどう変わっていけるのか私自身もわかりませがセリカさんの様になれればと思ってしまいます。

 先ずはBクラスにいける様にしよう。




ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
とうとう娘に無能がばれてしまいましたねぇ~、でも意識をかえて謝って勉強する姿勢はすごいかも~、続くといいですねぇ~
サンニッチも次代の領主は素晴らしい治世になりそうで、安心しました。
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